偏屈なジャズオタが「クリスマス・ソングなんか聴けねぇよ〜!」と言っているならザ・リアル・グループの『エレメンツ』を勧めてあげたいですね

 

いや、12月25日でも仕事をしていると、なんか息抜きをしたくなるんです。

さっきまでは能の謡のCDを聴いていたのですが、いつの間にかうつらうつらしてしまい、まさに夢幻の世界。

これでは仕事は出来ないと、コーヒーを淹れて、そういえばまだ聴いていないCDがあったことを思い出しました。

それがザ・リアル・グループの『エレメンツ』。

 

スウェーデンのアカペラ・グループが8年ぶりにリリースするオリジナル・アルバムです。

スウェーデンというところで、ハリウッド・イメージなクリスマス・ソングに抵抗があるジャズオタでも聖夜の雰囲気を味わえたりするんじゃないかと、聴き始めたのですが、これが予想以上に今日の雰囲気にピッタリ。

で、ぜひお裾分けしたいと思った次第。

 

 

と思っていたら、このアルバムは2018年1月24日発売予定でした。

予約するのもお勧めですが、もし今日、このザ・リアル・グループの世界を楽しみたいのであれば、こちらのダウンロードを利用するのもいいかと。

 

 

このクリスマス・ソングもいいです。

でもやっぱり、『エレメンツ』がいいなぁ。

特にラトビアの古い民謡という「トゥムシャ・ナクテ、ザヤ・ザレ」はぞくぞくっきました。

また改めてレヴューしたいです。

 

【自画自賛】「jazzLife」2018年1月号 執筆後記

 

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

 

JAZZ LIFE 2018年 01 月号 [雑誌]

jazz Life (ジャズライフ) 2018年 01月号 [雑誌]

 


 

里見紀子『PROJECT-N.』インタヴュー

ジャズ・ヴァイオリンのトップ・ランナー
として多忙な日々を送っている
里見紀子さんが、満を持して
1stアルバムをリリースしました。

楽器を弾き極めることと
自己表現のはざまで自分の
進むべき道を探された過去と
この自己プロジェクトに
かける想いを語っていただき
ました。

 

 


 

山崎千裕 ツアーファイナル@モーション・ブルー・ヨコハマ ライヴ・レポート

 

大注目のトランペット・プリンセス、山崎千裕さんの『スイート・シング』発売記念ツアーファイナルのレポートです。

ライヴ感たっぷり、しかもハプニング満載で(笑)、書ける部分だけレポートしました。

 

 

 

 

 


 

ディスク・レヴュー

里見紀子『プロジェクトN』

 

 

 

佐々木優花『レミニシェンツァ』

 

 

 

 

 

山本美恵 feat. 岡部洋一『ランドスケープ・ファイナル』

 

 

 

ワキマル・ジュンイチ『エオリアン・ピアノ』

 

 

 

 

 


 

JAZZ LIFE 2018年 01 月号 [雑誌]

jazz Life (ジャズライフ) 2018年 01月号 [雑誌]

 

四谷は「君の名は」よりもジャズの聖地なんだよ(たぶん)

 

ボクが生まれたのは大久保です。

いまは営業していないようですが
甲州街道を新宿西口からちょっと
下ったところにあった日赤大久保病院。

産湯はここなんです。

現在は日本赤十字社の東京都支部
になっているようですが。

実際に生まれ育ったのは四谷
というところです。

赤坂離宮の跡地という以外に
取り立ててランドマークもない
場所。

市ヶ谷駐屯地(現・防衛省)が
となりにあったので、
三島由紀夫さんの切腹事件では
TVニュースよりも早く知ったり。

麹町の日本テレビが近かったので
おはよう子どもショーの体操に
出演したという友だちが朝礼で
その話をしていたり。

ボクは当時から一貫して
朝が苦手だったために、
おはよう子どもショーの出演は
おろか観たこともありませんが。

そんな四谷第三幼稚園第1期
(ただし卒園は第2期生)、
四谷第三小学校卒業生、
四谷第1中学校卒業生。

ああ、いまやそのどれもが
廃校になっていますが(笑)。

なんという過疎地なんだ。

と、それはさておき、
いま、四谷は熱い聖地に
なっているそうです。

そう、「君の名は」です。

 

 

 

 

 

ボクも映画を観ましたが、
たしかに住んでいた者にとって
随所に見慣れたシーンか登場。

そっちが気になって
筋を終えなくなりそうに(笑)。

いやいや、四谷はそんなことの
聖地じゃないよと思い直したのが
「いーぐる」50周年のパーティー
に出席したときの感想。

「いーぐる」というのは、
四谷に居を構えている老舗
ジャズ喫茶です。

僕の実家から歩いて50歩も
なかったという関係。

そういう縁でと言うことではなく
ジャズ関係の仕事をしていたことと
代表の後藤雅洋さん監修のお仕事の
お手伝いをさせていただいたことも
あったりということで、お祝いに
駆けつけることにしました。

