ジャズとトヨタ生産方式の遠くて近い関係[ジャズキュレーション]

 

 

スタンダードジャズが歌う“出会い”に「ジャストインタイム」の真意を探る

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「ジャストインタイム」というと、日本ではトヨタ生産方式の用語としての認識が強く、中には喜一郎氏が作り上げた「和製英語」と断ジる学者までいます。しかしジャズ愛好家の間では、米国で1960年代に流行ったジャズのスタンダードナンバーの題名として有名です。(引用:JB PRESS|田中正知 スタンダードジャズが歌う“出会い”に「ジャストインタイム」の真意を探る)

ビジネス関係のウェブをウロウロしていたら、

こんな記事が目に止まりました。

書いているのは、田中正知氏。

田中 正知 Masatomo Tanaka

ものつくり大学名誉教授・特別客員教授。東京大学大学院経済学研究科特任研究員。Jコスト研究所代表取締役。トヨタ自動車で製造課長、生産調査部部長、物流管理部長などを歴任。著書に『「トヨタ流」現場の人づくり』(日刊工業新聞)、『考えるトヨタの現場』(ビジネス社)、『トヨタ式 カイゼンの会計学』(中経出版)、共著書に『トヨタ 原点回帰の管理会計』(中央経済社)などがある。

いささか牽強付会過ぎないかと思いながら、

おもしろく読ませていただきました。

 

記事に出てくるディーン・マーティンの「ジャスト・イン・タイム」はこれ。

 

1960年の映画「ベルは鳴っている」で歌われた曲のようですね。

ディーン・マーティン(Dean Martin、1917年6月7日 ステューベンヴィル – 1995年12月25日 ビヴァリーヒルズ)は、アメリカ合衆国の俳優である。ジェリー・ルイスとのコメディ・チーム「底抜けコンビ」で知られる。アメリカではディノ(Dino)の愛称で親しまれている。(引用:Wikipedia)

彼が歌ってヒットさせた曲が、ジャズのスタンダードになっている、

それだけの影響力のある歌い手だったといっても過言ではないでしょう。

 

その1つが「ジャスト・イン・タイム」というわけです。

 

田中正知氏は記事中で「ジャスト・イン・タイム」と

「ジャスト・オン・タイム」の違いに触れていますが、

意味もさることならが、語感として

「ジャスト・オン・タイム」じゃジャズにならなかったかな、

と思ったりするんですが、いかがでしょうか?

グッとジャズに寄ったヴォーカルということで、

サラ・ヴォーンの名唱に触れていただきましょうか。

ベースからいきなりスタートするとことなんか

しびれちゃいますね~♪

もうちょっと濃いところで、ニーナ・シモンはいかがでしょう?

彼女もこの歌はけっこう残しているので、好きだったのかな。

そのたびに歌い方が違うというのも、興味深いですね。

聴き比べてみるとおもしろいかもしれません。

 

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JMでジャズにとっかかるんだったらコッチへ流れてもいいんじゃないか、と。[ジャズキュレーション]

 

JAZZはとっつきにくい? | Phile-webコミュニティ

JAZZはとっつきにくい?   Phile-webコミュニティ-180326

「JAZZはとっつきにくい?」なんてタイトルの

ブログ記事があったので、思わず読んじゃいましたよ。

 

書いているのは「ソウルの汗」さんという

「R&B、ソウル、HIPHOPがメインですが、

JAZZ、クラシックなども好きです☆」

と自己紹介している男性。

 

普段はロバート・グラスパーやロイ・ハーグローブ

を好んで聴いているようですが、いわゆる

HIPHOP系のジャズが好きな人って、わりと

ハード・バップに抵抗感がないようですね。

 

「ソウルの汗」さんがここで取り上げているのが

ジャズ・メッセンジャーズの1960年の作品。

ジャズ系のクラブだとハード・ローテーションかもしれない。

リー・モーガンとウエイン・ショーターがフロントの

ある意味ハード・バップ最強のユニットですよね、これ。

 

記事中にもあるんですけれど、サックスが好きなのに、

なぜかトランペットを贔屓にしちゃうというのは、

やっぱりトランペットのほうが素直だからなんじゃないでしょうか。

 

だけど、サックスの方に曲がっていったほうが

ジャズっておもしろいと思うんですよね。

たとえばこれ。

同じくトランペットとサックスの2管ですけど、

サックスの支配力が強くなってくるとサウンドの色が

ドヨ~ンとしてくるように感じませんか?(笑)

そうなると、どんどんコッチに傾いていきます。

いわゆるクラブ系の人たちが言う「スピリチュアル系」。

そんでもって、「スピリチュアル系」はここまで振れます。

もしかするとコルトレーンよりも神聖視されてるんじゃないか、

っていうくらいの存在がファラオ・サンダース。

なぜか日本公演の評判が芳しくありませんが(笑)。

「You’ve Got To Have Freedom」なら、ボクはこっちの

ヴァージョンのほうがオススメです。

ジョン・ヒックスが神がかってますね~♪

 

とまあ、ずいぶん「ソウルの汗」さんが推していた

ジャズ・メッセンジャーズからは離れちゃいましたけど、

こういう寄り道を楽しめるのも、ジャズの振れ幅の広さ

ならではなんじゃないでしょうか。

 

ちなみに、記事に出てくるトランペットの

クリスチャン・スコットはこんな感じのサウンド。

生ドラムンベースとエレピのブロック・コード、

クラブを意識してますね~。

こちらも凝ったつくりのサウンドで、かっこいいなぁ。

 

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ガガ様がアメリカの至宝に直オファー[ジャズキュレーション]

 

トニー・ベネットとレディー・ガガ、ジャズアルバム制作へ

トニー・ベネットとレディー・ガガ、ジャズアルバム制作へ│Daily News│Billboard JAPAN-232624

最近は激太りとかでワイドショーを賑わせている

レディ・ガガ。

その彼女が、トニー・ベネットへ

「一緒にジャズ・アルバムを作りましょう」と

オファーしたんだそうです。

トニー・ベネット(Tony Bennett, 1926年8月3日 – )はアメリカ合衆国のポピュラー音楽の歌手。ニューヨーク州クイーンズ生まれ。イタリア系アメリカ人で本名はAnthony Dominick Benedetto。芸名は本名を切り詰めたものである。
アメリカ合衆国において最高の男性ヴォーカリスト、エンターテイナーと称される存在。(引用:Wikipedia)

トニー・ベネットは大ベテランながら精力的に

活動を展開中のバリバリ現役です。

つい昨年も、急逝したエイミー・ワインハウスとの

共演を含む『Duets II』をリリースして話題になりましたね。

実は、このアルバムですでにガガ様とは共演していました。

そんなことがあったので、全面的に2人でアルバムを、

という話が進んだのでしょう。

これが前回の共演のプロモーション・ヴィデオ。

声の相性はとてもいいんじゃないでしょうか。

 

ジャズ・ファンにとっては、ビル・エヴァンスとの共演が

まず思い浮かぶのではないでしょうか。いや、浮かんでほしい(笑)。

こんな動いている共演の図があったなんて・・・(感激)

後半ではトニー・ベネットとクリント・イーストウッドが

思い出を語り合ってますね。これまた貴重な映像だぁ。

正編ももちろん名盤ですが、「アゲイン」もまたすばらしい。

両巨頭の魅力を余すところなく伝えてくれる

ジャズの世界遺産だと言ってしまいましょう♪

 

 

 

追悼ジョン・チカイ――フリーの最前線を歩き続けた男[ジャズキュレーション]

 

Danish saxophonist John Tchicai dies

Danish saxophonist John Tchicai dies- 毎日jp 毎日新聞 -210145

フリー・ジャズの先駆的な存在である

ジョン・チカイさんがお亡くなりになりました。

76歳だったそうです。

 

