明後日(11/3)から公開されるフランス映画「みんなで一緒に暮らしたら」を
一足先に観てきたので、感想を書き留めておきましょう。
主演はジェーン・ホンダ。彼女が出ているというだけで、普通のストーリーじゃない
んだろうなということは、映画マニアじゃないボクにもわかる。
だからといって、深刻なのかと言えば、前宣伝を見るかぎりそうでもないらしい。
簡単にまとめてしまえば、老々介護をフランス流にオシャレにまとめてみると
こんなかんじになっちゃいました~、というコメディ・タッチの内容なのかな?
と、あまり気負わずに見始めたのだけれど、さすがにフランス映画だなぁと
クスリと笑わされるところがたくさんあって、飽きずに見続けることができる。
かといって、内容にグイグイと惹き込まれていくのかといえば、そういう感じは
正直言ってない。
リタイアし、いろいろな衰えに戸惑う世代に対して、まだ共感を抱けるほど
距離が縮まっていないということも大きいのだろうけれど、演出的に
「違う世界の人たち」のことを描こうと意図しているような気がしないでもない。
つまり、ドキュメンタリー・タッチになるべくならないようにと配慮されている
ということなんじゃないだろうか。
見終わって、フッと思い出したのが、テレビ・ドラマの「俺たちの旅」のような
世界の老後版かなぁ、と(笑)。
日本でも終活なんて言葉が流行ったりして、自分の終末をどうするかを
考える人が増えているようだけれど、この映画はちっとも役に立たない(笑)。
役に立たないけれど、考えなくちゃなぁと思っている人が暗くならずに済む
という効能はあるかもしれない。
コメディ映画としては、けっこう高い評価を得られるんじゃないでしょうか。
シブい俳優さんたちがとてもいい演技をしているから、オススメできます。