【我田引水】「jazzLife」2018年5月号 執筆後記

 

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

 

 


 

吉川水砂子&原とも也『Whistle In My Ears』interview

 

ヴォーカリストとしてのキャリアはベテランと言ってもいいほどの吉川水砂子さん。

もっともシンプルで自分の歌を表現しようとして、ギターだけの伴奏を選んだのですが、その相手がギター1本だけでは済まないイマジネーションの持ち主である原とも也さんだったことで、このデュオらしからぬデュオが生まれたようです。

原さんのご子息である原ゆうまさんも制作に加わっていますが、この親子セッションのエピソードもおもしろそうでした。

親子といえば、原とも也さんと父・原信夫さんのお話ももうちょっとうかがいたかったのですが、それはまた機会があれば、と思っています。

 

こちらはディスク・レヴュー。

 

 

 

ディスク・レヴュー

辛島文雄『マイ・ライフ・イン・ジャズ』

 

 


 

 

【我田引水】ジャズとデュオの新たな関係性を考えるVOL.12がヤマハWEB音遊人「音楽ライターの眼」にアップされてますよ〜!

 

ジャズ&デュオのシリーズ第12弾は、ピアノの野瀬栄進さんから返信していただいたコメントをもとに原稿を構成しました。

このようなかたちで、直接会う機会がなかなかとれないというミュージシャンの方への取材にも対応していきたいと思っています。

ご希望があれば気軽にお問い合わせください。

プロモでももちろんオーケーですが、トミザワはヘンな質問しかしないと業界では有名みたいなので、その点につきましてはご理解くださいね。

 

 

メルマガをまた発行してみることにしました

 

以前、「ジャズの髄」というタイトルで、メルマガを出していました。

徐々にルーティンでネタを探すことに飽きてきたこと 、メルマガ発行サービスのまぐまぐの使い勝手があまり良くなかったことなどが重なって、発行しなくなっていました。

ブログでのいろいろな発信は、そのたびにツイッターやFacebookに連動するようになっていたので、あまりメルマガの必要性を感じなくなっていたことも大きかったと思います。

でも、もうちょっと長いスパンで、自分が書き散らしている記事を振り返ってもらえる機会を設けるのもいいかなと思うようになってきたのが昨年の後半あたり。

それから調査を始めて、自分の契約しているホスト・サービスでメルマガ発行のシステムも提供されていることを知り、これでまたやってみようと思ったというわけです。

以下に、テスト配信のつもりで発行した内容を貼っておきます。


 

【メルマガ】富澤えいちのFootprints(2018年3月)

♪ まえがき

一念発起して、メルマガを毎月のペースで出すことにしてみました。

内容の中心になるのは、前月でネットなどにいろいろと書き散らしたものへの、ツイッターからのリンクをまとめたものです。

そのほかに、「まえがき」と「あとがき」をオリジナルで書き加える予定。

ツイッター投稿のまとめは、ツイログのサイトを利用すればそれほど面倒なくできるので負担には感じないのですが、前後に“書き加える”という作業がかなり負担で、それで以前にまぐまぐで出していた「ジャズの髄」というメルマガも滞ってしまったんですね。

せっかく読んでいただくのに、ツイッターをまとめたものだけでは申し訳ないというか、気が済まないというライター気質というか(笑)。

なるべくほかには書いていないものをここに書くことで、メルマガを取ってよかったと思ってもらえるようにしたいと思っているのですが……。

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CDは壺やお札だったと見抜いた金爆の鬼龍院翔のお話がおもしろかったんです http://dlvr.it/QJBWx4

【我田引水】「jazzLife」2018年3月号 執筆後記 http://dlvr.it/QJYD7Z

Song Makerというアプリで作ってみたよー → https://goo.gl/3JBe6o

【ひとりごと】人間は二歩下がって三歩進んでも幸せを感じられないようです http://ift.tt/2Haq1GU

【ひとりごと】自己確認をすることで“自分”ができる http://ift.tt/2GabJqo

【我田引水】「多様化で閉じていく音楽はどうすればヒラクのか?「音楽がヒラク未来」報告会に参加して」という記事をYahoo!ニュース個人にアップしました! http://dlvr.it/QKYhgM

【我田引水】ジャズとデュオの新たな関係性を考えるvol.10がヤマハWEB音遊人「音楽ライターの眼」にアップされてますよ〜! http://dlvr.it/QKYlHG

【読了】原田ひ香『ランチ酒』は昼から飲むお酒の背徳的な楽しさと人生のほろ苦さの両方を味わわせてくれる良い“肴”だった… http://dlvr.it/QKgxxB

