ジャズが好きというだけでオヂサンの餌食になってしまう若い女の子は不憫だけどビル・エヴァンスの異色作が高く評価されている点は喜んでしまったオヂサンであった

 

ジャズグラドルというのが現われたそうだ。

 

 

しかも、現役早大生でイギリスのウエストミンスター大学留学経験あり&Iカップだとか。。。

 

 

早稲田大学関連でアイドル化していると言えば「ヨルタモリ」の吉原さんだとばっかり思っていたら、現役まで参戦するという混戦模様になっているのか……。

 

ビル・エヴァンス「It Must Be Love」再評価はジャズ史にとって画期的かも

なお、鈴ちゃんは、ビル・エヴァンスの「It Must Be Love」を聴きながらモーニング・コーヒーを飲むのが日課。

 

 

最近はあんまりビル・エヴァンスが“女子ウケ”しないと思っていたところに、「ビル・エヴァンス聴いてます♡」なんてコメントが来たからちょっと驚いてしまったのだけれど、それ以上に「え? ビル・エヴァンスってこんな曲、弾いてたっけ?」という「?」も。

 

この曲、調べてみると、1970年のビル・エヴァンスの問題作『From Left to Right』のレコーディングのときに収録された音源。

 

『From Left to Right』はCD化でボーナス・トラックが4曲加えられているけど、それにすら入っていなかったお蔵入り音源だったみたい。

 

2004年リリースの『Bill Evans For Lovers』というコンピ盤に収録されて、「ビル・エヴァンスがエレピでボサノヴァ弾いてる!」と一部で話題になった覚えが……。そういえばこのアルバムのジャケットは見た記憶があるので、聴いたことがあったかも。

 

 

 

その後、2013年リリースの『Best of Jazz Samba』にも収録。ジャズ・ピアニストの文脈としてではなく、エレピでゴキゲンなブラジリアン・フュージョンを弾いているという、20世紀のビル・エヴァンス評とは異なる文脈になっているかも。

 

 

 

ビル・エヴァンスがやろうとして実験的なサウンドが、ようやく21世紀になってから理解されるようになってきたのかもしれない。

 

ジャズ・ミュージシャンは射殺されるよりも病気のガンに注意したほうがいいという統計が出ているようだ

 

 

5852759652_d681cdd4d2_m Dangerous Chicks #11 Alternative takes 5 by hi-fiction

 
オーストラリアのシドニー大学の教授が行なった「ジャンル別ミュージシャンの死因」という研究が話題になっていました。

 

 

1万人以上の1950年から2010年までの死因が確定しているアメリカのミュージシャンのデータをもとに、ジャンルごとの死因を分析したというもの。

 

元記事はこちら。

 

ヒップホップのミュージシャンは殺される確率が50%以上なのだそうです。

 

データが1950年以降なので、こういう結果なんでしょうね。1900〜50年までの統計だったら、ギャングとのつながりはヒップホップよりも(っていうかヒップホップはなかったけど)ジャズのほうが強かったので、また違う結果だったんでしょうけど。

 

「軍人よりも職業的危険性が大きい」というコメントがあります。

 

ステージは「戦場だ!」ということなんでしょうか。。。

 

近年のジャズ・ミュージシャンの死因トップは癌

 

ジャズのデータを観てみると、死因トップの癌が30%。でもこれは、一般人の死因割合に近いという感じなんじゃないでしょうか。

 

レジェンドと呼ばれる高齢のジャズ・ミュージシャンの来日も多いように感じます。意外に「ジャズの仕事を続けていると長生きできるんだよ」なんてことになったりして。

 

そうなると、「ジャズを聴けば長生きできます」という宣伝文句にレーベルがのってきそうですね……。

 

健康というイメージとジャズって、これまでは相反するものだと思っていたのに、時代は変わってきているのかもしれません。

 

映画「セッション!」にはオチがなくて笑えないと教えてくれた菊地成孔さんに感謝しよう

 

観ておいたほうがいいかなと、職業倫理的に気になっていたのが「セッション!」という映画。

 

3022131057_c00438ece9_m Girl at the Drums by jblaha

 

 

アカデミー賞3部門を受賞しているしなぁ、と。

 

映画「セッション」公式サイト

 

後出しジャンケンのようだから心苦しいんだけど、予告編を見て、ちょっと躊躇していた。

 

おいおい、そういうしごき練習をするという映画なのかよ〜、と。

 

要するにスパルタだ。

 

まあ、スパルタ的、「巨人の星」みたいな演出は、根性ものや成長ものには欠かせないからね。

 

