ボクと奥泉光さんとの対談が掲載された『吉祥寺のほん』が発売されました

 

吉祥寺のジャズ喫茶「ファンキー」に出向いて、奥泉光さんと対談を行なった記事が掲載された『吉祥寺のほん』というムックが発売されました。

 

ファンキー、懐かしかったですね〜。

 

 

お酒を飲みなからたっぷり2時間ぐらいは話をしていたでしょうか。楽しい時間でした。

もちろんそんなにいっばいは記事にはなっていません(笑)。

ポイントをとてもうまくまとめていただいています。1970年代〜80年代のジャズ喫茶という文化についての輪郭をわかっていただける内容になっているんじゃないかな。

ほかの記事もおもしろいですよ〜。

 


 

奥泉光さんの著書を、お目にかかる前にチェックしていたら、おもしろくて止まらなくなり、ほかの仕事にしわ寄せが出てしまって困りました(笑)。ちょっとご紹介しちゃいましょう。

 

 

原作を読むべきか迷っていたのですが、このコミックも世界観が伝わっておもしろかったですね。

奥泉さんの時空を飛ぶという発想や音楽の成り立ちに関するルーツ的なものがほとんどここに発現しているのではないでしょうか。

 

 


 

 

音楽ものですが、シューマンという作曲家にまったく興味のなかったボクをフリークに転向させた罪な作品です。

奥泉さんもあとがきで推薦しているアニー・フィッシャーというピアニストのシューマン全集を買ってしまいました(笑)。

 

 


 

 

自我の壁を徹底的に錯乱させる奥泉ワールド全開の大作です。自分がネズミだったかもしれないと本気で思いそうです……。まぁ、ねずみ年ですが(笑)。

 


 

 

これはジャズ・ファンにぜひオススメの一冊ですね。1970年代の新宿を知っている人、憧れている人も。まさにVRで当時の風景やジャズが再現されているような読後感を味わうことができました。

 


 

 

「jazzLife」2017年4月号 執筆後記

 

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

 

 


 

大坂昌彦『ジャズ・シネマ・ノスタルジア』インタヴュー

好評のハイレゾ&シネマ・ジャズ・シリーズの第3弾。

“聴きやすいジャズ”というテーマで大坂昌彦さんに話を聞くというシチュエーションの楽しさを味わっていただけると嬉しいのですが。

 

東京キネマ・ジャズトリオ『ジャズ・シネマ・ノスタルジア』

こらら、ディスク・レヴューです。

 

 

 

岸ミツアキ『トリオ&ハリー・アレン』インタヴュー

岸ミツアキさんが名手ハリー・アレンを迎えて制作した新作についてのインタヴュー。

オフィシャル写真がちゃんとファツィオリのロゴ入りでしたね(笑)。

岸ミツアキ・トリオ&ハリー・アレン『岸ミツアキ・トリオ&ハリー・アレン』

こちら、ディスク・レヴューです。

 

ディスク・レヴュー

DEZOLVE『スフィア』

 

 


 

 

 

YAMAHA 音楽ライター記事更新(チャーリー・パーカー編<4>|なぜジャズには“踏み絵”が必要だったのか?)

 

チャーリー・パーカーがなぜ“踏み絵”にされるのかを解き明かそうとする連載の第4弾。

 

 

マイルスの自伝からパーカーについて書かれた部分を引用して、パーカーがどのように同時代の人たちに認識されていたのかを追いました。

現在の認識とのズレをまず把握してからでないと、その“踏み絵”としての意味がとらえきれないと思ったからです。

次でパーカーについては結論を出す予定です。

 

 

AOR 2016年10月18日OA分選曲表

 

2016年10月18日に出演したラジオ番組「AOR」でボクが選んだ曲をメモっておくのを忘れていたので、やっておきましょう。

 

このラジオ出演の告知記事はこちら。

 

ノラ・ジョーンズ「デイ・ブレイクス」

 

 

まずは、「ジャズライフ」の紹介を兼ねて、アルバム・レヴューのトップを飾っていたノラ・ジョーンズの新譜から1曲。

なぜ「ジャズライフ」の紹介かというと、「ジャズライフ」のライターという立ち位置での出演依頼だったからです。

 

 

 

SOLO-DUO「やさしさに包まれたなら」

 

 

レヴューを担当したSOLO-DUOの『モーニング・ライト』から1曲。

 

 

 

マルガリータ・ベンクトソン「ベリー・ソート・オブ・ユー」

 

2016年秋のマイ・ハード・ローテーションだったマルガリータ・ベンクトソンの『ハラード』からチョイス。

 