1960年代にデンマークからニューヨークへ進出。

記事の見出しの「デニッシュ」というのは、

デンマーク人の、という意味なんですね。

 

ジョン・コルトレーンの衝撃作『アセンション』に参加。

 

以降、ニューヨークのフリー・ジャズ・シーンの

先頭に立って活動を続けました。

まさに「フリー・ジャズの正統派」としても

異論はないのではないでしょうか。

 

実は、近作ならがフリー・ジャズのリファレンス本として

必ず目を通すようにしている『聴いたら危険!ジャズ入門』

をひもといてみたら、ジョン・チカイについての記述がない!

田中啓文氏はアチチなフリーがお好きなようなので、

ジョン・チカイはちょっとクラシカルな趣も多いため、

選に漏れたのではないかと推察しますがいかがでしょう?

これは2008年の高瀬アキさんとのデュオ。

2分ちょっとの映像なので、ガマンして聴いてみてください(笑)。

爆発の後にくる爽快感、それがフリー・ジャズの醍醐味なんです。

(ホントか???)

こちらは2010年のパリでのソロ。背景からすると、おそらく

小さなCDショップで開かれたフリー・ライヴなんじゃないかな。

いい音色だと思います。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

ボクもカプースチンはジャズじゃないに賛成だなぁ[ジャズキュレーション]

 

ジャズ愛好家に認められないカプースチン

音楽と節約と日常茶飯事 ... ジャズ愛好家に認められないカプースチン-001636

5年前、2ちゃんねるにカプースチンのスレッドが立ち、どんなものかと覗いてみれば批判の嵐。後半持ち直しというか賛成派も出てきましたが、ジャズの世界を知っている人たちにとってカプースチンの音楽は認められるものではなかったようでした。(引用:音楽と節約と日常茶飯事)

こんな記事が目に止まりました。

え? カプースチン?

ラスプーチンじゃないの??(笑)

ニコライ・ギルシェヴィチ・カプースチン(Nikolai Girshevich Kapustin、Николай Гиршевич Капустин、1937年11月22日 – )は、ウクライナの作曲家、ピアニスト、ミュージシャン。カプスチン、カプスティンとも表記される。(引用:Wikipedia)

「ジャズとクラシックを融合した独特の作風」

ということなので、早速動画を探してみると・・・。

辻井伸行くんが弾くと、なんてことはない曲に見えますね。

ジャズの影響と言うけれど、ロマン派っぽい感じ。

こちらはコンペ入賞の気鋭演奏家によるもの。

うん、ついつい惹きこまれますね~♪

でも、ジャズという認識は薄いかなぁ。

 

ボクは自分でジャズのボーダーが甘いほうだと

思っていたけれど、カプースチンには違う手触りが

あるような気がしてならない。

 

YouTubeにはご本人の演奏のほか、

12歳の天才少女によるものもアップされていたり

するので、ジャズ演奏家のカプースチンも

聴いてみたいですね。

これはジャズ・ファンにはおなじみの「マンテカ」を

カプースチン流にパラフレーズ=咀嚼したもの。

彼のジャズの解釈と、ジャズとの距離がよくわかる

のではないでしょうか。

こちらはカプースチン自身による「ブルー・ボッサ」。

このへんになると、ちょっとジャズかもしれないなぁ

なんて思わせてくれるから、混乱してきちゃう(笑)。

 

ジャズじゃないに賛成とは言ったものの、

やっぱり保留にしておきましょうか・・・。

 

ブログ「音楽と節約と日常茶飯事」さんのおかげで

刺激的な発見をすることができました。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 


ジャズが港に溢れ出していた日曜日の午後

朝からパラパラと雨が降り止まなかった日曜日。

午前中の予定を終わらせてから、ランチを食べようと

みなとみらいエリアへ繰り出す予定だったけど、

正午になってもまだ雨。

止みそうなんだけど、止まないという程度。

思い切って、自転車に乗って出かけることにした。

 

