#定禅寺ストリートジャズフェスティバル 3年ぶり開催への期待と不安

河北新報の記事で、宮城・仙台の日本を代表する野外音楽街フェス“定禅寺ストリートジャズフェスティバル”が、3年ぶりの開催に向けて試行錯誤しているとのこと。

今年の開催予定は9月10日と11日。

4月6日に出演アマチュアバンドの申し込みが始まったとのことですが、出足が鈍いそうなのです。

このフェス、仙台のみならず東北近県から関東も含めて応募が殺到、出場のハードルも高いことで知られています。

それが不調?

というのも、やはりコロナ禍が影響しているとのこと。

主催の協会が設定した出演希望者に課した条件がネックになっているもようなのです。

まず第1ハードルが「ワクチン接種済」。18歳以上は、ワクチンを3回、5〜17歳は、ワクチンを2回。

そして2つめが「出演当日を含めて3日以内にPCR検査もしくは抗原検査で陰性を確認」というもの。

このフェスはほとんどが屋外会場だったはずなのですが、この条件付けはかなり厳しいですね。

なお、この条件は4月1日時点でのもので、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザーの東北医科薬科大学・藤村茂教授の意見をもとに適時変更するとのことです。

参照:申込方法の注意点(https://www.j-streetjazz.com/entry/

ちょっと過剰かのような書き方をしてしまいましたが、3年ぶり開催に向けて万全の体制を敷こうという意気込み、予測不能なコロナ禍に対してなんとか抗いたいという気概を感じさせる体制ではないでしょうか。

行政頼みではない民営フェスならではの苦肉の策だとは思いますが、この条件付けで18歳未満の応募がかなり制限され、それが申請の足かせになっているもようです。

知見をフレキシブルに活かして、出演者、参加者に寄り添った開催ができるように、がんばっていただきたいと思います。

#音楽ナタリー 記事「あれから2年、ライブハウスの状況はどう変わったのか?全国13店舗の店長に改めて聞いた」読んだよ

音楽関連の情報を配信している音楽ナタリーのサイトでは、2年前のコロナ禍の状況で各地のライブハウスの現状を伝える記事を連載していました。

今回、その連載「店長たちに聞くライブハウスの魅力」に登場してもらった店のなかから全国のライブハウス15店舗の店長にアンケートを実施。

3年目に突入しているコロナ禍でライブハウスはどう生き残っているのかを伝える記事になっています。

全体的に、「2年前は真っ暗闇」だったものが、「目が慣れてきた」という感じが共通した状況といったところ。

そうしたなかで、「やれること」と「やりたいこと」が区別できるようになり、明確になってきたという意見も多くなっているのが印象的でした。

すべてのビジネスにおいて右肩上がりの成長はもちろん、一定の成功原則などはあり得ないのが現実。

状況に合わせた柔軟な対応ができるところが、淘汰を生き残る鍵にもなっているのではないでしょうか。

以前のような「密のなかで音楽に浸れる幸せ」をぜひとも(新たな知見による感染症対策を講じたうえで)取り戻していただくとともに、WEB3.0時代のエンタテインメントの新たな楽しみ方の提示にも向いてほしいと思っています。