1曲目「スナップショット」をアルトで超高速演奏すると、ソプラノに持ち替えて4曲MCなしでバラードの連発。タネ明かしのMCを挟んでから、バリトンでボズ・スキャッグスの「ウィー・アー・オール・アローン」。
オリジナルを挟んむことによって、歌ものとインストの違いが浮き彫りになった。構造がまったく異なっている。そうした「インストと歌ものの違い」を理解したうえで、つまり同化させようとしないで、2人が演奏に臨んでいることが伝わってくる。
ピアノは、サックスが気持ち良く歌えるように支え、その気持ち良さがリスナーに伝わってくるというステージだった。