春前からネタにしようと思っていたのに、なかなか書く時間が取れなくて、すでにお盆も過ぎて2017年が終わりに近づいているんじゃないかと焦ってきたので、とりあえず書きます(汗)。
そう、今年は「ジャズ・レコード誕生100年」なんですね。
オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド名義でレコーディングが行なわれたのが1917年。そこで初めてジャズというワードがレコード盤の表紙を飾り、それから100年が経った節目ということです。
まぁ、そのちょっと前(1916年ごろ)にジャス(JASS)という隠語がジャズ(JAZZ)と表記されるようになって、演奏会場に貼り出されるポスターなどには使われていたようですが、それが正式にレコードとしてクレジットされたのが1917年という年。
もちろん、その数十年前から、ニューオリンズ・スタイルの音楽は完成していたんですが、呼び方なんて重要じゃなかったんでしょうね。だから付けられなかった。これもまた、差別という範疇で語られるべきエピソードかもしれません。
こちらは「ジャズ生誕100周年!」という、ユニバーサル・ミュージック・グループの特設サイト。
別にいちゃもんを付けるわけではないのですが、短くして「ジャズ生誕100周年!」と表記されると、1917年にジャズが誕生したと思っちゃう人がでてくるんじゃないかと心配(笑)。
ボクがジャズの仕事を始めた1980年代、ジャズは20世紀とともに始まった、なんて言われていたんです。
でも、資料にあたるたびに、それじゃあ辻褄が合わないぞ、と思っていた。
ようやく最近、19世紀説が広まってきて、よかったよかったと思っていたので、また錯誤が生じると困るなぁ、と。
とはいうものの、ジャズに興味をもってくれる人が多いから、そういった心配をしなくてはいけないということですよね。
考えたら100年も150年も前のことなんだから。
日本でいえば、明治維新前後とか、そんなころのことです。
ドラマやドキュメンタリーでどんどん新解釈・新事実がでてきたりするのも一興でしょう。
なにか出てきたら、続報しましょう。
そういえば、ちょっとだけ「JAZZ100年」のシリーズ企画雑誌のお手伝いをしたことがあったんだったっけ、と思い出しました(汗汗)。