先日観てきたカナダ大使館のショウケースで、
いちばん印象に残っているのがPAVLO(パヴロ)というギタリスト。
凄腕ミュージシャンなんだけど、エンターテイナーでもある。
こんな人です、というのがわかるような動画を探したのだけれど、
どれも彼の魅力を伝えきれていない。
実際にはもっとはじけていたんですよ……。
本当の魅力はぜひライヴで、ということなのかな?
訃報です。
日本語のニュースはこちら。
こちらのサイトでは、もうちょっと詳しく触れています。
bmrのサイトには、東京JAZZ出演時の動画がアップされています。
確かに圧巻だった……。
ご冥福をお祈りします。
▼第7回さいたま新都心JAZZ VOCAL CONTEST グランプリ決定!|ジャズライブ・ジャズコンテスト さいたま新都心けやきひろばで開催!(埼玉県さいたま市)
7回を迎えて、このジャズ・ヴォーカル・コンテストも重みを増してきた感が
あります。というのも、このコンテストの受賞者の活躍をちょこちょこと
耳にするようになっているので。
ジャズ・ヴォーカルの賞で言えば、1985年から続く日本ジャズヴォーカル賞、
そして13回を迎えてた神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテストなどなど。
ジャズ・ミュージシャンになるのも「奇特な人」と言われるくらいですが、
ヴォーカルをめざすとなるとさらにたいへんであろうことは
想像に難くありません。
さいたま新都心ジャズ・ヴォーカル・コンテストのグランプリ受賞者は
日高憲男さん。
独特の空気感をもっていることが、動画からも伝わってきます。
トランペットも演奏するようです。ヴォイスのトーンにマッチしてますね。
男性ヴォーカルで活動を続けるのは、女性よりもある意味でシンドイ
のかもしれません。
(女性だって、化粧代とか衣装代とか、そりゃあたいへんなのよ、と
言われたことがありましたっけ……)
それだけに、ぜひ頑張っていただきたいと思ってしまいます。
こんなニュースが目に止まりました。
北海道東部のジャズ・ライヴの基点でもあり、惜しむ声も多いようです。
ロックやポップス系では多いとされる「チケット割り当て制度」や
「5~10人までノー・ギャラ」というようなシステムを
ジャズ系のライヴハウスでは採用していないようなのですが、
そうなるとビジネスモデルとして確立できるのかという心配が
かなり高まってしまいます。
演奏者本位のハコ運営ということなのですが、かなり状況は
厳しんじゃないかと思います。
情熱がなければやれない、と同時に、情熱だけじゃ続かない
ということになってしまうのかな……。
それにしてもこの「B♭M7」では、年間300ライヴをやっていた
というから、すごいですね。頭が下がります。
レンタルスペースとして、ライヴだけではなく、飲食業への貸し出しや
ほかのイヴェントとの共同開催など、屋台村みたいな考え方でなければ
恒常的な運営は難しい時代になってきているんじゃないかと――。
都内でも、「ギャラを札でもらったことがない」とか「レッカー引かれると
ギャラでは払えない」というようなライヴハウスがあったと、
笑えないエピソードを多くのミュージシャンに聞いたことがありますが、
別に因業な経営者でもなんでもなく、店を維持していくためのギリギリの
選択だったのだと思います。
ネット時代になって、店を構えていなくても「ライヴハウス」と名乗れる
時代になったんじゃないかと思います。
たとえば、公演日と出演者をフィックスして、ホールを借りて
イヴェントを開催するような形式のライヴハウス経営も、不可能では
なくなってきているのではないでしょうか。すでにセミナーや講演会では
そのような店舗を持たないイヴェント運営が一般化しています。
いずれにしても、音楽にとって演奏場所は、生物にとっての空気や水
と同じようになくてはならないもの。
生きるためにどう「それ」を確保すればいいのかという視点で
ライヴハウスの在り方を考えてみるのもいいのではないかと思います。
昨日は朝から外出。
こんな感じで、都内を移動していました。
10時11分磯子発(始発ではない)の根岸線(京浜東北線)に乗車、
横浜で東横線、中目黒で東京メトロ日比谷線に乗り換えて
神谷町駅に到着したのが11時10分ころだったでしょうか。
横浜でもこんな急坂はなかなかないよ、という「江戸見坂」を上り、
