辻秀一『勝つための脳と心の科学』を読みました。
著者は内科医から、パッチ・アダムスに触発されてスポーツ・ドクターになった人。
おもしろいと思ったのは、「スポーツの4つの柱」という部分。
日本ではスポーツを文化としてとらえていないということを嘆いた著者が、なぜスポーツが文化であるかを解説する部分で触れられています。
スポーツには、「医療性」「芸術性」「コミュニケーション性」「教育性」という4つの要素があるので、文化たり得るとの論。
医療性とは、やる人も観る人も元気にさせること。
芸術性とは、感動があること。
コミュニケーション性とは、仲間と通じ合えること。
教育性とは、成長できること。
これらの要素は、音楽にも当然、当てはまります。
つまり、ジャズに接するということは、それで文化を生み出すことができるということになる。
なかなか端的にまとめられて、なにかがつながった感じがしました。