▼栃木の収集家、10月に自宅でジャズレコード鑑賞会|下野新聞「SOON」
これはすごいと、読んでいて思いました。貴重なレコードを聴ける機会です。
コツコツを集めたというニュアンスは、ボクの大学時代あたりまで
共通するものではないかと思います。1970年代までという感じ。
その後は、円高で輸入盤がとても安くなって手に入りやすかったり、
CDも出始めは高かったけど、なんとか手の届く範囲になってきたり。
どんなアルバムを聴かせてもらえるのかは、当日行かなければ
わからないのでしょうけれど、記事の写真に出ているアルバムを
覗いてみると、こんな感じなのかな、と。
まず、記事本文中にも出ているホレス・シルヴァーの
『シックス・ピーシズ・オブ・シルヴァー』(1956年)。
ジャズ・メッセンジャーズの立役者としてのみならず、
ハード・バップを代表する名ジャズ・ピアニストである
ホレス・シルヴァーの代表作の1つですね。
佐藤正明さんがお持ちのオリジナル版というのは、
写真の左膝前に立てかけてあるのがそうなのかな?
オリジナルって、ダブル・ジャケットだったんですか?
う~ん、音も聴きたいけど、現物も見てみたい。。。
『シックス・ピーシズ・オブ・シルヴァー』収録の「セニョール・ブルース」の動画です。
オリジナルはドナルド・バードとハンク・モブレーのジャズ・メッセンジャーズ・コンビですが、
この動画はブルー・ミッチェルとジュニア・クックというシルヴァー黄金期(60年代前半)
のもののようですね。
続いて、佐藤さんがお持ちの左から順にご紹介しましょう。
ハンク・モブレー『ロール・コール』
モブレー3大傑作の1枚と言われる代表作。これもまた、ハード・バップを
代表するアルバムといえるでしょう。
真ん中のアルバムは、ソニー・ロリンズの『ニュークス・タイム』ですね。
ブルーノート4000番代の初頭を飾るモダン・ジャズの名作です。
なぜか先に『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』がリリースされ、
2ヶ月前に録音された本作が後にリリースされてます。
収録の「飾りのついた四輪馬車」はドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズとのデュオ。
「ジャズ名勝負」を選定するなら、まず間違いなく選ばれる曲です。
さて、右端に隠れている1枚が難問でした。なんだろう・・・。
資料で調べていみると、どうやらこれはこのアルバムなのではなかろうか、と。
いや~、違うよ~と思った方はご一報ください。
ホレス・パーランは小児麻痺で不自由な右手をもちながら
そのハンディキャップを克服してサウスポー・スタイルを確立した
異色のジャズ・ピアニスト。
1960年の『アス・スリー』が代表作だとされているけれど、
こちらはフロント2管編成でパーラン節を炸裂させる1961年の作品。
残念ながら、ちょっと遠いのでこのイヴェントには行けそうにないけれど、
おもしろい企画だと思います。アフター・レポートが見つかったら
またご紹介したいと思います。
お近くの人はいかがでしょうか?