富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。
ジャズのハードルを意識させたライヴの3本目として、日本ルイ・アームストロング協会開催のスペシャル・イヴェントを取り上げました。
当日は、貴重な映像を見ながら、ルイ・アームストロングの功績を追っていくというもの。
ルイ・アームストロングこそ、ジャズで最もポピュラリティを得たアーティストと言っても過言ではないはず。
「この素晴らしき世界」は、平和というキーワードがクローズアップされてきましたが、そこには「ハードルを下げる」という意図がなければなし得ないメッセージが含まれていたということ。
そういう意味では、フリー・ジャズとは異なる方法論で、ジャズを使いながらインパクトのあるメッセージを送ることができた成功例と言えるのではないかと思うのです。
現在、アメリカではNFLの選手などによる国旗掲揚・国歌斉唱時の膝立てポーズによる抗議が話題になっていますが、サッチモのような「北風ではなく太陽のような」アプローチができるアーティストの出現を期待したいところです。