 

 

マイルス・デイヴィス「シャウト」

 

 

後半は、好きなものをかけて好きにしゃべっていいということだったので、まずはジャズ・ライターのデビューのエピソードから。

この曲が関係していたんです。

 

 

 

リターン・トゥ・フォーエヴァー「ザ・ゲーム・メーカー」

 

 

高校生のころにジャズにはまるきっかけを作ってくれたのが、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーだったんです。

それにしても、このエレピの前のめり方といい、ドラムスのテンションといい、すごい熱量だと思います。

 

 

 

ニーナ・シモン「ボルチモア」

 

 

ボクがジャズを学んだ(と勝手に思っている)新宿二幸裏の「スティック」というジャズ・スナックでは、通っていた当時のエンディング・テーマでニーナ・シモンの「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」が流れていました。これがかかるとそろそろ閉店という合図で、始発が出る時間も間もなくという感じだったのです。

ニーナの弾き語りによる「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」(ニューポートのライヴ盤)は尺が長かったので、もうひとつのお気に入りのこちらをチョイス。

この曲は、アルバム・タイトルにもなったレゲエ・アレンジのヴァージョンもいいのですが、ボクはこららのコテコテのほうが好きなのです。

 

 

 

ソニー・ロリンズ「ストロード・ロード」

 

 

大学の生協で見つけたソニー・ロリンズの新譜(当時)が『ラヴ・アット・ファースト・サイト』。タイトルどおり、一目惚れしてしまいました。

動画は見当たらなかったので、レコーディングに近い来日時の音源を貼りました。ラストのノンブレス、すごいっす。

 

 

 

UMO ジャズ・オーケストラ・ウィズ・マイケル・ブレッカー

 

お別れの曲は、亡くなったマイケル・ブレッカーが休業を経て復帰する直前の姿を記録した復刻版のライヴから。ここでもマイケルのイッちゃったプレイが楽しめます。

マイケル・ブレッカーは1度だけインタヴューできたのですが、もっと話を聞きたかったです。

 

 

 

 

パーソナリティのユキ・ラインハートさんの絶妙な進行のおかげをもちまして、無事にレギュラーの行方均さんの代役を務めることができました。

久しぶりにジャズを聴き始めたころのことを思い出しながらの選曲で、逆に新鮮だったりしましたし。

楽しいひとときでした。

 

 

YAMAHA 音楽ライター記事更新(チャーリー・パーカー編<3>|なぜジャズには“踏み絵”が必要だったのか?)

 

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

 

 

ニューヨークの“シットイン”についての補足をしました。

チャーリー・パーカーがデビュー前に故郷のカンザスシティーで“シットイン”つまり飛び入りをしたときに、先輩たちからプロの洗礼を受けたというエピソードに、違和感を覚えていたことがきっかけです。

1年ぐらいでジャズ史を変えるほどの成長を遂げた、ということもありえなくはないのでしょうが、たぶん解釈の問題だったんじゃないかな、と。

 

 

 

 

YAMAHA 音楽ライター記事更新(チャーリー・パーカー編<2>|なぜジャズには“踏み絵”が必要だったのか?)

 

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

 

 

“ジャズの踏み絵”というテーマで連作を書き始めています。

“踏み絵”という言葉は、現在では“ジャズ・ポリス”に言い換えられるのではないかと思っているので、がんばってそこまでたどり着きたいと思います。

この回では、チャーリー・パーカーのデビュー直前のジャズを復習して、彼が異端とされた意味を探ろうとしています。

 

この値段で10枚セット……。

 

こちらはサポイとダイヤルのコンプリート。

 

 

【info.】JAKOB BRO TRIO@丸の内コットンクラブ

 

1969年に設立されたECMレーベルは、当時20代だったマンフレート・アイヒャーの視点で、それまでのアメリカンなテイストを重視する風潮をばっさりと切り捨て、人種や国境を超えた透明感のあるサウンドを追求した。

そして“現在”、そのECMサウンドを象徴するミュージシャンとして注目されるのが、このヤコブ・ブロというギタリストらしい。

コットンクラブ初登場となる今回、その“らしい”という無責任な言い草を改められるよう、しっかりと彼の音楽をキャッチアップしておきたい。

デンマーク出身!“ECM”の現在を象徴するギタリスト 新作『Streams』を携えコットンクラブ待望の初登場!|コットンクラブ

JAKOB BRO TRIO “STREAM” featuring THOMAS MORGAN & JOEY BARON

日程:2017. 3.2.thu & 3.3.fri
場所:東京・丸の内 コットンクラブ http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/access/index.html
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm