「連載19[多様性とジャズ]我が名を付けたアルバムの革新性とミンガスのリーダーシップ」という記事がヤマハWEB音遊人にアップされました!

富澤えいちの執筆担当記事の紹介です。

[多様性とジャズ]連載もいよいよ最終章です。

ブラック・ライヴス・マター運動などへ続く
ジャズと多様性との関係性を解く
きっかけがないかと書き始めた連載。

プロットを詰めていく段階で、
いままでちゃっと聴いてこなかった
チャールズ・ミンガスの音源が
色濃く浮き上がってきました。

連載19で取り上げたのは
チャールズ・ミンガスのアルバム
『ミンガス』でした。

チャールズ・ミンガス『ミンガス』

“ミンガス”とワードが付いたアルバムは
ほかにも多数リリースされていますが、
シンプルに“ミンガス”だけなのは、
ミンガスがリリースしたなかでは
1枚だけ(しか確認してません)。

実は、このアルバムを取り上げる
予定ではなかったのですが、
“ミンガス”というワン・ワード
だけのアルバムを取り上げる前提として
取り上げなければ済まされなかった
というのは裏話。。。

ところが、改めて聴き直すと
いろいろと書かなければならない
ことがいろいろと浮かんできちゃいました。

チャールズ・ミンガスの資料

もうひとつ、この連載を始めるにあたって
ミンガスに関する資料をあたってみました。

やっぱりすごく少ないんですよね。
読んでおいたほうがいいと思ったのが3冊。

このうち『2つの伝説』が手元になかったので
急遽購入。

いずれも内容がアップデートされていないので、
直接引用することなどが躊躇されるものだった
というのが正直なところ。

それはなにより、チャールズ・ミンガスという
アーティストが日本で正しく評価されていない
ことを意味していて、さらに付け加えれば
アメリカの人種差別運動に関する日本の
意識の低さがアップデートされていないことを
示しているともいえるのではないか、と。