机を固定させないという意味ではノマド的なスタイルが仕事や研究に向いているということなのだ>「仕事にデスクは不要!『スタンフォードの自分を変える教室』の著者、ケリー・マクゴニガルの仕事術」[ニュースクリップ]

『スタンフォードの自分を変える教室』の著者であるケリー・マクゴニガル(Kelly McGonigal)さんにインタビューをした記事を読んでいたら有益な発言が多くて感心してしまった。

マクゴニガルさんは、スタンフォード大の講師のほか、TEDのステージや、「Yoga Service Council」の創設メンバーであり、フィットネスのインストラクターもしているとのこと。

彼女が言うには…

私はデスクでは仕事をしません。デスクでは頭が回らないし、仕事がはかどらないのです。結局、これまでのデスクはすべて、学術論文の物置となっていました。

仕事にデスクは不要!『スタンフォードの自分を変える教室』の著者、ケリー・マクゴニガルの仕事術 : ライフハッカー[日本版]

資料が山積みになっていて、さて仕事に取り掛かろうとしてもできないーー。それってよくあるある(笑)。

だからボクは、折りたたみのデスクを買って、仕事が終わるとそれを折りたたんで、次の日にまた出してきてセッティングして、ということを繰り返すようにしている。。

それってまるで、幕営地に着くとテントを設営して、朝起きるとまたザックに仕舞ってということを繰り返すバックパッカーのようだなと思ったことがある。

このほかにもマクゴニガルさんはいろいろ独自の生活信条に従っている。

料理はせずにサラダバーで健康のために必要十分な食事を摂り、「余った時間を創造的なプロジェクトや仕事に使」う。

仕事のときに音楽が欠かせない、という意見も興味深い。なんたって彼女は心理学者としての専門的な立場で言及しているのだから。

執筆や編集作業のときは、ドラムンベースか、コルトレーンなどのクラシックジャズを聴きます。集中して執筆したいときは、エレクトリックやジャズのホリデーミュージックのプレイリストを聴きます。これをかけると、パブロフの犬みたいに執筆モードに切り替わります(プレイリストの中のベストアルバムはOM RecordのHome for the Holidays)。

残念ながらこの『ホーム・フォー・ザ・ホリデイズ』は未聴だが、エレクトロニックなハウスなのかな。

ドラムンベースとコルトレーンが同列であるというのも興味深い。

そして彼女の仕事意欲に火をつけるのがこれ。

このあたりは、個人的ななにかきっかけのようなものがあるのかもしれない。

ライターズ・ブロックを感じたときは、TVをつけます。TVに気を取られないようにすることで、逆に集中力が増すのです。

この言葉もなるほどと思ってしまった。

仕事を始めるときには雑音は邪魔なだけだが、ライターズ・ブロックすなわち煮詰まってしまったときは雑音を意識的に取り入れたほうがいいというのは経験済みだ。

もちろん、自分が興味のある番組を見ちゃダメだけどね。

そしてこれも。

原稿をセクションごとに切り分けて、動かしながら考えることもあります。デジタルだけではやっていけません。私は手を使ってアイデアを練るタイプなのです。

確かにデジタルは便利だし、この上だけで作業を終わらせるようにしたほうが効率がいいことはわかっているだけど、彼女が指摘している「練る」という作業は、実はデジタルにはマッチしない行動なのではないだろうか。ペンで文字を書く。メモした短冊を並べて見る、並べ替えて見る、破ってみる、書き足してみるなどなど。

教えられることの多い記事だった。