オランダの現在進行形ジャズってジワる系なんだね〜(YURI HONING ACOUSTIC QUARTET@丸の内コットンクラブ)

ユリ・ホニング、良かったな〜。
うん。
オランダのジャズって?
もちろんひとくちでは言えないけど、“アコースティック・クァルテット”っていう触れ込みだから、想像しやすいかな。
でも、オランダと言えばキャンディ・ダルファーとか思い浮かべちゃうけど(笑)
ユリ・ホニングもサックスだけど、まったく逆のキャラクターだったね。
どんな人なの?
彫りの深いイケメン。1965年生まれみたいだから、53歳かな。
もう中堅とかじゃなくてベテランの域だね。
まあ、ファースト・アルバムをリリースしたのは1992年だし、パッ卜・メセニーやチャーリー・ヘイデン、ポール・ブレイなんかと共演してるし、オランダのグラミー賞と呼ばれる賞も受賞してるから、ヨーロッパ・ジャズの大物と表現してもいいんじゃないかな。
実際の演奏は?
オープナーはピアノのヴォルフェルト・ブレデローデが輪郭を滲ませたような背景を描いていくなかでユリのサックスが断片的なフレーズとコード感をちりばめていく、という感じ。
ふーん。
高原で靄の塊がサーッと目の前を通り過ぎていくイメージかな。
なるほど、ECMっぽいね。
ボクもそう思った(笑)。でも、インターバルを置かずに始まった次の曲ではしっかりとテンポ感があって、ぜんぜん別の景色、いや、別の物語に移ったということを意識させるんだ。
へえ。
曲のタイプはかなり違うのに、空気感が変わらないというか。
まさに靄の塊が通り過ぎて風景が入れ替わるような感じ。
上手いこと言うねぇ(笑)
ピアノもよかったけど、Gulli Gudmundssonも輪郭がクッキリした好みのベースだった。
え、誰?
ドラムスのJoost Lijbaatもそうだけど、読めないし、MCで紹介してても聞きとれないよね~(笑)
緊張感があるプレイなのに緊張しない空気が流れる、不思議なステージだったなぁ。