「連載20[多様性とジャズ]多様性を問うジャズの“墓碑銘”だった『ミンガス』というアルバム」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされています!

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

[多様性とジャズ]連載の最終回です。

シメはジョニ・ミッチェルのアルバム「ミンガス」にしました。

ジョニ・ミッチェル自身もプロテスト・ミュージックのシンガーソングライターとして知られたアーティスト。

ミンガスへの敬愛がアルバムづくりのきっかけになっていたのだと思いますが、最終的に共作アルバムの実現に至らなかったのは、エピソード的には残念。

まぁ、内容を考えると、ジョニ・ミッチェルが仕切り直しをしてあのアルバムを完成させたというのはむべなるかなですね。なによりも音楽観が違うから。

このエピソードを読んでいて思い浮かべていたのが、ボクが矢野顕子さんの対談をまとめるために話を聞いていたときのこと。

その時点で矢野さんの興味が、取材目的のアルバム内容から離れていて、次の興味へと移っていることが、雑談の時点から伝わっていました。

こういうこと、あるよね〜、だし、仕方のないことだと思います。

三浦富士山行記

2022年10月2日、神奈川の三浦半島にある通称「三浦富士」を散策してきました。

“富士”と呼ばれる山は日本各地にあるようですが、“塚”じゃないレベルで気軽に訪れることのできる場所が、早出もせずに電車に飛び乗って行けるところにありました。

最寄り駅から京浜急行で50分ほど揺られていると、出発駅に到着。

京急長沢駅。

三浦海岸のすぐ近くです。

駅前の100円ローソンで飲み物と昼食を調達して、いざ出発。

駅裏手の団地のあいだを進み、10分も歩かないうちに、登山道の入口があります。

道中、こうした標識が立てられていて、道もまあまあ整備されていました。

登山道に入るとこんな感じの道になります。

ジョギング程度の装備で大丈夫ですが、心配ならトレッキング用の装備がよいかもしれません。

40分ほど登ると、富士山頂に到着!

浅間神社が祀られています。

頂上から海が見えます。

ここでランチ。100円ローソンで買ってきたオニギリが美味しかった~。

早めに出発。40分ほど稜線を進むと、見晴台と呼ばれる場所に着きました。

条件が良ければ、本家の富士山も見えるとか。この日は見えませんでした。もっと早い時間なら見えるかもですね。

180度の展望を動画で撮ってみました。

花も咲いていました。

少し戻るようなかたちでピークへと回り込むと、砲台山という地点に到着。

なにやら“基地”のような施設の跡地がありました。ショッカーのみなさんが出てくるとコワいので、動画を撮って早々に退散。

武山は自衛隊駐屯地があるので、軍事的な意味があったのかもしれませんね、よう知らんけど。

さらに30分ほどで武山のピークに到着。ここはお不動さんが祀られている神社になっていて、拓けています。

展望台があったので登ってみました。

展望台からぐるり360度を見渡した動画です。

さて、ここからは下りです。

途中、こんな標識が。

寄り道してみようと尾根を外れてしばらく下ってみたのですが、あまり道がよくないのと、だいぶ下って戻るのがタイヘンそうなので、諦めて引き返しました。時間ロスは15分程度かな。

30分ほどで舗装路に出て、あとは駅をめざすだけ。

農園のなかを歩きならが振り返ると、歩いてきた稜線が見えました。

観光農園の脇に流れる細い用水路沿いの道を辿って駅へ。

下山はひとつ先の津久井浜駅です。

ちょうど小腹も減ったところなので、駅近くの飲食店を探して入店。

魚敬という廻転寿司。目の前が海です。地魚の種類も多くて、機会があればまた寄りたいな。

ということで、カロリー消費以上に摂取してしまうという、いつもながらですが、まぁご愛嬌。

良い山行でした。

広告代理業界3位ADK社長ら逮捕にまで広がる東京五輪汚職の報道と功罪を考える【ニュース拾い読み】

東京地検特捜部はきょう(10/19)、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)をADKと大会マスコットのぬいぐるいみを手がけた「サン・アロー」社から賄賂を受け取った疑いで再逮捕しました。
そして新たに、ADK社長の植野伸一容疑者(68)と元専務の久松茂治容疑者(63)、元本部長の多田俊明容疑者(60)を贈賄の疑いで逮捕しました。

