微熱でうたた寝をしていた枕元のiPad miniから流れていた桑原あいとエスビョルン・スヴェンソンとマウリツィオ・ポリーニ

 

寒暖差が激しいので体調管理にはくれぐれもご注意を、とテレビの天気予報などで注意されていたにもかかわらず、しっかりと体調不良になりました(~_~;)

 

土曜の午後は仕事を取りやめて、寝床で安静にしていることに。

隣で新築工事の最終段階が進められているようで、土曜日というのに朝から発電機みたいな低周波が鳴り響いて、体調不良には堪えます。

そこで、iPad miniを枕元に置いて、音楽をかけながらうつらうつらする作戦に。

 

まず再生したのが、これ。

 

 

 

桑原あいさんに関係する原稿を書こうと思って資料を探していたときに見つけた音源。

枕元で音量を絞って流していると、ウィル・リーさんのベースの心地よいったらなかったですね〜。

ピアノもぜんぜん表情が違うし、意外な面を発見できたかも。

 

 

次に流したのがエスビョルン・スヴェンソン・トリオのこれ。

Amazonミュージックでチェックしたまま聴かなかったので、この機会に聴いてみようと再生。

前半は期待通りのアンビエントな感じながら、最後はけっこう暴れていたので、微熱の頭にはちょっとキツかったです。でも、やっぱりe.s.t.は好きだなぁ。

 

 

1枚ごとに選ぶのがしんどくなったので、長尺のものをと選んだのがこれ。

ポリーニのシューマンが聴きたくてチェックしていたのですが、なかなか長いと聴くタイミングが見つけられなかったのです。こんなときにちょうどいいとは皮肉なものですが。

協奏曲だとオケが気障りだったりするのが、これはポリーニのピアノだけに集中できていいですね。

まさに夢心地。

おかげでだいぶ回復しました(たぶん)。

 

音楽業界はライヴチケットを含めた物販に収益の軸を移行しているという話とluteについて

 

CDが売れたの売れないの、アナログLPが復活してきてるかもだの、ダウンロードって伸びてるのなどなど、音楽業界で話題となるのはそのメディアと売上の関係だったはず。

ところがこの関係が最近崩れてきて、売上の軸がメディアではなくツアー興行とブランディングされた商品による収益だという話題の記事。

音楽業界はポスト・デジタルの時代 —— アーティストのブランド化支援する日本の動画メディアluteって?|BUSINESS INSIDER JAPAN

音源がオワコンという話題は新しいものではないけれど、ここで取り上げられているのがlute。

lute株式会社は、Media(メディア)、Ad Agency(アド・エージェンシー)、Artist BizDev(アーティスト・ビズデブ)の3つの部門を擁する「アーティストビジネス・カンパニー」です。

ミレニアル世代のユーザーと国内外のアーティストをつなぎ新たなビジネスモデルを構築することをミッションに掲げています。

luteホームページよりhttps://lutemedia.com

これだけだとかなり抽象的でわかりづらいので、補足すると、まずluteというのはウェブサイトをもたないメディアで、カルチャー系分散型動画メディアを標榜。

ウェブサイトをもたない代わりに、YouTubeを利用して、次世代を担うアーティストの映像作品を発表しているということです。

luteのコンセプションについては、社長の五十嵐弘彦さんのインタビュー記事があるので、そちらを参照してください。

 

 

これを読むと、ディストリビュータという意味合いが強かった従来のレーベルに対して、YouTubeというチャネルを利用することで、新たな“ダウンロード世代”にコミットできたことがうかがえます。

また、映像(つまりPV)がアプローチしやすいメディアとしてInstagramストーリーに注目していることも興味深いですね。

Instagramをチェックしてみましたが、おもしろいプラットフォームになりそうです。

 

アーカイブを目的とするのではなく、消えるコンテンツとして注目を集めるというアイデアは、ライヴのもっている希少性と並列できる、既成のメディアにはなかった付加価値でしょう。

これは、ライヴ映像のYouTubeアップを考え直すきっかけにもなるはず。