富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。
月: 2022年5月
「連載10[多様性とジャズ]1960年代の公民権運動で結ばれたジャズと多様性の強い絆」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされました!
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世界の音楽市場は18.5%も成長しているというハナシ【ニュース・ピックアップ】
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Music Ally Japanのメールマガジンで、「世界の音楽市場、2021年は18.5%増259億ドルに成長。音楽サブスクは21.9%増。IFPIレポートと最新トレンドを解説」という記事が流れてきたので、興味津々で読んでみました。
これは、IFPI=国際レコード産業連盟が発表した最新の音楽市場レポートをもとにした記事で、「世界の音楽市場は前年比18.5%増で売上規模は259億ドル。IFPIがグローバルレポートを報告し始めて以来、最も高い成長率を達成し」たことを伝えるものになっているとのこと。
音楽ストリーミングからの売上は前年比24.3%増の169億ドルで、売上シェアの65%をストリーミングが占めるまで成長。
また、音楽サブスクリプションからの売上は21.9%増の123億ドルで、全体の47.5%を締めるまでになっています。
サブスクの伸びはコロナ禍の追い風を受けたものと推測されますが、一方のフィジカル音楽(CDやDVDなどの現物販売)の売上も2021年にはプラスに転じているとのこと。
記事のまとめでは、ユニバーサルミュージック 市場開発担当執行副社長 アダム・グラナイト氏のIFPIのレポート発表時のパネルディスカッションでの発言を挙げて、「消費者の傾向として、音楽サービスに課金するだけでなく、音楽も利用できるサービスにお金を払う人が増えていること」を指摘、フィットネス領域と音楽ビジネスとを組み合わせた課金サービスなどの可能性について言及していたことが興味深かったですね。
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#定禅寺ストリートジャズフェスティバル 3年ぶり開催への期待と不安
河北新報の記事で、宮城・仙台の日本を代表する野外音楽街フェス“定禅寺ストリートジャズフェスティバル”が、3年ぶりの開催に向けて試行錯誤しているとのこと。
今年の開催予定は9月10日と11日。
4月6日に出演アマチュアバンドの申し込みが始まったとのことですが、出足が鈍いそうなのです。
このフェス、仙台のみならず東北近県から関東も含めて応募が殺到、出場のハードルも高いことで知られています。
それが不調?
というのも、やはりコロナ禍が影響しているとのこと。
主催の協会が設定した出演希望者に課した条件がネックになっているもようなのです。
まず第1ハードルが「ワクチン接種済」。18歳以上は、ワクチンを3回、5〜17歳は、ワクチンを2回。
そして2つめが「出演当日を含めて3日以内にPCR検査もしくは抗原検査で陰性を確認」というもの。
このフェスはほとんどが屋外会場だったはずなのですが、この条件付けはかなり厳しいですね。
なお、この条件は4月1日時点でのもので、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザーの東北医科薬科大学・藤村茂教授の意見をもとに適時変更するとのことです。
参照:申込方法の注意点(https://www.j-streetjazz.com/entry/)
ちょっと過剰かのような書き方をしてしまいましたが、3年ぶり開催に向けて万全の体制を敷こうという意気込み、予測不能なコロナ禍に対してなんとか抗いたいという気概を感じさせる体制ではないでしょうか。
行政頼みではない民営フェスならではの苦肉の策だとは思いますが、この条件付けで18歳未満の応募がかなり制限され、それが申請の足かせになっているもようです。
知見をフレキシブルに活かして、出演者、参加者に寄り添った開催ができるように、がんばっていただきたいと思います。
#音楽ナタリー 記事「あれから2年、ライブハウスの状況はどう変わったのか?全国13店舗の店長に改めて聞いた」読んだよ
音楽関連の情報を配信している音楽ナタリーのサイトでは、2年前のコロナ禍の状況で各地のライブハウスの現状を伝える記事を連載していました。
今回、その連載「店長たちに聞くライブハウスの魅力」に登場してもらった店のなかから全国のライブハウス15店舗の店長にアンケートを実施。
3年目に突入しているコロナ禍でライブハウスはどう生き残っているのかを伝える記事になっています。
全体的に、「2年前は真っ暗闇」だったものが、「目が慣れてきた」という感じが共通した状況といったところ。
そうしたなかで、「やれること」と「やりたいこと」が区別できるようになり、明確になってきたという意見も多くなっているのが印象的でした。
すべてのビジネスにおいて右肩上がりの成長はもちろん、一定の成功原則などはあり得ないのが現実。
状況に合わせた柔軟な対応ができるところが、淘汰を生き残る鍵にもなっているのではないでしょうか。
以前のような「密のなかで音楽に浸れる幸せ」をぜひとも(新たな知見による感染症対策を講じたうえで)取り戻していただくとともに、WEB3.0時代のエンタテインメントの新たな楽しみ方の提示にも向いてほしいと思っています。