すると、徐々に雲が晴れてきた。

途中、関内で栄養を補給し、のんびりと

みなとみらいまで足を伸ばす。

そこでやっていたのは、ジャズ――。

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横濱ジャズ・プロムナードに連動して、

あちこちで野外のフリー・ライヴが行なわれていた。

周囲を観客が囲み、賑わいを見せている。

フリー・ライヴはビッグバンドが多いように感じた。

ビッグバンドのジャズは、フッと立ち止まって

聴いていても敷居が低く感じるのかもしれない。

テーマとアドリブがはっきり区別できるし、

多少ソロがへなちょこでも、ご愛嬌だ(笑)。

ソロが短いというのも、飽きないで聴いていられる

ポイントかもしれない。

ジャズ以外の曲もビッグバンド・アレンジなら

なじみやすい。いろんな人がいるから、

演奏者の誰かと目があって居心地が悪く

なることも少ないし(笑)。

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夕日が傾くころにはすっかり天気も回復。

ジャズは夜の音楽のように言われるけれど、

野外ということに限れば、

スカッと晴れた秋の午後に聴くほうが

やっぱり気持ちいいんじゃないだろうか。

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帰り道、ちょっと寄り道して

野毛のスタンディング・バールでひと休み。

野毛では大道芸フェスティヴァルをやっていた。

ちょうど終了の時刻だったので、

こちらの店内はかなり混雑。

いつもと趣向が違うけれど、

ジャズを味見してバールでお茶して帰る

という休日の過ごし方もたまにはいいね~。

 

 

 

 

 

 

長崎まるごと満喫ツアー顛末5

 

先週末の「長崎まるごと満喫ツアー」レポートの続編です。

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末1

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末2

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末3

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末4

 

長崎・九十九島からバスで福岡駅へ向かいます。

途中、雨が降ったり止んだり。

ようやく台風らしい雰囲気に(笑)。

 

早めに到着できたので、駅前で軽い食事

(というか飲み)をしてから新幹線に乗車。

 

ところが、台風17号は東海地方へ上陸したため、

乗車した新幹線も新大阪止まりになってしまいました。

あちゃ~・・・。

 

月曜日の朝には東京にいなければいけない人は

新大阪で乗り継げる便が発車しそうだという

話だったので、それに乗車することに。

ボクらは、無理をしないで新大阪に泊まることに

しました。

ツアコンの今野さんのお世話になって、駅前の

ホテルをとっていただきました。

 

新大阪に到着すると、帰京組と別れて、

雨の大阪を歩いてホテルに投宿。

 

翌日は晴れました。台風一過というほどの

晴天ではありませんでしたが、暑くならずに

それはそれでよかったかな、と。

 

すぐに帰るのももったいないので、

大阪を散策してから夕方の新幹線で

帰ろうかとカミさんと相談。

 

昨日乗車した新幹線が新大阪で

運航停止となったため、振り替えで

持っているチケットのままで帰れる

予定だったので、せっかくだから

遊んでいこうという魂胆。

 

夜の予定が入っていたのですが、

それまでに帰れればいいや、と。

 

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大きな荷物を新大阪駅のコインロッカーに預け、

書店でガイドブックを2冊ほど買ってから、

在来線に乗り込みました。

旅先で困らないように、ガイドブックへの投資は

ケチらないほうがいいです。

数万円かけて行っている旅行の成否を

数千円のガイドブックへの出費が左右する

こともあるからです。

ささいな情報でも、旅人にとっては貴重なもの。

 

とりあえず梅田(大阪駅)で降りて、曽根崎あたりを

ブラブラしようかと思ったのですが、

せっかくだからディープな大阪を見物して行こうと

環状線に乗り換えて、天王寺駅へ向かいました。

 

大阪と言うたら、これやろ?

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はぁ~い、通天閣!!!

