バッハの「マタイ受難曲」に浸ってみた一日【音楽ライターの日乗】

2021/01/17

磯子は窓から日差しが見えるも寒い1日。

午前中から時間があったので録画番組の消化をしていたが、アベプラに出演していた大下英治氏の老害ぶりがあまりに酷くて中止。

代わりに、思い立ってバッハの「マタイ受難曲」のYouTubeを探して観始める。3時間超の大作で、リヒター指揮の名演に対訳を付けたものが2本あって、最初は訳だけが映るもの、2部は映像付きのものを鑑賞。

阪神淡路大震災が起きた日に「マタイ受難曲」とは巡り合わせのようだったが、発見のある一日になった。ただ、対訳は画面から目が離せないのでながら観というわけにいかないのがしんどいのは私の性格的な欠陥故なのだろうか。

アリアは対訳があるのとないのとでは刺さり方が大違いで、このあたりはオペラや文楽、歌舞伎なんかと共通の課題になりそうだ。

スマートグラスがかなり実用化に近づいているようで、現在の3Dメガネぐらいの感覚でかけられてコンサートや舞台でのコラボが可能になると、すごいことになりそうな予感。

こういう話は「自分が生きているあいだに…」という前置きが必要だったのだけど、昨今の技術開発のスピードを考えると、あっという間に普段使いするようになっていそうなのだが、どうなることやら。

今年の初夢、といったところかな。

夕飯も買い物に出ずに、冷蔵庫にあるもので済ませることにする。

よかったよかった。