【我田引水】「jazzLife」2018年11月号 執筆後記

 

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

 

 


 

岸ミツアキ『タイム・フォー・ライフ』interview

岸ミツアキさんに新作について、というか趣味の時計についてうかがっているなかの、ほんの少しだけ触れられたジャズについてまとめました(笑)。

高槻ジャズストリートの裏話もいろいろ。

楽しい取材でした。

ディスク・レヴューです。

 

 

ディスク・レヴュー

松永貴志『ザ・ワールド・オブ・ピアノ』

 

 

ミドリノマル『サン』

 

 

魔法瓶『ライヴ・アット・ビッグアップル・イン・神戸』

 

 


 

ジャズ・クバーナのネクスト・ジェネレーションが魅せるクール&パッション(アロルド・ロペス・ヌッサ・トリオ@丸の内コットンクラブ)

アロルド・ロペス・ヌッサのトリオ、怒濤のプレイだったよ〜
あれ? どこかで聞いたような名前
そうそう、ボクも「あれ〜?」って思ってたんだけど、やっぱりそうだった。
やっぱりって?
エルナン・ロペス・ヌッサの甥っ子なんだよね。
エルナン・ロペス・ヌッサって…
チューチョ・バルデスと並ぶジャズ・クバーナを代表するピアニスト。
そういえば、ウチの棚にアルバムがあったね。
うん。
甥っ子ってことは、第二世代ってこと?

うーん、チューチョ・バルデスが第一世代だとすると、エルナン・ロペス・ヌッサってその次のゴンサロ・ルバルカバと同じ世代じゃないかと思うんだよね。

調べても年齢不詳だから特定できないんだけど。

そうなると、第三世代ってことになるのかな。

で、ドラムをたたいていたのはアロルドの弟。

ベーシストは?
ベースのガストン・ホヤは、チューチョ・バルデスのバンドにいた人なんだって。といっても1983年ハバナ生まれというから、やっはり第三世代だよね。
ジャズ・クバーナって、いわゆるキューバン・ジャズってやつで、ガーッと弾きまくりのやつでしょ?
まあ、そういうイメージはあるよね。
ステージはどうだったの?
それがさぁ、ノリノリのリズミックな曲で始まるのかと思って身構えてたんだけど(笑)、見事に裏切られた〜
へ?
イントロはルバートで、徐々にリズムの輪郭が見えてくると加速していくという、良い意味で“一本調子”じゃない音楽性って感じだったんだ。
“一本調子”って、ラテンにありがちな「ノれればいいじゃん」的なやつね。あれはあれで、ライヴだと楽しいけど。
ラテンのオールド・スタイルなメロディもそのままじゃなくてモチーフとして織り込んだり、組曲風の展開だったり、とにかく“ラテンを俯瞰している感じ”が随所に感じられるステージだったな。
そうか、ラテンであることは強みにも弱みにもなりえるもんね。

彼が“超絶テクのピアニスト”というだけの紹介じゃなくて、“若手の実力派”と呼ばれているのがわかったね。

そういえば、アンコールが…

なになに?
「ルパン三世のテーマ」だったのでビックリ(笑)