景気の悪い話しか耳にしないような音楽業界。
しかし、タワーレコードからはだいぶ景気のいい話が聞こえてきました。
ちょっと前の記事ですが、リンクはこちらから……
驚異の4000%成長! タワーレコードのオンライン事業に何が起きたのか (1/2) – ITmedia エンタープライズ
記事は、タワーレコードのeコマースのシステムを解説した内容で、読んでいるとなんとなーくIBMの宣伝記事のようでもありますが(笑)、このシステムのおかげで取りこぼしを減らし、売上アップに結びついているという事実は注目すべきでしょう。
Amazonのひとり勝ちのように言われていたこのシーンで、ハンディキャップがあると思われるタワーレコードが実績を残しているという結果に関しては、検証すべき内容があると思います。
2010年~2011年にかけて50%だった離反率が、システムを刷新した2012年10月から今年7月までで40%に抑制されたという。「CRM(カスタマリレーションシップ・マネジメント:商品やサービスを提供する企業が顧客との間に、長期的・継続的で「親密な信頼関係」(リレーションシップ)を構築し、その価値と効果を最大化することで、顧客のベネフィットと企業のプロフィットを向上させることを目指す総合的な経営手法のこと)の基本的な考え方は、顧客の維持、育成、獲得にある。顧客管理システムによって維持と育成が強化され、離反率低下による収益増につながった」
そういえば、タワレコから何度かクーポンが届いていましたっけ。あれもこうしたシステム構築の恩恵だったんですね。
システム構築はそれなりの設備投資が必要で、事業規模が小さいところでは真似がなかなかできないかもしれませんが、ステップ・メールやメルマガへの誘導など、小さな投資でできることもあると思います。
ミュージシャン個人がこうした取り組みをすることで、手売り以上の成果を上げることも可能なのではないでしょうか。