この記事を読むときに注意しなければいけないのは、
舘ひろしという「歌手」がもっているイメージと
その彼がカヴァーした「石原裕次郎」がもっているイメージが
それぞれ異なっていて、同じ系譜のように感じても
実質的にはまったく別の「歌手」が対峙している
という点なのだと思う。
記事中で舘ひろしは、「石原さんにはとても及ばない」と
石原プロお約束のコメントを用意しながらも、
「石原さんが歌っているものとは違って」と
資質が異なっていることを認めている。
クールス時代の彼の歌を聴いたことのある世代には
「そんなの、当たり前じゃん!」なのだが(笑)、
石原裕次郎の歌がこのような形でほかにもカヴァーされ
ジャズ・アレンジとして広がっていくのはおもしろいかも
しれないと期待しているのだ。
というのも、石原裕次郎のレパートリーには
ユニークな構成の曲が多いので、
これをコンテンポラリーっぽくアレンジすると
かなりおもしろい展開になるんじゃないかと
思っているから。
ということで、舘ひろしさん、あなたが牽引役
なのですから、しっかり営業してください!
この動画は、後半で渡哲也の「くちなしの花」をロック・アレンジで
歌ってます。チラッと、渡本人と、さらに隣には石原裕次郎も
聞いているようすが写りこんでいますのでチェックしてみてください。
この曲も、おもしろい構成ですよね~。「泣かないで~、泣かないで~、
粋な別れを、しようぜぇ~」って、勝手だなぁ(笑)。