映画「スウィングガールズ」だって、ペットボトルをへこまして肺活量を鍛えたりしていたしね。

 

ああいう細かいギャグが、けっこうラストの演奏シーンの感動につながっていたのは確かだと思う。

 

だから「セッション!」も、観てから批評すればいいんだろうと。

 

と、そんな出鼻をきれいにくじいてくれたのが、菊地成孔さんの痛烈な「セッション!」評だった。

 

「セッション!(正規完成稿)〜<パンチドランク・ラヴ(レス)>に打ちのめされる、「危険ドラッグ」を貪る人々〜」|naruyoshi kikuchi INTERNET TROISIEM

 

菊地成孔さんらしい、ヨレているのにキレがある分析で、見事に予告編を見たときのモヤモヤが吹っ飛んでしまった。

 

裏話はちょっと書きすぎですね(笑)。

 

せっかくのワインが飲めるチャンス、減っちゃうじゃないですか。。。

 

大ブームと言われるアナログ・レコードの市場規模は果たして本当にすごいのか?

 

 

このところ、アナログ・レコードの販売が好調だというニュースをよく耳にします。

 

2929728244_e73afc68ce_m Mickey Mouse Record Player by atomicShed

 

 

PRESIDENT Onlineでも「2億1800万ドル -なぜ今? アナログレコード大ブームの理由という記事になっていましたね。

 

この記事によると、2006年には世界で3400万ドルだったアナログ・レコードの売り上げが、2013年には2億1800万ドルにまでになっているとか。

 

日本円に換算するとおよそ300億円といったところでしょうか。

 

300億円のマーケットというと、ちょっと前のBlu-rayと同じぐらい。電子コミックには追い抜かれ、アイドル市場の半分という感じです。

10年ぐらい前の好調期の分冊百科の市場が300億円ぐらいというのは興味深いですね。電子ではなく、紙の辞書よりも全世界のアナログ・レコードのほうが売り上げがあるというのは、たしかに注目に値するかもしれませんが。

 

300億円のマーケットというのは、大手企業で専門に取り扱う部門を設置できる規模で、ベンチャーも2〜3社が加わることができるようです。

 

ということは、こぞって参入は難しいけれど、やり方次第では伸びしろがまだ残されているということが考えられそうです。

 

日本でも売り上げが2倍に伸びるなど、アナログ・レコードへの注目度は高まっています。

 

インディーズ・レベルでジャケットを含めた芸術性の高いアルバムを作れば、CDとの差別化だけでなく、コレクターズ・アイテムにもなるでしょうね。

 

個人的にはWi-Fi対応かBluetoothの機能が備わったプレイヤーが欲しいんですが。。。

 

 

 

 

貴重なポスト・フリー・ディケイドを堪能できる秀逸なジャズ・レコード20選をやっていたぞ!

 

フリー・ジャズの嵐が吹き荒れた1960年代。

1970年11月25日をもってその嵐は収まってしまったというのが定説だ。この日は、アルバート・アイラーがイースト・リヴァーで死体となって発見された日。

 

 

 

もちろん、嵐は収まったものの、風が止んだわけではない。社会現象と呼ばせるような不純要素を逆に振り払い、純粋に偶発的あるいは瞬発的な構成要素で構築できる音楽としての発展を試みることができるようになったのが、1970年代以降のポスト・フリー・ジャズと言えるのではないかと思っている。

 

と、そんな感慨にふけっていたら、「「70年代のアンダーグラウンド・ジャズ・レコード 20選」を英FACT Magazineが発表」という記事が目に止まった。

 

これは、イギリスの音楽メディア「FACT Magazine」が特集したもので、amassでも日本語に翻訳しているが、元記事では1ページずつ丁寧に解説をしながらYouTubeで音源を紹介してくれている。

 

聴きながら思うことは、やっぱり60年代の空気感とはまったく違うということ。どちらかといえばフラワー・ムーヴメントの影響をより強く受けているというか、ジャズという制限を取り払えば、キング・クリムゾンやソフト・マシーン、グレイトフル・デッドのヴァリエーションととらえたほうが自然という感じすらするぐらい。

 

ブラック・ムスリムとの関係性を嫌うことからこうした傾向が強くなったのかもしれないが、あるいは単にこの特集の選者の好みが反映されたものなのか定かではないが、一考の余地はあるかもしれない。現にフリーでもアンダーグラウンドでもないとされるマイルス・デイヴィスの70年代のサウンドとの近似性を感じるぐらいなのだから。

 

興味のある人は、それぞれフル・アルバムの音源がアップされているようなので、堪能されたい。