 

時刻は11時。朝食を摂っていないので腹ペコです。

 

ということで、ジャンジャン横丁の串かつの老舗

「てんぐ」に行こうと思っていたのですが、ガイドを

見ると「月曜定休」だぁ・・・。

 

そこですかさずガイドブックを見直して、

「串かつ発祥の店といわれている名店中の名店」

と書かれていた「新世界 元祖串カツ だるま本店」

へ行くことにします。

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カウンターだけの狭い店内ですが

開店直後ということで客は1組だけ。

ところが、注文をしているうちに満席となり、

外では待っている人が出る状態。

串かつ「くしかつ」新世界~道頓堀:だるま-194713 だるま本店ホームページ

セットがあったので、「クロヒョウ2」セット

というのを注文。

なぜクロヒョウ???

 

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これは、「クロヒョウ2セット」を頼むと貰える

コースター。

『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』(クロヒョウツー りゅうがごとく あしゅらへん)は、セガより2012年3月22日に発売されたプレイステーション・ポータブル用ゲームソフト。キャッチコピーは「失った誇りは 戦って取りもどせ」。(引用:Wikipedia)

なるほど・・・。でも、どういう趣旨のコラボ?

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「ソース二度漬けしないでください」

「これは塩で食べたほうがいいですよ」

「これはソースたっぷりでね」

などなど、店員さんが親切に説明してくれます。

いやぁ、うまいっ!

東京で食べる串カツとは別物ですねぇ。

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お会計すると、こんなシールまでくれました。

さすが、大阪商人ですね~(笑)。

 

おなかも満足してきたので、新世界を

プラプラしてみました。

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渋谷のセンター街でも感じたことのない緊張感を

この街を歩いていると感じたりするのは

なぜでしょうか(笑)。

わずか30分ほどの散策で数人の「へんなオジサン」

に出会うことができました・・・。

 

ちなみに、通天閣に登ろうとしましたが、

40分待ちということだったので断念。

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恵美須町駅の近くに行くと、また違った雰囲気になります。

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北側から眺めた通天閣です。手前の商店街は

通天閣本通の商店街。

 

と言うことは・・・。

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ジャズ・ファンにはおなじみの、通なレーベル

「澤野工房」がありました。

購入予定がないので立ち寄りませんでしたが。

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通天閣のたもとにあった王将の碑。

いろいろな意味でディープなものがいろいろと

あったので、またゆっくりと訪ねてみたいと思いました。

 

堺筋線で新大阪まで行き、15時発の新幹線を

取りなおして、ようやく東京へ。

 

こうしてようやく、「長崎まるごと満喫ツアー」は

クロージングとなりました。

ハプニング的なオプショナルツアーも発生しましたが

それもまた一興。

いやぁ、楽しかったなぁ~(笑)。

 

 

 

 

 

「ジャズで恩返し」穐吉敏子インタビュー記事[ジャズキュレーション]

 

インタビュー 「ジャズ・ピアニスト 秋吉敏子さん」/ヨコハマ・アートナビ10月号

インタビュー 「ジャズ・ピアニスト 秋吉敏子さん」   ヨコハマ・アートナビ-175421

7日に横濱ジャズ・プロムナードへ出演予定の

日本が世界に誇るジャズ・ピアノの至宝

穐吉敏子のインタビューがありましたのでご紹介。

文中は「秋吉敏子」となっていますが、

ボクは「穐吉敏子」と表記します。

終戦後、引き揚げて別府にたどり着き、進駐軍向けのダンスホールに雇われるところから、私のジャズ・ピアニストの歴史が始まるのですから、ジャズで恩返ししたい気持ちはありますね。

穐吉さんにとって、中国(満州)から無事に日本へ

渡れたこと、日本で音楽ができたことの嬉しさが

伝わるコメントだと思います。

これが彼女のジャズの原動力になっていたのでしょう。

1954年頃に横浜の小さな船員向けクラブ「ポート・ホール」で演奏する仕事をもらいました。壁側にバーがあって反対側にテーブル席が少し、狭いダンスフロアがあるだけのお店でしたが、どんな曲でも自由に演奏させてもらえたのがありがたく、私にとっては最高の職場でした。