ここまでボロボロと汚職の話が出てくると、
どれだけ高橋治之氏が組織委員会を支配していたのかと
別の疑問が湧いてきてしまうのですが。。。

よほど(集金面で)無能だった組織委員会が
彼を頼ったことによって大会がなんとか成功
したのだと考えると、罪は罪として
やはりオリンピックの自国開催というのは
なんだったのかを考え直さなければならない
と言わざるをえないでしょうね。

高橋氏も自分が経営するステーキ屋で接待させ
それをポケットに入れるぐらいなら
地検が動くまでもなく、彼は功労者として讃えられ、
接待が問題視されても税務署が動くぐらいで、
動いても高橋氏側ではなく組織委員会の経費の
使い方が問われるにとどまったはず。

彼の暴走(というかおんぶに抱っこ)を
とめられない構造が、イベント開催の功罪にも
関係していることが個人的には大問題だと思っています。

協賛を募るのはかなりハードルの高い
作業であることを、私も多少ながら
経験したことかあります。

特に大手スポンサーであればあるほど、
相手側の意志決定には工程数と時間がかかり、
成功率もかなり低い。

特にこの景気の悪い20年ぐらいでは、
財布の紐が堅いこともあって、
スポンサー頼みのイベントの苦しさは
想像以上だったと思います。

そこで考えなければならないのが、
「どうやってスポンサーの満足度をあげられるか」と
「どうやったらスポンサー頼みじゃない方法が可能か」です。

前者よりも後者のほうに、私は未来と可能性が
あるのではないかと思うのですが、いかがでしょう?

リスキリングでジャズという選択肢を増やしてみるというのはいかがでしょうか【MyPR】

どうやら、岸田総理はリスキリングに
力を入れるつもりのようです。

政府方針としてのリスキリング

まずは2022年10月の通常国会の所信表明演説で、
個人のリスキリングの支援に「5年間で1兆円」を
投入する考えを示しました。

この背景には、構造的な賃上げの実現と、
デジタルやグリーンといった成長分野への
労働力の移動を促すという狙いがあります。

所信表明演説に加えて岸田総理は、
10月12日に都内で開かれた座談会の席上で、
「リスキリングした人材が、より賃金が高く、
やりがいを持てる場所で活躍することで、
生産性を向上させ、さらなる賃上げを生む
好循環を作っていくことが重要だ」
と述べたと伝えられています。

リスキリングとは

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必
要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、
必要なスキルを獲得する/させること」
近年では、特にデジタル化と同時に生まれる新しい
職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職
業につくためのスキル習得を指すことが増えている

https://www.facebook.com/home.php

リスキリングというのはリカレント教育とも
学び直しとも違うというあたりはさておき、
アップスキルのためには「視野を広げる」
という意識をもつことも大事だと思うのです。

「ジャズを学ぶ」という“提案

そこで、私が提案できるのは、
「ジャズを学んでみると視野が広がるのでは?」
ということなんです。

そりゃあ、無理筋じゃないのと思われるのを
覚悟してます。でも、政治や経済じゃないからこそ、
音楽という情動に訴えかける文化だからこそ、
実は社会情勢と密接な関係にある“流行”に
影響されているからこそ、学んでみてはどうかと
思っているわけなのです。

おや、「案件ですか?」と思った方、
流石です(笑)。

Classmateというオンラインコミュニティの紹介

SPICYという会社からお声をかけていただいて、
「Classmate(クラスメイト)」という
オンラインコミュニティサービスの教材を
監修しました。

「クラスメイト」は2021年11月にスタートした
オンラインで利用できるカルチャー教室。

気になるコースの初回レッスンが
どれでも受け放題、無料電話相談1回、
初月支払い3,000円オフ

カメラオフでも大丈夫!
という敷居の低さで始めることができ、
20222年秋の段階で14コース54テーマ
のなかから、新しい自分の興味を発見していく
という内容になっています。

