宮古のお寺で「オテライブ」-ジャズピアニスト、故・本田竹広さん忍ぶ – 三陸経済新聞
長根寺での「オテライブ」は、今年で4回目。同寺は、2006年に逝去した同市出身のジャズピアニスト、故・本田竹広さんの菩提(ぼだい)寺であることから「音楽を演奏することで供養になれば」と実行委員会が組織され、2009年に始まった。お寺でするライブから「オテライブ」と名付けた。
本田竹広さんが亡くなってもう6年。仏教的には7回忌ということになるのでしょうか。
彼の菩提寺である宮古のお寺で2006年から開催されているライヴも
4回目となったというニュース。
関係者の熱意と、なによりも本田竹広さんの「求心力」が
こうした「場」を生み出しているのでしょう。
本田竹広は1960年代半ばからプロ活動を始めていますが、
ボクが彼の存在を意識したのは1978年に結成した
ネイティヴ・サンというバンドでの活動。
たぶん、それ以前の渡辺貞夫アフリカン・アルバム群で
耳にしていただろうと思うのですが・・・。
ネイティヴ・サン、デビュー直後のライヴのエア・チェック音源のようです。
この牧歌感と疾走感の見事な融合。メロディの切れの良さ。
26分あたりから始まる「スーパー・サファリ」のエレピ・ソロはシビレます
間違いなくJフュージョンを牽引したサウンドの1つであると断言できます。
動いているネイティヴ・サンがあったので、ついでにご紹介。
ボク取材したのは、彼が脳血管障害で倒れてから。
何度か「奇跡の復活」をして、訥々とした口調で熱くジャズを語ってくれました。
ちょうどそのころの、1995年の作品から。
ピアノ弾きというだけにとどまらない、音楽を大きな枠で捉えているような
そんな包み込んでくれるような印象を与えてくれるアーティストでした。
もちろん、ピアノも絶品。
1982年のFM放送の音源です。
峰厚介さんのサックスに圧倒されちゃうかもしれませんが、
そこはひとつ我慢して(笑)、ピアノのバッキングをジ~ッと聴いてください。
ゴンゴンと叩きつけるような強烈なビートを発しながら
全体の色付けを調整してくという天才肌の職人技をたっぷり堪能してください。
こちらは1987年の新宿ピットインでのライヴ音源。
伝説のテナー・マン武田和命との共演ですが、本田さんは武田さんのバンドが
プロとしての振り出し。そういう意味でも興味深い共演です。
ちなみに武田さんはこの2年後に逝去されました。
そのことを惜しむ文章を、当時のパソコン通信のフォーラムへ投稿したところ、
山下洋輔さんから「武田を悼んでくれてありがとう」というメッセージをいただいたことを
思い出しました
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