ときどき身の回りのものはすべて100円で帰るのじゃないかと思えてしまうようなことがある。
それほど100均ショップの品揃えは、日本の生活風景を一変させ、デフレを促進したと言っても過言ではない。
だが、もちろん銭失いになることだってあるから、油断してはいけない。
最近買って失敗したものがこれだ。
卓上の化粧鏡の裏のように見えるが、実はこれはタブレット端末用のスタンドとして売られていたものだ。
iPadは手持ちだと重くて疲れてしまうので、膝の上やテーブルにちょっと立てかけておきたいというときに、スタンドが欲しいと思っていた。
そうしたらこれが目に入ってきたのだ。店先で思わず「やるなぁ〜、100均一!」と、感激の声を出してしまった(笑)。
構造は単純。型抜きのようになっていて、折り曲げる部分が2カ所。
引っ掛けるところが4カ所もあって、角度が変えられるというのがすごい(と思ったが、すぐにそれが間違っていたことに気付くのだ)。
実は、底辺に当たる部分が固定されているので、それほど劇的に角度は変化しない。つまり、4カ所も角度が調節できるというのは幻想で、大まかに角度大、角度小の2種類という感じだろうか。
それよりも、もっと問題が…。
iPadを立て掛けてみると…。
ズルっと滑り落ちてしまうではないの!!!
肝心の受け口の部分がなぜかRが緩やかで、止められない構造になっている。
せめて1ミリでもツメがついていてくれたらいいのに。
角度小にしてもダメ。家にあった家具の滑り止めのテープを細長く切って貼り付けたりもしてみたが、どうにもこうにも滑ってしまう。
結局、1日も使えずに、ゴミ箱へ直行。
うーん、100円(正確には105円)なんだから諦めろよという心の声を打ち消すかのように悔しさが襲ってくるのはなぜなんだろう(泣)
ということで、iPadのスタンド問題はボクの物欲をいたく刺激してしまうことになったのだった。
(この話、つづく)