“ジャズは激しい音楽である”という漫画「BLUE GIANT」の主張は広まるだろうか

 

連載が始まったときから気になっていた漫画「BLUE GIANT」。

「次に来る音楽マンガは絶対ジャズだ!『BLUE GIANT』で描かれる「大人しくないジャズ」」という記事でも取り上げられていた。

 

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次に来る音楽マンガは絶対ジャズだ!『BLUE GIANT』で描かれる「大人しくないジャズ」 – マンガHONZ
次に来る音楽マンガは絶対ジャズだ!『BLUE GIANT』で描かれる「大人しくないジャズ」 …

記事では音楽漫画を取り上げ、ブームの予測として“ジャズ”をテーマにしたものが狙い目で、その筆頭がこの「BLUE GIANT」だという持論に導いている。

 

その真偽はともかく、ボクも「BLUE GIANT」をざっと読んだかぎりでは、グッと引き込まれるものがあった。

漫画らしい抽象的な描写が、文字や絵だけでは書き込むことのできないジャズの魅力をうまく伝えていると思える部分も多い。

 

ストーリー展開としては「ジャズを始める」というところからなので、具体的なジャズの難しさまで至らないところも、一般のジャズに興味があるというレベルの読者にはハードルが高くなくていいのだろう。「のだめカンタービレ」と比べるよりは、映画「スウィング・ガールズ」に近いかな?

 

ボクがこの漫画のテーマで「いいなぁ」と思ったのが、「ジャズは激しい音楽である」ということを主張しようとしているところ。

もちろん、「激しいジャズ」はジャズのほんの一面であるし、いろんな要素や楽しみ方があるからジャズが好きということもある。でも、基本的に「なぜジャズに惹かれるのか」と考えたときに、この“激しさ”だったんじゃないかと思うのだ。

 

Kindle版は2巻がちょっと安いので悩ましい(笑)。商売上手だなぁ。1巻は変わらないのに。