最初のインタビュー取材をするコロンビア・レコードに到着。
SHANTIさんのインタビューを小一時間ほど。
オランダでヴォーカル部分の再録音を行なったという、おもしろい
ベスト盤的なコンピレーションの新作『cloud 9』について
話を聞いてきました。歌に関する彼女の思いが伝わってきて、
とっても興味深かったです。
さて、コロンビアを出ると、ランチ・タイムの神谷町界隈を尻目に
東京メトロ日比谷線で中目黒まで戻り、ここで昼食。
「ポーク南蛮」の写真付きツイートまでは、ランチを食べていた
中目黒駅前のとんかつ店「たい樹」のカウンターで送信しました。
食後は場所を近くのスタバに移して、資料整理などをしながら
1時間ほど過ごしてから、次の取材のための待ち合わせ場所へ。
中目黒駅改札で落ち合って、次の取材先、作家の今野敏さんの
自宅兼作業場(兼道場)へ。
こちらで、今野敏さんの個人レーベルから新作をリリースする
ピアニストの小林裕さんのお二方を前に、話を聞きました。
なんでも、高校時代からの夢がかなったというプロジェクトだとか。
これは、1982年に単行本が出版された、『ジャズ水滸伝』の文庫版。
モチーフになっているジャズは、アレとアレとアレだそうです。
(ネタバレするので、興味がある人は自分で確かめるように。)
こちらも1時間ほどで終了。中目黒駅に戻り、東横線で渋谷に出て、
東京メトロ副都心線で新宿三丁目駅に到着したのが4時30分。
ちょっと時間があるので、駅のベンチでiPadを取り出して、
ツイートしたのが「中目黒から新宿へ移動。これから山下洋輔さんの
インタビュー。」という一文。
新宿ピットインのスタジオで取材を終えたのが6時で、
そこから地下鉄を乗り継いで六本木のスイートベイジルSTB139へ。
「六本木に移動。スイートベイジルで村井秀清さんのライヴです。」
というツイートは、スイートベイジルのテーブルの上で送信しました。
ライヴ終了が10時、日比谷線で中目黒(この日はよく通ったなぁ)
そこから東横線に乗り換えて、各駅停車で移動中に送信したのが
「ライヴ終了。六本木から帰宅ちう。」でした。
車中では元住吉あたりで座れたのですが、それまではiPadに
放り込んでいた音源を選ぶとはなしにランダムに再生。
座ってからは、さすがに文字を読む集中力がなかったものの、
iPadに無料ダウンロードした「ブラックジャックによろしく」を
思い出したので、読んでみることにしました。
こういうときは、便利だなぁと思いますね(*~*)
ということで、とんかつ屋のカウンターやカフェ、駅のベンチ、
ライヴハウスのテーブル、電車内など、いろいろと通信を
しながら過ごしてみたのですが、多少バカバカしく思えても
こういうちょっとしたことができるということの積み重ねが
モバイルのノマドワーク、ひいてはノマドライフに繋がる
ものなんじゃないかということを、体感することができました。
巷で言われているように、iPadはminiに比べて重いので、
いちいち取り出すのは面倒なのですが、それでも操作性
という点では画面が大きいために一歩リードできます。
その小さな優位性が、こうしたチマチマした小分けの作業で
いちいち影響してくるわけですから、見逃せないんですね。
そういうことも、やっぱり実行してみないとわからないから、
これからもいろいろ持ち歩いてやってみようと思います。
でも、肩こっちゃったけど……。
▼【平戸祐介の1から始めるジャズ・ピアノ】vol.16「スウィングの応用」|RandoM
ネットに連載されているクオシ(quasimode)のピアニスト、平戸祐介さんの
ピアノ講座。スタートしたときにボクもブログで紹介した記憶があります。
今回の話題は、このピアノ動画講座のことじゃありません。
このページの、もうちょっとしたのほうを見ていくと、
別の動画が貼り付けてあります。
どうやら、10月にリリースした新作『Soul Cookin』初回限定版付録DVD
に収録されている横山剣とのコラボレーション動画のようなんですね。
実際の収録作品はもうちょっと長いんでしょうね。でも、横山剣さんとの
ノリノリのコラボが確かめられます。
っていうか、水着美女だけ見てちゃ、ダメですよ~(笑)。
でも、この動画見たら、きっと誰もが「イ~ネッ!」って言っちゃうんだろうな……。
↑上記サイトでは音が出るので注意してくださいね。
で、聴いてみると、フリー・ジャズ……?