富澤えいちが担当したのは
「教養のジャズ」という
コースのなかの一篇です。

3ヵ月で修了できる内容で、全18レッスン
教材費込み送料無料の27,390円(税込)とかなり
お値打ちな金額になっていると思います。
なお、6回の分割だと4,757円/1回(税込)です。

教材を全面的に監修しておりますので、
内容に関しては太鼓判を押すことができます。
オンライン授業には私の出席はありませんので
あしからず。

ということで、ご興味がありましたら、
サイトのほうを覗いてみてください。

クラスメイトの新規登録はこちらから
こんな箱に入って教材か届きます。
開封すると諸々が詰め込まれています。新たな知の旅への出発です。
環境にも配慮した梱包になっていました。
テキストは充実しています。プロットを担当しました。
ジャズを楽しめるようになっていただきたいと思います。
クラスメイトの新規登録はこちらから

ボカロがグッドデザインのロングライフデザイン賞を受賞【ニュース拾い読み】

すでに2008年に“初音ミク”がグッドデザイン賞を受賞していましたが、
このたびVOCALOID(ボーカロイド)を対象に、
ロングライフデザイン賞が授与されました。

ボーカロイドとは「メロディと歌詞を入力すれば、
実際の人の歌声から収録したデータを用いて
ヴォーカルパートを制作可能な歌声合成技術および
その応用ソフトウェア」という定義。

「VOCALOIDが歌った音楽は、動画投稿サイトで
クリエイターとリスナーが交流する契機に、
そして多くの新しいクリエイターが音楽を発表する
後押しとなり、新しい音楽文化の形成に寄与した」
というのが、今回の受賞理由になっています。

ボーカロイドのどこが“デザイン”なのかについては、

  1. いつでもどこでも誰でも、気軽に歌声を楽曲に加えられる技術の創出
  2. 「人間の声に近づける」ことと「新しい音色や歌い方」ことへのあくなき追求
  3. 音楽シーンに社会的とも言える大きな変化と活気を与えた影響力

と説明されています。

これはつまり、社会の在り方を考えるということも
デザインの一種であり、そこにボーカロイドという
技術が効果的に係わっていることを評価した、
ということを示しているのだと思います。

ボーカロイドの開発は2000年にスタート。
2003年に初代が発表され、2004年にPC向け
パッケージが発売されました。

2018年の最新版VOCALOID5では、
商業的な利用も広く行なわれるようになり、
ポピュラー音楽界ではすでに
「なくてはならないアイテム」として
認知されている技術になっています。

もはやボカロは単なる「発生装置」にとどまらず、
全世界の音楽や文化に貢献するひとつのキャラクターとして
評価すべき段階を迎えていることが、今回のグッドデザイン賞
受賞で改めて明らかになったと言えますね。

収容制限を受けていたライブハウスでも100%入場を認める方向へ【ニュース拾い読み】

新型コロナの感染拡大で収容人数が制限されていたライブハウスについて、観客が声を出す時間を限定するなどの条件で会場の収容率を100%とすることを認めるガイドラインを業界団体がまとめたことがわかりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221015/k10013859571000.html

コロナ禍が始まった2020年春、
クラスターが発生するなどで
槍玉に挙げられていたのが
音楽を提供するライブハウスでした。

連日のようにテレビのワイドショーに
取り上げられるなど、なかなかの
バッシングを受けていたことが
思い出されます。

こうした状況を受けて、当時から
業界の3団体が中心となって、
2020年6月以降に感染対策の
ガイドラインを策定。

コロナ禍の状況に合わせて改定を重ね、
なんとか店舗でのライヴ興行ができる
状態を切り拓いてきました。

第7波が落ち着きを見せ、社会的な影響も
少なくなってきたと見られるこのタイミングで、
会場の収容率を100%とするガイドラインを
新たにまとめたということです。

具体的な条件として、
会場内でのマスクの着用
換気の徹底
といって基本的な感染対策は継続。

そのうえで、
観客の声が通常の会話の音量を上回らない
観客が声を出せる時間を1曲のうちの25%程度に制限
といった要件が付け加えられるとのことです。

出演者が観客を煽って声を出させないこと、
会場のBGM音量を絞って観客の大声での会話を防ぐこと、
といった“規律”が提供側に求められることになりますが、
う〜ん、どうなんでしょうね?

