4年前の引っ越しのとき、それまで使っていた椅子やテーブル、ソファーの類をぜんぶ処分してきた。
というのも、…
新居は狭いし、部屋の使い勝手に合うか合わないかを持ってきてから考えるのでは遅いと思ったからだ。もったいないかとも思ったが、横浜市で粗大ゴミを処分するのはかなりたいへんだと聞いていたからというのが主な理由。
結局、食事をするテーブルや椅子についてあちこち見て回ったが、ダイニング3点セットなどは場所をとるうえに使いづらそうだったので、ローテーブルとパーソナルチェアという組み合わせにすることにした。
ニトリで格安のパーソナルチェアを購入したのだが、これがなかなか使い勝手がよく、ほとんどこの椅子のうえで生活していると言っても過言ではない“相棒”になっている。
ところが、愛用すれば消耗も激しい。1年ぐらいで肘掛けに割れ目が入ってきた。
格安だったのでもちろん本革ではなく合皮だ。
我慢して使っていたが、ヒビ割れはどんどん広がり、次第に肘掛けとして機能しなくなってきた。腕を置くと痛いのだ。
パーツを変えるという選択は、残念ながら格安製品のためにNGだった。部品がないので仕方がない。
チェア自体を買い換えるという手もあったが、ほかの部分はまだまだ頑丈なので、ゴミにしてしまうのはもったいない。
そこで、合皮の切れ端を買ってきて貼り付けたらどうだろうと考えた。
出掛けたのは横浜のユザワヤ。合皮と言っても布に近いので、ユザワヤならあるんじゃないかという見当だったのだが、これが当たり。
幅90cmのロールで売られていた合皮素材。
割れている部分を覆うのに30cm四方の布がほしかったので、30cm分を購入。10cm単位で切り売りしてくれるから助かった。10cm300円ちょっとだったから、1,000円ちょっと。
それから、接着するためにグルーガン(熱でスティック状の糊を溶かしながら接着させる道具)がいいんじゃないかと思って、一緒に購入。
実は100均ショップでもグルーガンを売っているという情報を得ていたのだけれど、残念ながら近場の3〜4軒のショップでは見当たらず、ユザワヤにあった600円のものを購入。
まずは買ってきた合皮を切り分ける。
グルーガンを準備。プラグをコンセントに繋ぎ、機械が温まってくるのを待つ。
本体自体にはスイッチなどなく、中国製らしいちゃちさが気になるが、とりあえず試してみよう。
3分ほどで機械が温まり、レバーを引くと装着したスティック状の糊が先っぽからニュルニュルと出てくるので、これを接着面に塗りつける。
肘掛けにはカーブがついていたので、ちょっとやりにくい部分もあったが、なんとかひび割れを覆って、作業終了。
めでたしめでたし。
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と思ったら、2〜3日しないうちに接着面が剥がれてきた!
うーん、グルーガンがちゃちいからダメなのか、合皮の表面がツルツルしているから向かなかったのか、原因は不明だけど、とにかくこのままではみっともないし使いづらい。
あ、みっともないというのは、誰に見せるわけでもないけれど、自分で毎日使っているものなので、不始末が目に入ると気分が下がるから。
思い出したのは、接着剤。これでベロっと剥がれたところを止めておこう。
こちらは100均で買ってきたボンド。
このボンドで最初から貼り付けたほうがよかったというのが結論。
テレビでグルーガンを使った小物作りを見て、一度使ってみたいと思っていたのが災いしたのかな。
ボンドは肘掛け1個に1本使えばバッチリ貼り付けられることが判明した。肘掛けは2脚で4本だから、400円で済む。グルーガンを買うより安く済むはずだったのね。
グルーガンの糊は乾くと盛り上がってしまうので、その点でもこうした布の貼り付け作業には向いていないことがわかった。
夏休みの宿題の工作だと思って、材料を買ってきてやってみたのだけれど、この手の作業はネットにもあまり方法が載っていないので、試行錯誤しなければなからなかった。
まあ、いい勉強になったかな。
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