「自由に演奏させてもらえた」というニュアンスが

現代では伝わりにくいかもしれませんね。

穐吉さんはまた、「自由に演奏する」ことを

貫いている人でもあるのです。

クラブでの演奏の仕事が終わった後、毎晩のように通ったのが野毛にあった「ちぐさ」です。

伝説のジャズ喫茶「ちぐさ」でのエピソードを

語っています。情報が少ない時代、むさぼるように

ジャズを吸収しようとしていた当時のミュージシャンの

姿が浮かび上がってくるようです。

 

穐吉さんのリハーサルを取材する機会があり、

ピアノを弾く彼女の真後ろで、その姿を見ることが

できたのですが、それはもう、すごいオーラでした。

オーケストラのリハだったので、ご自身のピアノには

集中できていないようすでしたが、タッチは強く、

「発言するピアノ」であることは十分に伝わりました。

 

1965年収録のTV番組の映像がありました。

すばらしいソロ・パフォーマンスです!

こちらは1958年のTV映像。着物を着てジャズを演奏している

ところがアメリカでの苦労を忍ばせていますね。

彼女はこうした差別を逆手に取って、アメリカでもその存在を

認めさせてきたのだと言えるでしょう。

これぞ穐吉敏子の真骨頂である、トシコ・アキヨシ=ルー・タバキン

ビッグバンドの演奏。和をモチーフにしたジャズを確立した

中核的な存在であることは間違いありません。

ビッグバンドでこのハーモニー、シビレます~♪

 

 

 

 

 

 

長崎まるごと満喫ツアー顛末4

 

先週末の「長崎まるごと満喫ツアー」レポートの続編です。

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末1

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末2

 ⇒長崎まるごと満喫ツアー顛末3

 

2日目のランチは、佐世保湾に突き出た半島の入江にある

「マルモ水産」という海上かき小屋で焼きガキです。

九十九島かき・マルモ水産-174813

大型バスがやっと入って行かれるかというほどの狭い

湾沿いの道を進んでいくと、ほったて小屋出現。

SUNP0039

なかに入ると、側溝に使われるコンクリートの器に

炭火が焚かれて、網を張ったうえで牡蠣を殻ごと

焼いて食べます。もちろん、セルフサービスです。

軍手は用意されていますが、けっこうアッチッチ!

でも、美味いわ楽しいわ。

海の幸を満喫して、ランチ終了。

 

小屋の親父さんの話では、今年はやはりまだ

生育が遅いとのこと。

「10月中旬くらいだったら、もっと大きい身の

牡蠣を出せたんだけどね」

と恐縮してましたが、

いえいえ十分です、ボクら十分に堪能しましたよ~。

SUNP0037 CFネッツ倉橋社長牡蠣を喰らうの図

結局、1人1kgくらい食べた計算に。

と言っても、殻込みの重さですけど。

 

食後はバスでちょっと移動して、

倉橋社長が所有する九十九島の1つの島を

見学することに。釣り船をチャーターして出航。

この予定も、台風で雨風がひどかったら中止

だったのですが、無事に決行できました。

SUNP0041

ライフラインはあるものの、まだ開発していない

状態の島へも上陸できました。

写真は船上で、カミさんと、

CFネッツの名ディレクター今野さん。

別名セミコン改めツアコン(笑)。

 

今回のツアー・スケジュールもこれで終了。

あとは長崎空港から東京羽田へ帰るだけ――。

 

だったのですが、船上でツアコンの今野さんが

旅行会社とやりとりをしていたところ、

すでに台風の影響で予定の飛行機が欠航

しているとのこと。

 

すかさず帰路を新幹線に変更して、乗車手配。

今野さん、さすが~(パチパチパチ)。

 

バスの運転手さんに行き先を長崎空港から

博多駅に変更してもらって、一行は再びバスで

飲みながら東京へ帰るつもりになります。

 

さて、東京へ無事に帰れたのかは、次回。

 

 

 

 

 

サヴォイで活躍したチック・ウェッブの映画NYで上映[ジャズキュレーション]

 

伝説のドラマー、チック・ウェッブと、彼が活躍したサヴォイ・ボールルームとは?