いやぁ、ジャズの立場で言わせていただければ、
こういうのをひっくるめて「フリースタイルのジャズ」と呼ぶのは
いいかげんやめてもらいたいなぁ、と(笑)。
文章を数値化して、それに音符を当てはめたりするのは、
シャーローック・ホームズもたしかやっていたような気がする
けれど、20世紀のコンセプチュアル・アートの世界では、
けっこうやりつくされた感がある方法論だったりします。
逆に考えれば、無作為の作為であることによって
成り立たなければ、雑音がフリー・ジャズになるはずもないので、
根本的に音楽に対する認識が違っているような気がするんですね。
だから、これは「現代音楽」ではあるけれど、「フリー・ジャズ」では
ないぞ、と。
違いを生む大きな要素は、「感情」ではないかと考えています。
このあたりは、もうちょっと研究しなければならないですね。
よし、宿題にしましょうか。
▼GM小沼ようすけセミナー ”Hop,Step,Jazz!” 「ムーン・リバー」演奏動画|RandoM
小沼ようすけさんの動画が見られるというサイト。
確認してみると、なにやらギターの教習と言うよりは、
アイドル系のプライベート・ヴィデオという雰囲気。
ギタマガ、ひよったかぁ~(笑)
っていうか、こうやって拾っちゃってること自体が、
企画成功だったりして(汗)
小沼ようすけ最近作はこれ。
……なんだけど、最近の彼は、オムニバスに引っ張りだこのようです。
湘南在住の小沼ようすけさん、彼が奏でる「鎌倉ジャズ」なら
まったりできることまちがいなし、かな。
そういえば、ボクがインタビューしたときも、
「きょうも朝、海に入って来ました」って言ってましたっけ。
もちろん、サーフィンですよ。朝サー。
また、オムニバスじゃないけど、こういう企画にも参加して
しっかりとギタリストとしての存在感を示しているのは
すごいことだと思います。
この号では、ジャズ・ヴォーカリストの「おぬきのりこ」さんのインタビューを
担当しました。
おぬきさん、ユニークな経歴の持ち主で、世界を放浪していたとか。
もともとはインタビュー取材をする側の立場だったのですが、
マリア・エヴァさんのライヴを観て「これだ!」と思い、
それまでの職歴を捨てて、ジャズ・ヴォーカリストに転身。
これが「衝撃の出会い」を生んだ、マリア・エヴァさんのヴォーカルです。
ボクも「神の領域」だと思います。
当の本人は、それから努力を重ねて、日本ジャズヴォーカル賞新人賞を
受賞するまでに成長。5年を経て、あらたなる確信を得てセカンド・アルバムを
制作しました。
I’m In The Mood For Love/おぬき のりこ⇒購入はこちらから
ディスク・レビューを担当したアルバムは以下のとおり。
「SOLO Infinity」/杉本篤彦・19th アルバム *ライブ会場限定発売
マーク・ラファロもジョン・ホークスもどうだっていいんです(笑)。
ボクが反応したのは「ジャズピアニストの伝記映画」という部分。
主人公はジョー・オーバニー。
ビバップ創世記から脚光を浴びたものの、晩年は麻薬中毒でボロボロになって
いたというミュージシャンの生き様を、娘の視点から描いたものということです。
なんとなく、チェット・ベイカーとイメージがダブる部分があるような気がします。
ジョー・オーバニーは、ビバップ・マニアのあいだで伝説となっているほどの
熱狂的なファンのいるピアニスト。
彼の功績のひとつに、ドキュメンタリー映画「JOE ALBANY… A JAZZ LIFE 1980」
というのがあります。
生き残ったビバップの証人ということで、貴重なコメントが満載。
チャーリー・パーカーのように亡くなっていても不思議ではなかった
のかもしれません。