これまで“音量”に関しては、近隣の騒音問題ぐらいしか
俎上に挙げられなかったのがライヴハウス業界だったはず。

感染対策といった関係者の健康問題を踏まえなければ
ライヴを開催できないとなれば、やはりニューノーマルな
ガイドラインを考えて実施しなければならないでしょう。

それとも、これを契機に、業界全体の
メタバースへの移行が加速するという
パラダイムシフトが起きる可能性も
あるのではないかと思ったりするのですが。。。

おそらく現場では、ライヴ配信の限界をヒシヒシと
感じているのではないかと思います。

インフラの課題を考えるという意味では、
感染症対策もライヴ鑑賞のスタイルの更新も
先送りできないものだと思います。

「元に戻す」のではなく「新たに進める」という
発想でエンタテインメントの未来を創造して
いただきたいと思っています。

世田谷区の謎解き町おこしから考えるイベント2.0へのアップデート【ニュース拾い読み】

東京・世田谷で始まった「謎解き蘆花まつり」に
興味をもったので、ちょっと調べてみました。

「謎解き蘆花まつり」とは

東京・世田谷区内で開催される町のイベントで
世田谷区制90周年を記念して始まった
烏山地域花まつりというイベントのなかの
特別企画として提供されるのが
「謎解き蘆花まつり」です。

「謎解き蘆花まつり」はコロナ禍で従来の開催が
難しくなった「蘆花まつり」の新しいカタチとして
提案されたもので、内容は地域周遊型の謎解きイベントになっています。

各地の町おこしイベントのアップデート状況

町おこしでいろいろなイベントが
各地で企画され実施されています。

このサイトでは成功事例を取り上げています。
もちろん、この陰には死屍累々なのでしょうが。。。

参加型として注目を浴びているのが
この謎解きイベントだと思います。

このタイプのイベントが好評を博していた理由には
まずネット環境やモバイル普及率が整ったことが
かなり影響していると言えるでしょう。

それ以前では、「公演型」と呼ばれる
イベント開催会場を町のあちこちに分散させて
その会場を歩き回ってもらうというもの。

1990年代にブームとなった「〜まつり」や
「〜ストリート」「〜プロムナード」といった
名称の老舗町おこしイベントがこれに該当します。

アップデートされた「謎解きイベント」は
会場を特定せずに屋外を区切りなく移動してもらう
というのが特徴になっています。

スタンプラリーよりも支持を得た理由は、
やはりスマホによるガイドが簡単になり、
スマホ経由でコンテンツや特典を贈りやすく
なったことにあるでしょう。

まとめ

観光立国として生き残りを考える日本にとって、
謎解きイベントはかなり有力な助っ人になるのでは
ないでしょうか。

観光資源として遺跡や名所は
そのエリアに存在しなければ
アピールできません。

しかし「謎解きの謎」であれば
絞り出すことができるはず。

バーチャルも含めて
新たな「観光」を考えて
地域の活性化をめざす
という切り替えが急務に
なっているのだと思います。

「連載19[多様性とジャズ]我が名を付けたアルバムの革新性とミンガスのリーダーシップ」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされました!