伝説のドラマー、チック・ウェッブと、彼が活躍したサヴォイ・ボールルームとは? - シネマトゥデイ-134704

[シネマトゥデイ映画ニュース] 第50回ニューヨーク映画祭(50th N.Y.F.F)に出品されている作品『ザ・サヴォイ・キング:チック・ウェッブ&ザ・ミュージック・ザット・チェンジド・アメリカ(原題) / The Savoy King: Chick Webb & the Music That Changed America』(中略)は、1926年にニューヨークのハーレムにオープンした収容人数4000人のダンスホール、サヴォイ・ボールルームと、そこで活躍した伝説のドラマー、チック・ウェッブに焦点を当て、彼が身体障害の逆境を乗り越え、いかにデューク・エリントンやエラ・フィッツジェラルドとバンドを組んで、名声を得ていったかを描いた話題のドキュメンタリー作品

こんな映画が制作されていたようです。

監督は、ベニー・グッドマンに興味をもって

伝記を読み進めるうちに、彼よりも人気があった

ライヴをサヴォイ・ボールルームで行なった

チック・ウェッブを知って、映画をつくてしまったと。

サヴォイという大きなダンスホールをめぐって

音楽家同士が切磋琢磨し、熱狂的にその演奏が

迎えられていたというのが1930年代のニューヨーク。

その象徴として君臨したチック・ウェッブというドラマーに

スポットを当てた映画ということのようです。

日本公開はどうなるのかな?

情報が入ったら、またお知らせしましょう。

 

ところで、記事中でなぜか監督とプロデューサーの間に

挟まってコメントまでしている人物がいます。

彼の名はロイ・ヘインズ。

ビバップを象徴するビッグ・ネームのドラマーで、

いまだに現役。1925年生まれですから、87歳になるのかな。

サヴォイのチック・ウェッブの息吹を伝える生き証人

ということで駆り出されたんでしょうね。

彼もウェッブと同じく、エラ・フィッツジェラルドのバックなどで

演奏してましたから。

これは2005年のロイ・ヘインズのジャズ・フェスでの演奏。

曲目は「クェスチョン&アンサー」という、パット・メセニーの曲です。

この曲は1989年に制作された『クェスチョン&アンサー』という

アルバムのタイトル曲。

パットとベースのデイヴ・ホランドとヘインズの

トリオ・セッションで吹きこまれました。

本人も気に入ったようで、このようにライヴで演奏しているほか、

自己名義のアルバム『ファウンテン・オブ・ユース』でも

取り上げています。

ロイ・ヘインズのナマは、来日したときに観たことがありますが、

エッジーなドラミングにビックリした記憶があります。

ロイ・ヘインズの代表作と言われている1枚が、

1958年制作の『ウィ・スリー』。

ピアノのフィニアス・ニューボーンがリーダーなんじゃないの?

なんて嫌味を言われたりしますが、いえいえそんなことないよ。

このテンポであの表現ができるドラマーは、

やっぱり彼じゃなくっちゃね。

ロイ・ヘインズ(Roy Haynes , 1925年3月13日 – )は、アメリカのジャズミュージシャン、ドラマー。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン生まれ。
1940年代なかばからルイス・ラッセル、レスター・ヤングらと活動したのち、1949年から1953年にビバップの最重要人物、チャーリー・パーカーのグループで活躍した。その後もマイルス・デイヴィスやサラ・ヴォーン、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィー、チック・コリア、パット・メセニーなどの重要レコーディングに参加するなど、80歳を超えた現在でもジャズシーンの先端を行く貴重なミュージシャンである。(引用:Wikipedia)