本田竹曠(竹広)『Trio LIVE 1974』は日本のトリオ・ジャズを語るうえで欠かせない貴重な音源であることを認識しておいてほしい

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ライナーノーツを担当しました。

1974年と言えば、ボクはまだ中学生。リッチー・ブラックモアとジミー・ペイジのどちらのほうがギターが上手いのかという論争を同好の士と闘わせていたころです(笑)。

この数年後にジャズを聴き始め、しかしそのころはリアルタイムでストレートアヘッドなジャズに触れることが難しいという状況だったことを覚えています。

でも、いわゆる“現場”ではジャズを追求し、結果を積み重ねていた人たちがいました。そのひとりが、本田竹広さんでしょう。

縁があって数回、インタヴューができる機会がありました。豪放磊落に見えて繊細な感覚に直に触れることができたことは、いまでもライターとしての貴重な経験であると思っています。

そしてこのような発掘音源のリリースに、末席ながら関われることをとても嬉しく思っています。

1974年の本田竹曠トリオというのは……、という話はライナーノーツに書いてあるので、ご購入のうえで読んでいただきたいと思います。ナイショの話も盛り込んであるので、ご期待ください。

同時期の鹿児島でのライヴ盤が亡くなられたあとに出ていますが、数週間でどう演奏が変化しているのか、その日のセレクションとコンディションはどうなのかを比べるのも一興かもしれません。

なにより、製品化できるクオリティのライヴをこの時期にやっていたことが重要と言えるでしょう。

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「連載20[ジャズ事始め]ジャズは自分にとってなんなのかを追求した日本人・穐吉敏子の答え」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされています!

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

横浜に引っ越して10年、この開港=明治維新、つまり日本が西洋音楽を同化し始めた入口にある街で音楽を見直しはじめてみると、既成概念でとらえていたジャズが違って見えるようになってきました。

穐吉敏子さんの音楽についても、教科書で習ったことをそのまま疑問もなく受け容れていた自分がいたと思います。

いや、待てよ……。

という想いが、この原稿のきっかけでもあります。

2020/09/18の音楽ライターの日乗

起きてメール・チェック。昼前に郵便局でお彼岸の墓参りの代わりのお布施を郵便振替。住職、PayPay払いでも受け付けてくれるといいんだけど。

午後は各所に電話連絡など。会報誌のインフォメーション・ページの割付。これがけっこう時間がかかる。目も疲れる。

仕事にケリを付けて週末といきたかったが、ちょっと滞っている。さて、どうしたものか。

横浜の天気

巨大なつるし雲。蒸し暑い。

よかったよかった。

「ららら♪クラシック」で古沢巌さんが……

録画しておいた「ららら♪クラシック」を観ながら昼休み。

古沢巌さんが「チャールダーシュ」を演奏。その深みといったらハンパない。

いままで聴いたいろいろな「チャールダーシュ」は、音符にはなっていたけれど、それ以上にはなっていなかったことがわかる。

古沢さんの演奏は、景色だけではなく、匂いまでイメージできる。

すごい。。。

フェス気分でアウトドアを楽しめるキャンプ場が登場

房総・千葉県に登場したキャンプ場のニュース。

「音楽と楽しむアウトドア」をテーマにしているところが、これまでのキャンプ場とは違うところですね。

コロナ禍&Go to Travel除外で東京都内の多摩地区にあるキャンプ場が都民で賑わっていたというニュースも記憶に新しいところですが、キャンプに対する安心感が旅行に対する考え方を変えているのかもしれません。

また、ホールなどが徐々に動員制限を解除しようとしていますが、屋内の音楽コンサートではなく屋外の音楽コンサートという選択肢に優位性が出てきた、ということでもあるんじゃないでしょうか。

キャンプというひと手間を加えたことで、これまでの一般的な野外音楽フェスとは違った“複合的な音楽の楽しみ方”が生まれるといいな、と思います。

作業をしながら「20200623 Issei Igarashi Mami Ishizuka DUO Live at Rakya 五十嵐一生 石塚まみデュオ収録リニューアル配信」を鑑賞

管新総理のおかげで情報番組がほとんど競馬の予想やのような内容になっていて見るに堪えない。

ということで、仕事のお供に付けっぱなしにしているテレビをネットに切り替えて、YouTubeで観ようと思っていた五十嵐一生さんのライヴをチョイス。

デュオは、バンドでの出演が難しい状況下での最善策だったのかもしれないが、それが彼の演奏の“深み”を際立たせている。

それにしても、石塚まみさんの曲は不思議な魅力を放っている。敢えて言うなら、それはジャズからかなり外れている。それをこの2人で表現しようとしているところが、アンチテーゼ的なジャズだとも言えるのだが。

「連載19[ジャズ事始め]ジャズのフィーリングを体得した穐吉敏子が「フィリピン人のようだ」と褒められたワケ」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされています!

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

アジアのジャズを眺めていたら、穐吉敏子さんの本に書いてあったことが、まったく違った角度から問い掛けてきました。

最初に読んだときはぜんぜんそういうニュアンスだと気づかなかったのに(ただ単純に当時の時代背景がそうだったと読み飛ばしてしまった)、穐吉さんはもっと深いことを言おうとしていたのですね。