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

[多様性とジャズ]連載もいよいよ最終章です。

ブラック・ライヴス・マター運動などへ続く
ジャズと多様性との関係性を解く
きっかけがないかと書き始めた連載。

プロットを詰めていく段階で、
いままでちゃっと聴いてこなかった
チャールズ・ミンガスの音源が
色濃く浮き上がってきました。

連載19で取り上げたのは
チャールズ・ミンガスのアルバム
『ミンガス』でした。

チャールズ・ミンガス『ミンガス』

“ミンガス”とワードが付いたアルバムは
ほかにも多数リリースされていますが、
シンプルに“ミンガス”だけなのは、
ミンガスがリリースしたなかでは
1枚だけ(しか確認してません)。

実は、このアルバムを取り上げる
予定ではなかったのですが、
“ミンガス”というワン・ワード
だけのアルバムを取り上げる前提として
取り上げなければ済まされなかった
というのは裏話。。。

ところが、改めて聴き直すと
いろいろと書かなければならない
ことがいろいろと浮かんできちゃいました。

チャールズ・ミンガスの資料

もうひとつ、この連載を始めるにあたって
ミンガスに関する資料をあたってみました。

やっぱりすごく少ないんですよね。
読んでおいたほうがいいと思ったのが3冊。

このうち『2つの伝説』が手元になかったので
急遽購入。

いずれも内容がアップデートされていないので、
直接引用することなどが躊躇されるものだった
というのが正直なところ。

それはなにより、チャールズ・ミンガスという
アーティストが日本で正しく評価されていない
ことを意味していて、さらに付け加えれば
アメリカの人種差別運動に関する日本の
意識の低さがアップデートされていないことを
示しているともいえるのではないか、と。

外山喜雄・恵子写真展が教えてくれた「ジャズは現場で起きているんだ!」ということ

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」という『踊る大捜査線 THE MOVIE~湾岸署史上最悪の3日間』のクライマックス・シーンでの主人公・青島俊作(織田裕二)のセリフも、説明なしには意味不明になりつつある今日この頃。

“現場で起きてるんだ!”と強く印象づける写真展を観てきました。

タイトルは、「ニューオリンズ行進曲─ルイ・アームストロングを生んだ街─」。

外山喜雄・恵子の夫妻が2022年8月に東京・新中野のギャラリー冬青で開催した写真展。

夫妻は1967年に船に乗り、ジャズの武者修行のためにニューオーリンズへ渡ったというリヴィング・レジェンド。1975年に結成した外山喜雄とデキシー・セインツはいまもニューオーリンズ・ジャズの魅力を伝える活動を続けています。

この写真展は、譲り受けたコダック・レチナIIにモノクローム・フィルムのトライXを装填して撮り始めたものだそうです。

レチナIIというのはクラシック・カメラファンならおなじみの、前面にあるカヴァーを開けるとレンズが飛び出してくる構造で、いまのデジカメでは想像が付きにくいぐらい操作が難しいカメラです。

ちなみにボクは、蛇腹でレンズがせり出してくるマミヤ6というカメラを所有していましたが、ブローニー・フィルムの扱いや、ピントからシャッタースピード、絞りまでオール・マニュアルな調整に手こずってました。カラッとした描写は魅力だったんですが、もう手元にはありません。

外山夫妻は、フィルム現像やプリントまでを独学でマスター。写真展ではプロのプリンターが仕上げたとのことでしたが、こうした“のめり込み”があればこそ、記念写真では表現できない描写が可能だったのだと思います。

ニコンFも導入しての“ジャズの武者修行”を綴ったこの写真展。まずなによりも被写体との距離の近さが印象的でした。特にミュージシャンとの距離は、やはり演奏者ならでは。

それ以上に、50年前のニューオーリンズの風景や風俗が記録されているところも魅力的。

解説では触れられていなかったようですが、当時も東洋人がカメラを構えているのは、かなり勇気が必要だったのではないかと想像すると、1枚1枚の貴重さがさらに増していく感じがしました。

外山夫妻には、日本ルイ・アームストロング協会(http://wjf4464.la.coocan.jp/)の取材でお世話になったりと、そのパワフルな演奏に魅了されていたのですが、今回は耳ではなく、その目を通して体験してきた“ニューオーリンズのジャズ”を披露していただき、やっぱりまだまだジャズは奥深いなぁと認識を新たにしたギャラリー訪問でした。