いろいろなもので季節の移ろいを感じるとは思いますが
我が家ではそのひとつに「お茶」があります。
暑い時期は炒った麦を煮出して麦茶を作っておいてもらい、
まだ冷めないうちから啜ったり、冷蔵庫で冷えたものを
風呂上りにゴクゴクと飲んだりします。
中国茶も季節に合わせたものを用意して、
夏の間はほんのりと甘く青い香りが漂う
「白茶」を淹れて飲んだりします。
「白茶」は体の熱を取ると言われているので
夏に飲むものなのだそうです。
グッと気温が低くなってくると、体を温める
お茶に変えようと思うようになります。
体を温めるお茶は「黒茶」です。
いわゆるプーアル茶。
都内にいたときには、麻布のイタリア大使館のそばにあった
中国茶を輸入している小さなお店に買いに行ったりしていた
のですが、横浜に引っ越してからは中華街で買うように
なりました。
中華街で買えるなんていいねと思うかもしれませんが、
中華街は玉石混交の街なので、いいお店ばかりとは
かぎりません(笑)。
何度か失敗して、ようやく最近では、それほど高くなく、
品質も悪くないというお店を見つけました。
そこで、買っておいた黒茶を、ちょっと肌寒い午後に
淹れます。
こんなふうに、お茶っぱが固まったものを買ってきます。
直径は20センチくらいかな。
少しずつバラかして、急須のなかに入れます。
こういう器を買っておくと、けっこう便利です。
雰囲気も出るし(笑)。
「洗茶」といって、お湯を一度注いで、すぐに捨てます。
お茶の汚れをとる、というのですが、
衛生管理が行き届いている日本ではあまり
ピンっとこないですよね。
「こっくりとした感じ」というのが、いちばん合っている
と思うんですが、ほかのお茶類にはない舌触りがあって、
それが気に入っています。
黒茶は個性が強いからと、好き嫌いも多いようですが、
あの渋甘い中途半端な味って、けっこうハマるんです
よねぇ。。。
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