神保町の喇嘛舎という古書店で「angle」を見つけた話

 

これは2016年12月22日のお話。

近々に必要な資料を探しに、神保町へ出掛けました。

 

神保町で資料を探すなんて、何十年ぶりだろう(笑)。

 

でも、ネットでは探せない情報が、まだあの魔窟には眠っていたのですよ。

 

こういう捜し物をするときには、「腹が減っては」できないものなのですね。

だから、まず腹ごしらえ。

ということで、「丸香」の行列に並びました。

 

自分的には珍しく、この店ではメニューの浮気をしません。

定番のかけ温ととり天。

 

おっと、ミスショット(笑)。

 

ごちそうさまでした。

さて、資料探しをしましょうね。

 

ということで出向いたのが、「本と街の案内所」。

ボクが神保町を初めて訪れたのは中学生のとき。

都電が廃止された直後ぐらいだったでしょうか、その路線が都バスに変わっていたかな。

いちばん最初に行ったときは、「神田の古本屋街」だから神田駅で降りればいいと思っていたけど、ぜんぜん違うところをウロウロしてしまいました。気がついたら日本橋の三越だったことを覚えています(笑)。

その後は位置も確定し、住んでいた四谷からバスで乗り換えなしで行けたりしたこともあって、わりと頻繁に本屋で本を探しに行っていました。

10年ほど前、仕事先が九段下だったこともあって、半年ぐらいのあいだは身近な存在でしたが(丸香もそのときに行くようになったのです)、横浜に越してからはなかなか行きにくい場所になっちゃいましたね。

 

ということで、久しぶりの神保町で、勝手もわからなくなっていたので、「本と街の案内所」に寄ってみることにしたのでした。ここ、設置されたのは知っていたのですが、まず利用することはないだろうと思っていた場所。

で、おそるおそるドアを開けて、なかのオネエサンに聞いてみたところ……。

実に親切に調べてくれました。

探していたのは、「シティーロード」という40年ほど前に出ていたイベント情報誌。

こういうのって、扱っている古書店がかぎられているんですよね〜。なので、いくつか絞ってもらおうと相談していると、2軒ほどピックアップしてもらいました。

まず、「本と街の案内所」に近い1軒を訪ねると、「ありませんね」という返事。

そこで、藁をも掴むような思いで向かったのが、もう1軒。

 

とてもわかりづらいところにある「喇嘛舎」という店でした。

「らましゃ」と読みます。

「丸香」のすぐ近くじゃん(笑)。

 

ビルの2階にあるアヤシげな店(笑)。でも、看板はデカいですね。

 

ここのオヤジさんに、「シティーロード」の別冊を探していることを相談してみました。というのも、ランダムに積み上げられた古雑誌の山から目的のブツを探し当てるのは無理だと判断したから。

まぁ、気むずかしいオヤジで、相手にされないことも覚悟していたのですが、「なに? どんなことを調べたいの?」と好意的でラッキー(笑)。

現実的には、ボクが探そうとしていた「シティーロード」の別冊はなく、代わりに「angle」ならそういう情報が載っているんじゃないかな、というアドバイス。

確かに、「シティーロード」は「ぴあ」と並んでボクの高校時代の貴重な情報源だったのですが、そのすぐあとに出てきた「angle」も街歩きのガイドに便利だと、購入していた記憶が蘇ってきました。

そこで、その「angle」はあるのかと聞いてみると、「確か、あったはず……」と山を崩すことしばし。

ありました!

 

見れば、これも買った覚えがあるものの、もちろん引越を繰り返すうちに処分してしまったものでした。

中身をパラパラ見ると、これは十分に役立ってくれそう。

恐ろしく高かったら悩むけど、3,000円とのことで、即決。

いや〜、神保町はその名のとおり“神”ですなぁ(笑)。

 

ということで、目的を達成したうえに早めに横浜まで戻ってこられたので、桜木町で下車して、「はなみち」へ寄り道。

 

ハマチの刺身と濃い〜ウーロン割り。

祝杯を独りであげました。

めでたしめでたし。