Calling You / Holly Cole[3/12のジャズ・ヴォーカル入門編]

♪Calling You / Holly Cole

なんだかホリー・コールと言えば「コーリング・ユー」みたいになっていますが、彼女はこの曲をカヴァーしただけでした。

もともとこの曲は1987年、当時はまだ西ドイツで制作された映画「バグダッド・カフェ」の主題歌で、歌っていたのはジェヴェッタ・スティールという人。日本では1987年に単館公開され、ミニシアター・ブームを巻き起こした、とWikipediaに書いてありました。

あの映画は、この曲のためにあると言ってもいいんじゃないかと思うくらい、とても印象的な場面で効果的に歌われていましたね。

ホリー・コールはカナダ生まれ。

ノバスコシア州ハリファックス生まれ。家族は全員がピアノを演奏する音楽一家。兄は高校を卒業するとバークリー音楽院にジャズミュージックの勉強のため入学。16歳の時に兄を頼ってボストンに行き、初めて生のジャズミュージックと出会う。1987年、デビュー間近の時に自動車事故で顎の骨を砕き一時音楽家への道を閉ざされるが、1989年の11月に『Christmas Blues』を発表。(引用:Wikipedia)

彼女の「コーリング・ユー」は1991年にリリースしたアルバムに収録。このアルバムでは、ジャズ・ヴォーカリストとしての幅を広げようとする意図が見えるのですが、それが功を奏したのでしょう、彼女の名前を不動のものにした感があります。しかし、これにイメージを固定化されるのは痛し痒しだったのではないでしょうか。

♪Holly Cole ー I Can See Clearly Now (live)

こんなバンドのなかで自由に泳ぐようなパフォーマンスというのが、彼女の真骨頂だとも言えそうです。

ようやく50歳。これからが楽しみですね。