「Sing Sing Sing」を平和への祈りに変えた大合奏

 

なんか、グッと来るニュースです。

「市民ら150人が平和願い「Sing, Sing, Sing」を大合奏」

 

4490566126_9ce7b24272_m

 

 

記事へのリンクはこちらから…… 

 

【動画】市民ら150人が平和願い「Sing, Sing, Sing」を大合奏 | カナロコ

 

 横浜市神奈川区の神奈川公会堂で17日、演奏家と市民が一緒にジャズナンバー「Sing, Sing, Sing」を演奏するイベント「平和に響け Sing Sing Sing 大合奏大会2014」(同大会実行委員会と横浜JAZZ協会主催)が開かれた。

 このイベントは、世界的ジャズクラリネット奏者・北村英治さんが平和への願いを込めて企画、毎年終戦記念日の前後に開催している。

 市内の小中高校生やジャズ愛好家らが、自前のリコーダーやトランペットを持参して演奏に参加、北村さんとクラリネット奏者の花岡詠二さんと谷口英治さん、横浜を中心に活動するビックバンド「横濱音泉倶楽部」とあわせて総勢約150人での大合奏となった。

 北村さんは、この大合奏会について「戦争が終わりジャズを聴くことができるようになって、自分たちの青春はそれでなりたった」と自身の体験を語り、「そのお礼の意味も込めて、夏にみなさんで『Sing, Sing, Sing』を演奏できたらどんなに楽しいかと考えて企画した」と話し、「盆踊りのような夏恒例のものになれば」と“夏のジャズ演奏”が今後も続くことを願っていた。

 

 

資料を調べてみると、驚くほど早く終戦後にジャズが解禁され、日本に平和が戻ったことを実感させるきっかけになっていたことがわかりました。

ジャズは第一次世界大戦のアメリカ参戦によって広くヨーロッパへ伝播、日本でも第二次世界大戦前に第一次ブームが起きていましたが、戦時下では敵性音楽として弾圧。この枷が解かれると、アメリカ人も驚くほどの大ブームを巻き起こし、まるで日本文化のひとつであるかのように定着することになります。

 

北村さんの声がけで実現・継続しているこのイヴェントは、歴史的な背景だけでなく、終戦という1つのポイントでがらりと変わった価値観を象徴している点でも意義のあるものではないかと思います。