社会包摂につながるアート活動のためのフォーラム「コロナ禍に社会包摂アート活動を考える」のアーカイブ配信を期限ギリギリに観た

概要

メールの整理を定期的に、というか仕事がひと段落したときにするようにしています。

メモに書き写すよりも、メールのままメーラーに残しておくほうが、見直す確率が多いということに気付きました。

メールは日に何度もチェックしますからね。

で、今日、気付いたのは、東京文化会館から来ていたもの。

Music Program TOKYO Workshop

このワークショップは、2021年1月26日(火)に開催されたもの。
主題はこちら。

今だからこそ 、美術館とホールは何ができるのか
アートが人々に開かれたものでなければならない理由を考える

感想

包摂とは、排除の反対語。

いかにして社会を文化に巻き込むかは、文化施設にとって至上の命題でしょう。

「外に開く」ということは、これまでもアウトリーチなどでやって来たけれど、このコロナ禍でより切実に、どんな手を使ってでもやらなければならなくなったという意味で、貴重な1年だったことが伝わってきます。

文字起こし表示や手話画面のインサートなど、ツールもその使い方も日進月歩だったことが、このオンラインワークショップからも垣間見ることがでしました。

登壇者
森司(アーツカウンシル東京 事業推進室事業調整課長 TURNプロジェクト・ディレクター、クリエイティブ・ウェル・プロジェクト・ディレクター)
稲庭彩和子(東京都美術館 学芸員 アート・コミュニケーション係長)
郷泰典(東京都現代美術館 事業企画課教育普及係長)
杉山幸代(東京文化会館 事業企画課事業係 包摂・連携担当係長)

「阿波踊り「開催」目指し、実行委解散 運営事業体との契約も解除」

注目ニュース

指定席の配分などでも問題があると指摘されていた徳島の阿波踊りイベント。

もともと有料席の扱いも、イベント継続のための資金捻出といった事情があるとの報道に、個人的には同情の余地もあったのは確かなこと。

そのイベントが、いよいよ立ちゆかなくなったというニュースです。

問題点

このニュースの問題点は、「運営スキーム及び運営体制」が崩壊していたこと、「委託した共同事業体(イベント会社)」に見放されたことにあると思います。

ハッキリ言って、収支を預かる組織の体をなしていない、ということ。

完全に補助なく採算の取れる事業であれ、とはいいません。

寄付や、自治体の活性化事業とのコラボレーションなど、巻き込むことがあったほうが、イベントとしてより大きな成果を成し遂げる可能性もあるからです。

しかし、概要を知るかぎり、「おんぶに抱っこ」ではなかったのか。

もって他山の石とせず。

イベントに関わると、あまりにも収支に疎い人が多いことに不安になることがあります。

商売屋に育ち、ファイナンシャルプランナーやマンション管理士の資格を取って、最低限の経理・帳簿の知識を持ってみると、税金や他人の金をあてにして遊ぼうとするのは「詐欺」のそしりを免れないなあと思う次第です。

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CAMPFIRE

「ららら♪クラシック」のバート・バカラック特集がおもしろかった件

バカラックの“字余り”なフレーズを解き明かしてくれ、ミヨーの教えによって“メロディ”への偏見を捨てたといったエピソードも興味深いものでした。

中川英二郎さんと塩谷哲さんの演奏も見事。カデンツァはポピュラー音楽でもクラシック(現代音楽」でもなく、ジャズでしたね(^<^)

バカラックのアルバムのチェックはこちらから

バカラック・ベスト ~生誕80年記念スペシャル/CD/UICY-4472

ギャラリーストーカーは文化を蝕むたちの悪いウィルスである

月〜金は録画しておいた地上波MX「モーニングクロス」を、起きてきた9時か10時ごろから飛ばし飛ばし(東京都のインフォメーションや芸能ニュース、CMなど)しながら観ているのだけれど、日替わりのコメンテーター陣のオピニオンクロスというコーナーが、あまりテレビでは取り上げないテーマを掘り下げるのでおもしろくチェックしています。

