ノルウェーのマーケットにおける音楽メディアの流通チャネルを解説した記事。
デジタル化とノルウェー音楽の今。CDよりもSpotify!|ハフィントン・ポスト
記事では、「ノルウェー文化省の支援の下、ノルウェー音楽を世界へと発信する音楽機関「ミュージック・ノルウェー」で広報として働くポール・ディッメン氏にインタビュー」したものを……
記事にまとめている。
驚くのは、ノルウェーのデジタル音楽の売り上げは87%にも上っているということ。
まあ、Spotifyはお隣のスウェーデンで発祥したサービスだから、親和性が高いのかもしれない。
そのほかにも、音楽雑誌の違いなど、メディアの物理的な形状からして共通性が薄れてきている現実が浮き彫りになってくる。
ノルウェーで最も影響力がある音楽メディアは、トップランキング40を発表している「VG-lista」(ヴェーゲ・リスタ)です(ノルウェーの大手新聞社VGが提供)。WiMPとSpotifyのランキング も参考にされており、ミュージック・ノルウェー社でも、最もストリーミングされたノルウェー音楽の週間ランキング10を出しています。
ノルウェーには音楽雑誌がほとんどありません。あえていうなら『Gaffa』、『ENO』、『Scream』、『Metal Hammer』でしょうか。音楽サイトなら、「730.no」は重要なエンターテイメントチャンネルです。 「gaffa.com」、ノルウェー国営放送局NRKが提供するラジオ局P3の音楽チャンネル「P3.no」も支持されていますね。ノルウェーでは、ほかに新聞社各社が多くの音楽情報を配信しています。
また、ノルウェーの音楽産業の事情について触れている部分も興味深かった。
ノルウェーはジャズ、メタル、エレクトロニカなどの、「ニッチ市場」を得意としています。
特殊な音楽ジャンルに強いことが、北欧他国との違いかもしれません。日本の「AKB48」のような、アイドルグループという存在はノルウェーでは確立していません。
エレクトロニカではノルウェーの先進性がかなり世界的に浸透しているのではないだろうか。でも、最近はそれさえも経済性に飲み込まれつつあり、“相手の土俵”での勝負を余儀なくされている印象がますます強くなっているのだが。。。