SOIL&”PIMP”SESSIONS イスラエルの超満員のオーディエンスを前にDeath Jazz初披露
イスラエルの音楽情報は入手が難しいのですが、
ジャズに関しては興味深い点がいろいろあります。
アメリカのブロードウェイや西海岸のハリウッドなどで大きな影響力を
もっていたなかにユダヤ系の人物が多いということから考えても、
アフリカ系アメリカンの音楽をルーツにして発展した音楽がジャズだと
思われているけれど、発展させてポピュラリティを付加していく過程で
ユダヤ系の祝祭音楽のエッセンスが加わっているのではないかと
以前から考えていました。
大きなきっかけを与えてくれたのは、ジョン・ゾーンのマサダ・プロジェクト。
当初は、フリー・ジャズのコンセプションに民族的な要素をクロスオーヴァー
させたのかと思っていたのですが、いろいろと中東の音楽に触れているうちに
きわめて速いテンポの踊りの曲などがあって、どちらが本末なのかが
わからなくなってきたのです。
変拍子にしても民族音楽由来のものがありますし、イスラエルの音楽が
ダイレクトにジャズを動かした形跡こそ少ないものの、細かい点でいろいろと
共通点があるように思っています。
このあたちを少し詰めて考察しようと思い続けて、そのままになって
しまっているのですが、SOIL&”PIMP”SESSIONSの演奏とイスラエル
というキーワードが重なって、久しぶりにこのテーマを思い出すことが
できました。
というのも、SOIL&”PIMP”SESSIONSのサウンドって、ジョン・ゾーンの
スピードや破壊力に共通するものがあるんじゃないかと気づいたからです。