ドヤはノマドの訓練所として機能してくれるかもしれない

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ドヤと呼ばれる簡易宿泊所で暮らしながら仕事をしていた経験のある筆者が、ノマドへのファースト・ステップとして活用する方法を詳細に解説してくれている記事に注目!

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1泊1400円のドヤでクラウドを活用して「暮らし」「働く」〜ノマドヤ・ワーキング・マニュアル Ver 1.0 – 情報学の情緒的な私試論β

 

 

 

ノマドでは、仕事場を固定化しないことについては多くが語られているが、なかなか住居にまで言及したものは少ない。

 

それだけ住居を不定とするのは難しいわけなのだけれど、この記事では職住を切り離すというノマド的な考え方を一歩進めて、切り離した職場へ住居を統合するというスタイルの可能性を説いているわけだ。

 

ネットカフェで夜を明かしたり、ウィークリーやマンスリー契約のマンションを利用することもノマドでは選択肢のなかにあると思うが、移住というところまで考えて職場を不定としてしまうのはなかなかに勇気が必要だ。

 

筆者は物価の安い海外に移住してノマド的な生活を選ぶという案を例にあげているが、確かにその準備として日本国内での住所不定を体験しておくのは有意義だし、リセットのリスクも少なくて済む。

 

それにしても、楽天トラベルで西成のドヤの予約が取れるとは驚きだ。

 

西の西成(あいりん)、東の山谷のほかに、最近ではネットカフェの聖地として蒲田が台頭しているというエピソードも興味深い。横浜の寿町はどうなのかな(笑)。

 

当然ながら、下宿屋などよりもはるかにセキュリティは甘く、自分の身は自分で守らなければ命の危険にさえさらされるという厳しい環境であるのだが、自由は常に危険と隣り合わせにある現実を知っておくためにも、チャレンジする意味は(そういう環境を克服するノウハウ習得も含めて)あるのかな、と。

 

 

そういえば、ふるさと納税などという制度があるんだかあったんだかしたけど、どうせ納税者を募りたいのなら、住民票と郵便・宅配便の受け取りサービスなどを盛り込んだらいいのにと思う。

 

住居を点々とするものにとってもっともネックとなるのが、リアル送付物の受け取りではないかと思っているからだ。私書箱サービスがそれなりの値段になるのは、結局地代が高い場所でしか商売が成り立たないからだが、納税窓口&住民票などの行政サービスとセットにすることで、安心して住所を移すことができて、しかも送付物の転送サービスなどが安く受けられる可能性が出てくる。

 

どこかの町おこしで採用してくれると、ドヤ移住というノマドヤ生活に移りやすくなるんだけどな。