広告代理業界3位ADK社長ら逮捕にまで広がる東京五輪汚職の報道と功罪を考える【ニュース拾い読み】

東京地検特捜部はきょう(10/19)、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)をADKと大会マスコットのぬいぐるいみを手がけた「サン・アロー」社から賄賂を受け取った疑いで再逮捕しました。
そして新たに、ADK社長の植野伸一容疑者(68)と元専務の久松茂治容疑者(63)、元本部長の多田俊明容疑者(60)を贈賄の疑いで逮捕しました。

ここまでボロボロと汚職の話が出てくると、
どれだけ高橋治之氏が組織委員会を支配していたのかと
別の疑問が湧いてきてしまうのですが。。。

よほど(集金面で)無能だった組織委員会が
彼を頼ったことによって大会がなんとか成功
したのだと考えると、罪は罪として
やはりオリンピックの自国開催というのは
なんだったのかを考え直さなければならない
と言わざるをえないでしょうね。

高橋氏も自分が経営するステーキ屋で接待させ
それをポケットに入れるぐらいなら
地検が動くまでもなく、彼は功労者として讃えられ、
接待が問題視されても税務署が動くぐらいで、
動いても高橋氏側ではなく組織委員会の経費の
使い方が問われるにとどまったはず。

彼の暴走(というかおんぶに抱っこ)を
とめられない構造が、イベント開催の功罪にも
関係していることが個人的には大問題だと思っています。

協賛を募るのはかなりハードルの高い
作業であることを、私も多少ながら
経験したことかあります。

特に大手スポンサーであればあるほど、
相手側の意志決定には工程数と時間がかかり、
成功率もかなり低い。

特にこの景気の悪い20年ぐらいでは、
財布の紐が堅いこともあって、
スポンサー頼みのイベントの苦しさは
想像以上だったと思います。

そこで考えなければならないのが、
「どうやってスポンサーの満足度をあげられるか」と
「どうやったらスポンサー頼みじゃない方法が可能か」です。

前者よりも後者のほうに、私は未来と可能性が
あるのではないかと思うのですが、いかがでしょう?