世田谷区の謎解き町おこしから考えるイベント2.0へのアップデート【ニュース拾い読み】

東京・世田谷で始まった「謎解き蘆花まつり」に
興味をもったので、ちょっと調べてみました。

「謎解き蘆花まつり」とは

東京・世田谷区内で開催される町のイベントで
世田谷区制90周年を記念して始まった
烏山地域花まつりというイベントのなかの
特別企画として提供されるのが
「謎解き蘆花まつり」です。

「謎解き蘆花まつり」はコロナ禍で従来の開催が
難しくなった「蘆花まつり」の新しいカタチとして
提案されたもので、内容は地域周遊型の謎解きイベントになっています。

各地の町おこしイベントのアップデート状況

町おこしでいろいろなイベントが
各地で企画され実施されています。

このサイトでは成功事例を取り上げています。
もちろん、この陰には死屍累々なのでしょうが。。。

参加型として注目を浴びているのが
この謎解きイベントだと思います。

このタイプのイベントが好評を博していた理由には
まずネット環境やモバイル普及率が整ったことが
かなり影響していると言えるでしょう。

それ以前では、「公演型」と呼ばれる
イベント開催会場を町のあちこちに分散させて
その会場を歩き回ってもらうというもの。

1990年代にブームとなった「〜まつり」や
「〜ストリート」「〜プロムナード」といった
名称の老舗町おこしイベントがこれに該当します。

アップデートされた「謎解きイベント」は
会場を特定せずに屋外を区切りなく移動してもらう
というのが特徴になっています。

スタンプラリーよりも支持を得た理由は、
やはりスマホによるガイドが簡単になり、
スマホ経由でコンテンツや特典を贈りやすく
なったことにあるでしょう。

まとめ

観光立国として生き残りを考える日本にとって、
謎解きイベントはかなり有力な助っ人になるのでは
ないでしょうか。

観光資源として遺跡や名所は
そのエリアに存在しなければ
アピールできません。

しかし「謎解きの謎」であれば
絞り出すことができるはず。

バーチャルも含めて
新たな「観光」を考えて
地域の活性化をめざす
という切り替えが急務に
なっているのだと思います。

「連載19[多様性とジャズ]我が名を付けたアルバムの革新性とミンガスのリーダーシップ」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされました!

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

[多様性とジャズ]連載もいよいよ最終章です。

ブラック・ライヴス・マター運動などへ続く
ジャズと多様性との関係性を解く
きっかけがないかと書き始めた連載。

プロットを詰めていく段階で、
いままでちゃっと聴いてこなかった
チャールズ・ミンガスの音源が
色濃く浮き上がってきました。

連載19で取り上げたのは
チャールズ・ミンガスのアルバム
『ミンガス』でした。

チャールズ・ミンガス『ミンガス』

“ミンガス”とワードが付いたアルバムは
ほかにも多数リリースされていますが、
シンプルに“ミンガス”だけなのは、
ミンガスがリリースしたなかでは
1枚だけ(しか確認してません)。

実は、このアルバムを取り上げる
予定ではなかったのですが、
“ミンガス”というワン・ワード
だけのアルバムを取り上げる前提として
取り上げなければ済まされなかった
というのは裏話。。。

ところが、改めて聴き直すと
いろいろと書かなければならない
ことがいろいろと浮かんできちゃいました。

チャールズ・ミンガスの資料

もうひとつ、この連載を始めるにあたって
ミンガスに関する資料をあたってみました。

やっぱりすごく少ないんですよね。
読んでおいたほうがいいと思ったのが3冊。

このうち『2つの伝説』が手元になかったので
急遽購入。

いずれも内容がアップデートされていないので、
直接引用することなどが躊躇されるものだった
というのが正直なところ。

それはなにより、チャールズ・ミンガスという
アーティストが日本で正しく評価されていない
ことを意味していて、さらに付け加えれば
アメリカの人種差別運動に関する日本の
意識の低さがアップデートされていないことを
示しているともいえるのではないか、と。