「早く書きますよ〜」と前回は書きながら、やっぱり月うちには手をつけられなかった。反省。
今号の富澤えいちの担当記事は…
クリヤ・マコトさんに『夢やぶれて』についてインタビュー。「レ・ミゼラブル」を中心に、最近話題のミュージカルを題材にしたカヴァー集。
ジャズでは1960年代ぐらいまでミュージカルあるいはミュージカル映画でヒットしてジャズのスタンダード化したものもあるが、このアルバムではあえてそのあたりは取り上げていない。なぜならば「それじゃほかのカヴァー・アルバムと変わらなくなっちゃうから」と。
レコード会社のオファーに応えながらなおかつオリジナリティを失わずにジャズであることを貫くのは並大抵の才能と努力では成し得ない。そんな矜恃が端々に感じられたインタビューだった。
三槻直子さんと野本秀一さんの『スウィート・スダンダーズ』について、三槻さんにインタビュー。三槻さんには2003年に取材をして以来の10年ぶりの取材。
ヴォーカルには指導者も多いのだけれど、それだけジャズ・ヴォーカルを客観視している人も多く、三槻さんはそのトップクラスにいるわけだから、話が深くてとてもおもしろい。
誌面ではプロモーションを優先しなければならないので深い話がなかなか文字にできないのだけれど、にじませてみたので読み取っていただけたら幸いです。
急遽、クリヤさんが10月1日に行なったライヴをレポート。ポーランドからの客演陣を交えてのジャズ・メッセンジャーズ的なアプローチ(あるいはVSOP的なアプローチ)でのステージで、クリヤさんの珍しい一面を堪能できた。
ディスク・レビューは4本。
今号はこれまで。