サヴォイで活躍したチック・ウェッブの映画NYで上映[ジャズキュレーション]

 

伝説のドラマー、チック・ウェッブと、彼が活躍したサヴォイ・ボールルームとは?

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[シネマトゥデイ映画ニュース] 第50回ニューヨーク映画祭(50th N.Y.F.F)に出品されている作品『ザ・サヴォイ・キング:チック・ウェッブ&ザ・ミュージック・ザット・チェンジド・アメリカ(原題) / The Savoy King: Chick Webb & the Music That Changed America』(中略)は、1926年にニューヨークのハーレムにオープンした収容人数4000人のダンスホール、サヴォイ・ボールルームと、そこで活躍した伝説のドラマー、チック・ウェッブに焦点を当て、彼が身体障害の逆境を乗り越え、いかにデューク・エリントンやエラ・フィッツジェラルドとバンドを組んで、名声を得ていったかを描いた話題のドキュメンタリー作品

こんな映画が制作されていたようです。

監督は、ベニー・グッドマンに興味をもって

伝記を読み進めるうちに、彼よりも人気があった

ライヴをサヴォイ・ボールルームで行なった

チック・ウェッブを知って、映画をつくてしまったと。

サヴォイという大きなダンスホールをめぐって

音楽家同士が切磋琢磨し、熱狂的にその演奏が

迎えられていたというのが1930年代のニューヨーク。

その象徴として君臨したチック・ウェッブというドラマーに

スポットを当てた映画ということのようです。

日本公開はどうなるのかな?

情報が入ったら、またお知らせしましょう。

 

ところで、記事中でなぜか監督とプロデューサーの間に

挟まってコメントまでしている人物がいます。

彼の名はロイ・ヘインズ。

ビバップを象徴するビッグ・ネームのドラマーで、

いまだに現役。1925年生まれですから、87歳になるのかな。

サヴォイのチック・ウェッブの息吹を伝える生き証人

ということで駆り出されたんでしょうね。

彼もウェッブと同じく、エラ・フィッツジェラルドのバックなどで

演奏してましたから。

これは2005年のロイ・ヘインズのジャズ・フェスでの演奏。

曲目は「クェスチョン&アンサー」という、パット・メセニーの曲です。

この曲は1989年に制作された『クェスチョン&アンサー』という

アルバムのタイトル曲。

パットとベースのデイヴ・ホランドとヘインズの

トリオ・セッションで吹きこまれました。

本人も気に入ったようで、このようにライヴで演奏しているほか、

自己名義のアルバム『ファウンテン・オブ・ユース』でも

取り上げています。

ロイ・ヘインズのナマは、来日したときに観たことがありますが、

エッジーなドラミングにビックリした記憶があります。

ロイ・ヘインズの代表作と言われている1枚が、

1958年制作の『ウィ・スリー』。

ピアノのフィニアス・ニューボーンがリーダーなんじゃないの?

なんて嫌味を言われたりしますが、いえいえそんなことないよ。

このテンポであの表現ができるドラマーは、

やっぱり彼じゃなくっちゃね。

ロイ・ヘインズ(Roy Haynes , 1925年3月13日 – )は、アメリカのジャズミュージシャン、ドラマー。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン生まれ。
1940年代なかばからルイス・ラッセル、レスター・ヤングらと活動したのち、1949年から1953年にビバップの最重要人物、チャーリー・パーカーのグループで活躍した。その後もマイルス・デイヴィスやサラ・ヴォーン、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィー、チック・コリア、パット・メセニーなどの重要レコーディングに参加するなど、80歳を超えた現在でもジャズシーンの先端を行く貴重なミュージシャンである。(引用:Wikipedia)