[映画]「みんなで一緒に暮らしたら」観後感

 

明後日(11/3)から公開されるフランス映画「みんなで一緒に暮らしたら」を

一足先に観てきたので、感想を書き留めておきましょう。

映画『みんなで一緒に暮らしたら』オフィシャルホームページ

人生のエンディングをどう迎えるかは、誰もがいつかは向き合う最大で最後の選択。年を重ねて悩みを抱える 5人の友人同士がみんなで一緒に暮らし始めたら、自分らしい幸せな生活を送れるかもしれない・・・ という斬新なアイディアで、本作を映画化したフランス俊英監督ステファン・ロブラン。監督の実体験をもとに 5年をかけて完成された本作は、2011年第64回ロカルノ国際映画祭で観客から圧倒的な支持を得て絶賛の 拍手を浴びた。『みんなで一緒に暮らしたら』は、そんな現代の高齢化社会の悩めるテーマをユーモアたっぷりに あたたかく描いた感動作。(引用:公式ホームページ)

主演はジェーン・ホンダ。彼女が出ているというだけで、普通のストーリーじゃない

んだろうなということは、映画マニアじゃないボクにもわかる。

だからといって、深刻なのかと言えば、前宣伝を見るかぎりそうでもないらしい。

 

簡単にまとめてしまえば、老々介護をフランス流にオシャレにまとめてみると

こんなかんじになっちゃいました~、というコメディ・タッチの内容なのかな?

と、あまり気負わずに見始めたのだけれど、さすがにフランス映画だなぁと

クスリと笑わされるところがたくさんあって、飽きずに見続けることができる。

 

かといって、内容にグイグイと惹き込まれていくのかといえば、そういう感じは

正直言ってない。

 

リタイアし、いろいろな衰えに戸惑う世代に対して、まだ共感を抱けるほど

距離が縮まっていないということも大きいのだろうけれど、演出的に

「違う世界の人たち」のことを描こうと意図しているような気がしないでもない。

つまり、ドキュメンタリー・タッチになるべくならないようにと配慮されている

ということなんじゃないだろうか。

 

見終わって、フッと思い出したのが、テレビ・ドラマの「俺たちの旅」のような

世界の老後版かなぁ、と(笑)。

 

日本でも終活なんて言葉が流行ったりして、自分の終末をどうするかを

考える人が増えているようだけれど、この映画はちっとも役に立たない(笑)。

役に立たないけれど、考えなくちゃなぁと思っている人が暗くならずに済む

という効能はあるかもしれない。

 

コメディ映画としては、けっこう高い評価を得られるんじゃないでしょうか。

シブい俳優さんたちがとてもいい演技をしているから、オススメできます。