インタビュアーにとって、テープ起こしというのは
避けて通れない作業と言えるでしょう。
ボクの先輩には、インタビュー中はメモのみで
録音は取らないという人もいましたが、
新聞記事タイプの文章であればそれが可能でも、
雑誌のようなまとまったヴォリュームの記事のためには
語った人の言葉が再現されていなければ
意味がなかったりする場合も多いので、
ボクは使うようにしています。
ボクの記者歴30年を振り返っても、対面式の取材を
する場合のほとんどで、録音機を使ってました。
帰宅してからそれを再生し、一度文字に
起こしてからまとめるという作業を続けています。
テープ起こし(テープおこし)とは、講演・会議・座談などで録音された人の言葉を聴き取り、その内容を文章に直す作業である。またはその作業を有償で請け負う職業をも指す。(引用:Wikipedia)
30年前はカセットテープレコーダー。
そのあとにMDレコーダーの時代がちょっとあって、
最近はICレコーダーを使っています。
アナログ時代は、録音機が再生機を兼ねていたので、
ボタンのオンオフを繰り返しながら文字起こしを
したものですが、デジタルになってからは、
PCに取り込んだデータをキーボードで操作しながら
テキストも打ち込むというマルチタスクが可能になり、
ずいぶん効率が上がりました。
そういえば、Win95時代に音声認識のソフトを
奮発して導入してみたのですが、ぜんぜん
使い物にならなかったことを思い出しましたよ(笑)。
ちなみに、なんで自分でやっているかというと、
外注すると高いから。
40分でケバ取りくらいのトランスクライバーを
依頼すると、安いところでもだいたい1万円くらい
でしょうか。
でも、1本書いて1万円もらえるインタビュー取材記事って、
なかなかないんですよ(って、収入1万円で経費1万円なら
利益無いじゃん!)。
ちなみに、企業関係の出版請負などをやっていたときには
頼んだことがありますけど、楽だったなぁ~(笑)。
ということで、この手間と時間が掛かる作業をなんとか
軽減してくれるソフトはないかといつも気にかけている
わけなんですが、なぜかWindow用のソフトしか
見つからなかったんですね。
これと会計ソフトのためにWindowって成り立っているんじゃ
ないかと思うくらいなんですが(嘘ですよ~)。
いま使っているのは、「おこしやす」というソフト。
もちろんこれもWindow用で、以前使っていたものが
OSのヴァージョンアップのために使えなくなってしまい、
慌てて探して見つけたものです。
使い勝手はなかなかいいです。
という日常を送っているところに、こんな記事発見。
Macなライター・編集者にオススメのテープ起こしに最適なソフト「ExpressScribe」
マックで使えるというところがポイントです。
以前も探したのですが、なかったんですね~。
ソフトのサイトとダウンロードはこちら。
断っておきますが、あくまでも録音した会話を
PC上で再生することができて、それを聞きながら
同じ画面上でテキストを打つことができるという
「作業補助ソフト」です。再生している音声が
勝手に文字になっていくものではありませんよ~。
さて、これで新しいマックを買う理由が見つかったな(笑)。