都響の公式YouTubeチャンネルで、期間限定公開だったリゲティの〈ヴァイオリン協奏曲〉と〈マカーブルの秘密〉が、好評につき無期限公開になっている。
パトリツィア・コパチンスカヤさんの超絶技巧はもちろん、〈マカーブルの秘密〉での演技もぜひチェックしておきたい(^^)v
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2001年にアフガニスタンのタリバン政権が倒され、アフガニスタン・イスラム共和国を樹立。
イスラム教の厳格かつ狭量な教義の押し付けが緩んだと思ったのも束の間。2021年8月に再びタリバンが政権の座につくことで、文化を含めてアフガニスタンのさまざまな文化的活動は停滞を余儀なくされている。
この「クーリエ・ジャポン」の記事は、そうした変化の近況を伝えている。
取材の対象となっているのは、アフガニスタン北部出身の49歳の歌手、ファルハーンさん。
彼は、地元でイベントがあるとアフガニスタンの伝統的な楽器であるドンブラで民族音楽を演奏する、引っ張りだこの音楽家だったという。
2年前、タリバンが町に近づくと、彼の家の電話やSNSには非難のメッセージが届くようになった。
身の危険を察した彼は、楽器を野原に埋める。これが馬鹿げた行為でなかったことは、同業者の民謡歌手ファワード・アンダラビがタリバン政権樹立後まもなく虐殺されてしまったことからもわかるだろう。
音楽はアフガニスタンにとって生活の必需とも言うべきものだったが、それがまた、失われる事態になってしまったのだ。
2014年設立にされたアフガニスタンの芸術を復興させるための共同体「アートローズ」の設立者のひとりであるオマイド・シャリーフィーは、タリバンが音楽や芸術を抑圧する理由は、音楽や芸術が持つ「考え方を変える力」に対する嫌悪するからだと分析している。
「芸術は、人々に変化の兆しを与えます。それにより、人々は批判的に考えることができるようになり、疑問を発することができるようになります。タリバンはこれを恐れているのです。しかし何より、芸術や音楽の力は人々に希望をもたらしてくれます。希望があれば、自分自身やコミュニティ、環境を変えようとするでしょう。これこそが、タリバンが本当に恐れていることです」
https://courrier.jp/news/archives/337926/
このことは、裏を返せば「音楽を相手にするいうことは『考える』ということ」を意味する。
音楽が体制の意に沿わせるツールとして利用してきたことも歴史的な事実。
その強大な影響力をタリバン政権が反面教師としたとしても無理はないのかもしれない。利用する努力や工夫よりも排除、という明快な理論だ。
だからこそ、“音楽を武器に”なんていう野暮な考えは捨てて、自由を語り継ぐための手段としての音楽の大切さを忘れないようにしたいと思う。
2023年の夏は環境音楽に触れる機会が多かった。たまたまだけど。
そこに、こんな記事が目に止まる。
『electronic evening 「電子音楽の夕べ」』というイベントは、電子音楽レーベルの「涼音堂茶舗」が主催するもので、もう20年も続いているという。
環境音楽、映像作品、庭園をミックスしたインスタレーションは、日本が祭だけではないというインバウンド需要を喚起するだけでなく、新たな空間文化の創造にもつながりそう。
『electronic evening 2023「電子音楽の夕べ」』
日時:2023年9月16日(土)・18:00〜20:30
会場:京都 善気山 法然院方丈(京都市左京区鹿ヶ谷)
料金:御茶席付5000円
■音楽
武田真彦+今西紅雪(箏)
いろのみ
四倉由公彦映像/インスタレーション
OTOGRAPH
Sagar Patel
菊池士英■御茶席
中山福太朗映像/音響インスタレーション:武田真彦+SPEKTRA
御菓子:宝泉堂
御抹茶:通圓香り:LISN
協力:α-station