富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。
[多様性とジャズ]連載もいよいよ最終章です。
ブラック・ライヴス・マター運動などへ続く
ジャズと多様性との関係性を解く
きっかけがないかと書き始めた連載。
プロットを詰めていく段階で、
いままでちゃっと聴いてこなかった
チャールズ・ミンガスの音源が
色濃く浮き上がってきました。
連載19で取り上げたのは
チャールズ・ミンガスのアルバム
『ミンガス』でした。
チャールズ・ミンガス『ミンガス』
“ミンガス”とワードが付いたアルバムは
ほかにも多数リリースされていますが、
シンプルに“ミンガス”だけなのは、
ミンガスがリリースしたなかでは
1枚だけ(しか確認してません)。
実は、このアルバムを取り上げる
予定ではなかったのですが、
“ミンガス”というワン・ワード
だけのアルバムを取り上げる前提として
取り上げなければ済まされなかった
というのは裏話。。。
ところが、改めて聴き直すと
いろいろと書かなければならない
ことがいろいろと浮かんできちゃいました。
チャールズ・ミンガスの資料
もうひとつ、この連載を始めるにあたって
ミンガスに関する資料をあたってみました。
やっぱりすごく少ないんですよね。
読んでおいたほうがいいと思ったのが3冊。
![](https://i0.wp.com/jazz.e10330.com/wp-content/uploads/A9C76BC9-AF8F-4871-A6E4-A832C667787C.jpeg?resize=500%2C500&ssl=1)
このうち『2つの伝説』が手元になかったので
急遽購入。
いずれも内容がアップデートされていないので、
直接引用することなどが躊躇されるものだった
というのが正直なところ。
それはなにより、チャールズ・ミンガスという
アーティストが日本で正しく評価されていない
ことを意味していて、さらに付け加えれば
アメリカの人種差別運動に関する日本の
意識の低さがアップデートされていないことを
示しているともいえるのではないか、と。