ハママツ・ジャズ・ウィークのエピソードを書いておきましょう。
それは11/4(日)のお昼すぎ。ウナギで腹一杯になっていたボクは
ヤマハジャズフェスティバルのスタート時間が迫っていたので、
会場となっているアクトシティ浜松大ホールへと急いで歩いていました。
会場に近づくと、どこからか合唱の声が聞こえてきます。
アクトシティ浜松の周辺でも、ハママツ・ジャズ・ウィークの一環で、
野外にステージをしつらえて、いろいろな人たちが出場しているのです。
急いでいたのですが、なんとなくその合唱に心惹かれて、立ち止まると、
こんな風景が広がっていました。
歌っていたのは「Anointed mass choir(アノインティッド・マス・クワイヤー)」。
ボクは思わず「え?」と思ってしまいました。「あの、アノインティッドかな?」と。
やっぱりそうでした。このクワイヤーを最初に観たのは、綾戸智恵(当時は
智絵)の1999年のオーチャード・コンサートだったか、2000年の読売イースト
だったか。いずれにしても、大舞台でバックを務めるという大仕事をして、
一気にクワイヤーという存在の認識度を高めてくれたのが、この合唱隊
だったのではないでしょうか。
クワイヤーというのは、ゴスペル音楽の聖歌隊のこと。ちなみに、ゴスペルは
キリスト教プロテスタント系の宗教音楽で、アメリカで生まれました。
ただし、アノインティッド・マス・クワイヤーは宗教として歌うのではなく、
純粋に歌を楽しむための集団として活動をしているとのこと。
(宗教のために歌うというのが「純粋に」の本義なのでしょうが、
日本ではこの点でアメリカとは逆なんじゃないかと思うので、あえて
こういう表記をしてみました。)
何度も言うようですが、取材をする予定のヤマハジャズフェスティバルの
開演時間が迫っていたので急いでいたのですが、彼らの歌声は
ボクの足をしっかりと引き止めてしまったのです。
ナマで青空のもとで聴くことのできた「レット・イット・ビー」、良かったなぁ~。
こんなライヴが、フラッと散歩をしている途中で聴けるのは、
とても幸せなことなんじゃないでしょうか。
オープンなジャズ・フェスって、企画側は苦労も多いと思いますが、
ぜひ頑張って、道行く人の足を引き止めていただきたい。
Anointed mass choirのオフィシャル・サイト