JALにはヴァイオリン程度の小型楽器を預かり荷物として受け入れるためのケースを用意していたのだけれど、ギターまで対応できるサービスを始めたというニュースを見て、ブログに取り上げた。
その記事はこちら…
JALは果たしてハモンドBIIIを持ち込みたいのですがというお客様のご要望にも応えてくれるのだろうか? | 富澤えいちのジャズブログ
「きっとベーシストが僻むよね」みたいな茶化した記事にしたのだけれど、これに対して@shin1tokuさんが「たしかコントラバスを運ぶことのできるケースがあるという記事を見たことがある」とTwitterで知らせてくれた。
ありがとうございます、@shin1tokuさん!
その記事はこれ。
ということで、記事を見てみたら10年以上前のものだったので、果たして企業再生後のJALでもこうした面倒なサービスは続いているのかと、調べてみることにした。稲盛イズムで「楽器のケース貸し出しサービスは無駄と切り捨てられているかもしれないと思ったのだ。
そうしたら、すぐにJALのホームページで見つけることができた。
コントラバス・ウッドベース用の大きなケースは48時間前までの予約が必要になるけれど、ちゃんと預けられるようになっていた。
JALがやっているというのなら、ANAはどうだろうと思って見てみるとーー。
こちらもありましたありました。ただし、機種によっては貨物スペースの関係でウッドベースの預かりはできないこともあるそうなので注意が必要。
ANAはジャンボ機を廃止する方向性を打ち出しているので、もしかするとこの先、ウッドベースを預かるサービスはなくなてしまうかもしれない。
いずれにしても、演奏家稼業にとってビータ(旅)は欠かせないものなので、こうしたサービスが衰退しないようにと声をあげてはいかがだろうか。
そういえば、山下洋輔さんの著作を読むと、ヨーロッパ遠征などのときに必ず楽器がどこかに行ってしまうというトラブルに見舞われていたことが書かれていたように記憶している。紛失や破損はもってのほかだけれど、運輸サービスの向上という点でも、デリケートな楽器という荷物を安全に旅に連れていけるというのは、航空会社のいいアピールになると思うんだけどな。
そういえばその2、ニューヨークでヨーヨー・マさんがタクシーのトランクに高価な楽器を置き忘れたというニュースが流れたことがあったっけ。彼はチェロだけど、チェロはケースに入れてもイエローキャブのトランクに入れることができたということか。
ヨーヨー・マ、タクシーに愛用のチェロ置き忘れる – 街の灯
世界的チェリスト、ヨーヨー・マ氏が16日午後、10年間愛用していた時価250万ドル(約2億6250万円)のチェロをニューヨーク市内でタクシーのトランクに置き忘れる事件があった。警察が領収書をもとにタクシーの行方を捜し、3時間後に行方を突き止めたという。 …
ストラディヴァリだったそうだから、きっと真っ青になったことだろう。
これが縁で、ニューヨークのタクシーでは、彼の声で「ヨー・ヨー・マです。タクシーに乗ったら安全のためにシートベルトを付けましょう。そしてレシートを受け取りましょう」というようなメッセージが流れるそうだ。
思わぬ方向に話題が飛んでしまったが、最初が飛行機だっただけにやむを得まい。おあとがよろしいようで。