 

パーティーの会場となったのは
半蔵門にあるFM東京のビルの上の
ジェットストリームというスペース。

関係者のパーティーとかを開くための
クローズドな場所のようです。

 

エントランスからしてミステリアス。

そう、ジェットストリームといえば
FM東京の名物番組でしたからね。

 

会場からは半蔵門が見下ろせました。

交友関係が広い後藤さんならではの
盛況なパーティー。

一介のライターでは知り合いも
いないことは覚悟して出席。

でも、意外に知り合いがいたので、
退屈せずに済みました(笑)。

ライバルと言われていた寺島靖国さんの
スピーチで驚いたのは、吉祥寺Megを
来年春に閉店するという発表。

そのあと、スピーチに立った人が
それぞれに「ジャズの人の言葉は
信用できない」「きっとNew Meg
としてすぐに復活する」と突っ込んで
いたのには笑っちゃいましたが。

それと、四谷組と吉祥寺派
という派閥のような考え方が
あるのも初めて聞きましたね。

それによれば、ボクは四谷に
育ったものの大学は吉祥寺。

まるで「コウモリ」のような
ものじゃないですか。

改めて自分の二重人格性を
思い知らされたパーティーに
なりました(笑)。

ちょっとお高い会費の
パーティーでしたが、
お土産は充実。

これは懐かしい!

「いーぐる」の灰皿とマッチ。

まさにジャズ喫茶という文化の
象徴とも言うべきグッズですね。

そういえば、
マイク・モラスキーさんと
名刺交換させていただいたのが
有意義だったなぁ……。

 

 

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#リンジー・スターリング が彩る今年のクリスマスは盛り上がりそうです

 

“踊るヴァイオリニスト”と
注目を浴びるのが、
リンジー・スターリング。

4枚目となる『Warmer in the Winter』
はタイトルにあるとおりの
シーズンがテーマのアルバムです。

こうした“季節もの”を担当する
ということは、人気がハンパない
ことを示す証拠だったりも
するわけなのですが、

それは逆に、表面的な接し方を
していた浮動票的なリスナーを
納得させなければならないという
大きな責任も背負うことに
なります。

たとえば、ビング・クロスビーや
Wham、マライア・キャリーを
敵にまわす、ということを
意味していたりするわけです。

しかし、それだけの魅力が
「あるな…」

 

 

 

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#Warmer in the Winter

 

マリンバ奏者・塚越慎子の「リベルタンゴ」に目から鱗がポロッ

 

EX系列「題名のない音楽会」は
録画してチェックしています。

久しぶりにおもしろかったのが
塚越慎子さんの演奏。

マリンバ奏者として
注目されている彼女、
守備範囲が広いようです。

この収録ではピアソラの
「リベルタンゴ」を演奏。

これがいいんですわ〜。

実は「リベルタンゴ」
個人的に少々食傷気味
だったので、あまり期待せずに
見始めたのですが、
冒頭から引き込まれました。

この動画、もしかすると
すぐに配信停止になるかも
しれませんが、一応
貼っておきましょう。

 

 

山下洋輔さんも絶賛とのこと、
なるほどなぁと思いました。

 

 

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ABUソングフェスティバルを観ていたらルネ・シマールを想い出した件

 

風呂上りにテレビをつけたら、
ABUソングフェスティバル
というのをやっていました。

ABUというのは、Asia-Pacific
Broadcasting Union =
アジア太平洋放送連合という
組織が主催する音楽祭フェスで、
文字通りアジア太平洋地域の
選りすぐりのアーティストが
出演するというもの。

今回は6回目で、日本からは
LiSAさんが出演。

アジアでのアニソン人気が
推し量れますね。

アジア各地のトップの
パフォーマンスも
とても興味深い。

と、昔もこんなフェス、
あったなーと想い出したのは
東京音楽祭。

いや、
本当は世界歌謡祭のほうを
先に想い出したんだけど、
ミシェル・ポルナレフや
上条恒彦と六文銭よりも
ボクの脳裏に
浮かび上がったのは
なぜかルネ・シマール
だったんです(笑)。

 

 

カナダ代表だけど、
ケベックなので
フランス語だったんですねー。

すぐに声変わりしちゃって、
このパフォーマンスは
貴重な記録になりました。

アルファレコードにいた
プロデューサーさんが
当時の裏話をブログに
書いているのを読みましたが、
なかなかおもしろいです。

本命はスリー・ディグリーズ
だったのに、ルネ君が大穴を
当てちゃったとか。

まあ、いろいろあったみたいです。

 

アルファレコードといえば、
ジャズのリリースも積極的
だったので、ずいぶん
お世話になりました。

90年代ぐらいのころ、
まだ駆け出しの
ジャズ・ライターだった
ボクにも声をかけていただき、
ライヴの取材などをさせて
いただいたことを
想い出しました。

ルネ君つながりのお話でした。