※公式の表記では「辻」の「 辶 」(しんにょう)の点が一つです。
録画しておいた「題名のない音楽会」、2/11放送分は、ピアニストの辻井伸行さんが、カプースチンの難曲に挑むという内容。
彼の師匠、川上昌裕さんが日本の(というかおそらく世界でも)カプースチン第一人者であることから、早くから興味を示していたそうです。
当ブログでも2012年にカプースチンを取り上げた際に、辻井伸行さんの動画を貼り付けていました。現在は表示されなくなってしまいました。
その後、2019年のカプースチン祭りを観に行く機会があって、そのレポートをヤマハWebマガジン「音遊人」の連載で取り上げたりしていました。
番組エンディングの「言葉」でも、カプースチンが自身の音楽を「ジャズではない」と断言していますが、その根拠は書き譜だからなんですよね。
ただ、ソ連邦下のウクライナ出身の彼は、敵勢音楽だったジャズを肯定できなかったのでそう言わざるをえず、ソ連邦崩壊後も(あるいはシャレで)そう主張し続けたのかもしれません。
バイアスがかかった時代の作品をジャズと名乗るのを憚った気もします。
またまたカプースチンが注目されているようですが、どこかで出逢えたら、レポートしましょう。