3/5は毎日新聞記者の中嶋真希氏が“ギャラリーストーカー(アートストーカー)”について解説。

記事も毎日新聞のサイトに上げてあるというので、合わせて紹介したいと思いました。

“ギャラリーストーカー”とは、要するに展示会の観覧者の一部に、節度を超えた出展者への接触をはかろうとする輩がいる状態のことを指しています。

記事では、女性のアーティストに対して、作品にかこつけた性的な会話や接触をはかろうとする例が挙げられています。

作品を買い上げて食事に誘うというゲスな例もあるというから困ったものです。

挙げられている例はほぼわいせつ事例に該当するような悪質なものと思われますが、それ以外でも“ギャラリーストーカー”は持論の押しつけやアーティストの拘束といった、犯罪とはいえないけれど迷惑行為であるケースも多いのではないかと思いました。

“ギャラリーストーカー”の犯罪行為手前の損害としては、

1)精神的な圧迫行為

2)営業活動の機会損失

3)鑑賞環境の破壊

が考えられます。

下心の見える感想や、マウンティングを目的としたアドヴァイスが生産的であることはほとんどありません。

むしろ、アーティストの気力を削ぐものでしかなく、百害あって一利なしでしょう。

作者(表現者)と会話できる機会に「舞い上がる」こともあるでしょうが、だからといって余計なことを言っていいわけはありませんね。

なにより、その場の大多数の観客の気分を害することは、ギャラリーという公の場で自己表現の機会をやっとの思いで実現させるアーティストたちに対する侮辱以外のなにものでもないと言うことが、もっと知られるべきでしょう。

この話に反応したのは、私も音楽のライヴ取材で会場を訪れたときなどに、こうしたシチュエーションになるときがあるからです。

招待客として終演後の楽屋に通されることもよくありましたが、個人的にはとても苦手で、関係者に見つからないようにさっさと会場を後にすることも多かったのを白状しましょう。

その理由は、「終演直後にホストへかける言葉を用意できることが少ないこと」。

ダメ出しをする立場にはないですし、そのダメがどういうダメなのかを検証する時間的余裕もないわけです。

そうなれば、「良かったです」しか言葉がないわけで、「今日はお招きありがとうございます」といった儀礼はあってしかるべきかもしれませんが、終演後の慌ただしさのなかでわざわざ手間を取らせてやることなのかと思っていました。

パフォーマンス後のアーティストも疲れているのにこうした儀礼を何人も同じように繰り返すのは苦痛なのではないかと思うのです(そちらは経験がないので、「良かったです」だけでも励みになるという人がいるかもしれませんから独断するのはよくないかもしれませんね)。

もっと近しい間柄で、ねぎらいの言葉がかけられるのであれば、この指摘には該当しないことを加えておきましょう。

「会いに行けるアイドル」界隈では、地下アイドルを含めて観客との線引きが(営業的な意味合いが強いため)ハッキリしているようですが、エンタテインメントから少し距離を置いたアートの世界になると途端にこのあたりの“マネジメント”が脆弱になるような感じを、この放送と記事で改めて感じた次第です。

CAMPFIRE

ヤマハがリリースしたスポーツ応援アプリがおもしろそうな件

Voicyで「ながら日経」を聴いていたら、ヤマハが「リモートチアラー」なるアプリをリリースしたというニュースが気になりました。

検索してみると、ニュース・リリースを発見。

その内容は、

ベータ版『Remote Cheerer』(2020年5月リリース)では、スマートフォンからボタンをタップすることで、ご自宅などの離れた場所からでも、スポーツ中継を観ながら、歓声や拍手をスタジアムに届けることができる

とのこと。

今回の正式リリースに際しては、「ユーザーインターフェースのデザインを一新」に加えて、「離れた場所にいてもみんなで応援が楽しめる新機能」の実装があったようです。

この「トークルーム」という新機能は、「テレビやDAZNなどの中継を観ながら、誰もが自由にルームを立てて、実況や解説、雑談などの音声トークを配信したり、それを聴いて楽しんだりすることができる」ようになっているとか。

ボクがコロナ禍で配信ライヴを観て感じたことのひとつに、もっと手軽に声援に代わるサインを送ることができるシステムが導入されないかというのがありました。

裏方として携わった配信でも、ネットに張り付いてYouTubeやTwitterからコメントを拾って、MCに読み上げてもらうといったことをしたのですが、「拾って」「読み上げる」という言葉どおり、アナログな作業でしか実現できなかったというのが2020年だった。