「美しき天然」のモダニズムに気づいた清水靖晃のスゴさは現在もフランスが認めていた… http://dlvr.it/QKrxxQ

【ひとりごと】人間はなぜ苦労を求めようとするのかを考えてみたら http://ift.tt/2Hyqt22

寝ているあいだにナノサイズの万能主治医が健康問題を解決してくれる時代が目の前に来ているようです… http://dlvr.it/QKy5r7

デジタル遺品問題の深刻さはリアル遺品の比ではないようです http://ift.tt/2GtJdjA

AIによる芸術は人間を凌駕するのかな? http://dlvr.it/QL4HBZ

音声入力にSimejiという有力候補が出現 http://dlvr.it/QLDRHK

スウェーデン式「死のお片付け」に学びたい遺族目線の断捨離の大切さ http://ift.tt/2DtYP3v

ヒトが孤独で死んでいくのは当たり前なのです http://ift.tt/2tYyYBo

日本人の3割がしているという寝酒は睡眠の質を悪くするようですよ http://dlvr.it/QLcCFs

コルトレーンは神になる前にすでにAIだったんじゃないでしょうか? http://dlvr.it/QLcMGr

イタメシ屋さんの立ち飲みスペースはバンコというのだそうです http://dlvr.it/QLccLJ

【ひとりごと】自分を探しているつもりで隙間に挟まっているだけかもしれない話 http://ift.tt/2GNyssI

「たべたらしぬで」という囁きはまことしやかに続いているのです http://dlvr.it/QLrP5p

長引く咳にはハチミツとコーヒーが効果的というスコアが発表されていました http://dlvr.it/QMNDlC

正しくないことを言ったり書いたりしてはいけないけれど、それを正しいかどうか判断するのは自分ではないのです http://dlvr.it/QMNDlQ

音楽のストリーミング・サービスは功罪を問われる暇もなく産業の一画を成すようです http://dlvr.it/QMPRPj

【我田引水】jazzLife2018年4月号 執筆後記 http://dlvr.it/QMg6Yp

【我田引水】ジャズとデュオの新たな関係性を考えるVOL.11がヤマハWEB音遊人「音楽ライターの眼」にアップされてますよ〜! http://dlvr.it/QMljnj

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♪ あとがき

さて、リニューアルしたメルマガはいかがだったでしょうか?

とりあえず、こんな記事をアイツは書いていたのかということをざっと眺めてもらって、興味がありそうなタイトルのリンクをクリックして、元記事を読んでいただけるようにするのが、このメルマガの使命でもあります。

ペースがつかめるようになったら、ご意見のやり取りをしたり、ライヴの情報なども掲載していければなぁと考えています。

だいたい月初めに届くと思いますので、よろしければお付き合いください。

富澤えいち

 


 

こんな感じで、月イチのペースで、前月の記事へのリンクをお知らせする内容を軸にしながら、ほかの情報も盛り込んでいければと考えています。

申し込みは当サイトの右カラムにもありますが、こちらにも貼っておきましょう。

ボックスに配信先のメルアドを記入して、「参加」ボタンを押していただくと、次号からそのメルアドに配信されるようになります。

 



メールアドレス

 

 

ご意見やご希望などもありましたら、右カラムのメーラーからでもご連絡いただければ幸いです。

 

音楽セラピーだけでなく演奏や聴き方のヒントも AI が示してくれているかもしれない話

 

科学作家の竹内薫さんが 、東京交響楽団 正指揮者の飯森範親さんとの対談について 書いていたコラムが面白かったので紹介したいと思います 。

 

 

対談の話題が AI になって、指揮者も AI で代用できるかどうかについて飯森さんが持論を展開 。

それによれば AI は指揮を機械学習して、ある程度真似ができるとしながらも、人間の心の葛藤や感情がないことで本当の意味での指揮にはならないとしています。

飯森さんが問題にしているのは 、相手の心を感じるかどうかという点です。

つまり、音楽を含めたコミュニケーションは、これがあるかないかで、大きく変わってくるということを示しているわけです。

AI は反応はしますが、それは共感ではない、ということです 。AI には(現在のところ)心がないので、共感できないのは仕方ありません。

しかし、竹内さんは 50年ほど前に開発されたプログラムの例を出して 、極めて稚拙なレベルであるにも関わらず 、単純な受け答えをしてくれるこのプログラムに対して本物の心理セラピストと話しているような錯覚に陥ったことを 思い出したと言います 。

このことから、 話し手にとっての共感のポイントが相手にあるのではなく、自分にある、と指摘しています 。

ということは、 AI には心は必要がないのではないかということ。

であるならば、 同様にセラピストやカウンセラーにも心が必要ないということになる?

これはとても興味深い考察です。

この話を考えるときに飯森さんが 触れた「チャイコフスキーの交響曲第6番を指揮すると一週間ぐらい精神的なダメージの抜けない 」というエピソードが参考になります。

カウンセリングでは、いわゆる“ミイラ取りがミイラになる”という危険性について、よく話題になることがあります。

「傾聴する」「共感する」は、人間として相手の話を聞く態度 でとても重要だと言われてきました。

しかし話し手の立場からすれば、相手が聞いているか共感しているかはあまり重要ではない、ということになるわけです 。

この視点は、音楽の発信の仕方だけではなく音楽の聴き方にも、かなり大きな変革をもたらすのではないでしょうか。

現時点では、音楽療法にチャイコフスキーの「悲愴」はNGだということだけ覚えておいて、引き続き考えていきたいと思います。