つい最近、AI に関する記事を書いたばっかりだったのですが(AIによる芸術は人間を凌駕するのかな?)、音楽の特にジャズに直接関係する記事を見つけてびっくりしてしまいました。
この記事は、コルトレーンの音楽についてルーカス・ゴンゼという人が分析したもの。
ゴンゼ氏は、バークリー音楽大学の書店でユゼフ・ラティーフが著わした『Repository of Scales and Melodic Patterns』という本をたまたま見つけ、その本に書かれていたスケッチを発見します。
これがコルトレーンの書いたメモで、不思議な図を謎解いていくと、ディミニッシュ・トライアドが表われ、そこにはスキュタレー暗号になるようになっていたというのです。
スキュタレー暗号は確か、『ダ・ヴィンチ・コード』に出てきたんじゃなかったかな。
ここで問題になるのは、 コルトレーンがなにかを発明しようとしていたのではなく、古来からあった方法で音楽を「法則に則って遊んでいた」ということ。
すなわち、音楽は少なくともバッハ以降に数学的に定義付けされるようになっていて、その法則(一部でそれを神格化していたとしても)が音楽を支配していることに気づいている音楽家がいたということです。
もちろん、そこから生まれた音楽が、数学的であるために感情とは切り離されることはなく、むしろ論理的でありながら不条理なほどに感情を揺るがすという、不思議な作用をもたらすことに興味をもった音楽家が多かったということではないでしょうか。
そうなると、11音階とか無調というアプローチはちょっと「学がない」ことになっちゃうんですが、そのあたりはまた調べてみましょう。
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