頭のなかには、ニコニコ動画の画面のようにコメントが流れる仕組みがほしいと思ってたのですが、YouTubeでの配信だとできないんですよね。

現在だと、TwitterやClubhouseを併用して、かなり多角的な盛り上げ方もできるような気がしますが、それでもツールが分散しているとタイムラグがや取りこぼしがあるからそれを解決するのはなかなか難しい。

「リモートチアラー」に触ってみることができる機会があれば、ぜひその可能性を探ってみたいと思っています。

ニューオーリンズ現在進行形ダンスはタンク・アンド・ザ・バンガスが魅せてくれるゼ!

ニューオーリンズ出身のソウル・バンド、タンク・アンド・ザ・バンガスが、2020年11月にリリースしたデジタルEP『Friend Goals』(フレンド・ゴールス)のMV。

現在のハウスパーティーでは、こういう踊りで盛り上がるのですねー。

っていうか、まだまだ自粛の時代ではあるのですが。

この開放感。映像だけでも味わっておきたいと思います。

ゴー・ゴー・ペンギンの“聖地ライヴMV”が神がかっている!

ゴー・ゴー・ペンギンの2020年11月27日リリースのライヴEP『Live from Studio 2』からMVがあったのだ。

これは、2020年10月30日に、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオにある伝説的なスタジオ2で撮影されたヴァーチャル・コンサート「GoGo Penguin Live from Studio 2」のライヴ配信。

もちろんロンドンも平常どおりではなく、それだけに貴重な2020年の記録にもなっている。

いや、それもサウンドがすばらしいからこそのメモリアルだということ。

お風呂で見つけたアンサンブルズ東京の動画にハマった!

防水ケースにiPhoneを入れて、お風呂でPodcastやAbemaTVなんかを聴きながら過ごすのがこのところのお気に入り。

Clubhouseなんかもこんな時間にボンヤリと聞けるのがいいかも。ただ、話し手のほうには回れないかもしれないな、エコーがかかりすぎちゃうから(^<^)

防水ケースだと、音を流しながら調べ物なんかもできるので、便利。さすがにブログを書く気にはなれないけど。だって、集中しちゃうとのぼせるものね。

今夜もPodcastを聴きながら、Twitterのタイムラインを眺めていたら、大友良英さんが、アンサンブルズ東京の動画リンクを上げていたのを見つけて、風呂上がりの歯磨き時間に聴いてみたら、おもしろくて釘付けになっちゃった。

このワークショップは、2020年12月に行なわれたもののようだ。

アンサンブルズ東京は、2015年から始まった音楽家・大友良英のディレクションのもと、参加したすべての方が、それぞれの立場やあり方を超えて、自分たちの手で新たな音楽の場を作り上げることを目指した音楽祭です。

最終年度となる2020年度は、コロナ禍の状況を鑑み、東京タワーでのイベントを中止いたしました。わたしたちは、この状況の中でできることを考え、オンラインワークショップと教材制作を行いました。

アンサンブルズ東京公式サイト

分割画面での合奏なんだけど、微妙なズレもポリリズムっぽくていいし、芳垣さんの「皮」とか「木」というカンペの指示もおもしろいアイデア。

リズムはうねるということが、参加者もオンラインながらしっかり体験できたんじゃなかろうか。

ほかにも動画が公開されているので、観てみよっと。

作業をしながら「20200623 Issei Igarashi Mami Ishizuka DUO Live at Rakya 五十嵐一生 石塚まみデュオ収録リニューアル配信」を鑑賞

管新総理のおかげで情報番組がほとんど競馬の予想やのような内容になっていて見るに堪えない。

ということで、仕事のお供に付けっぱなしにしているテレビをネットに切り替えて、YouTubeで観ようと思っていた五十嵐一生さんのライヴをチョイス。

デュオは、バンドでの出演が難しい状況下での最善策だったのかもしれないが、それが彼の演奏の“深み”を際立たせている。

それにしても、石塚まみさんの曲は不思議な魅力を放っている。敢えて言うなら、それはジャズからかなり外れている。それをこの2人で表現しようとしているところが、アンチテーゼ的なジャズだとも言えるのだが。