首都圏の駅構内にミスターミニッツの店舗をよく見かけます。いつも行列ができています。
修理には時間がかかるために行列ができてしまうということもありますが、それでもみなさん並んでいます。
靴を修理したいというニーズは多いと思います。しかし、めんどくさい。なのに、みなさん、並ぶのです。
靴自体が安くなっているという環境もありますが、それ以上に「履き慣れた靴を少しでも長く履きたい」という声は、大きいのかもしれません。
ミスターミニッツに並ぶのは、時間はかかるけれど、その場で解決してくれる(ことが多い)という理由が大きいと思います。
靴を脱いで預けて、携帯のメールをチェックしたり漫画でも読んでいるあいだに修理ができてしまうという簡便性。
ミスタミーミニッツは、このニーズをより多く取り込もうと、リペア・デリバリー・システムを導入したというわけです。
靴の修理もネット経由の時代へ 午前回収、夕方には修理済みのサービスも
利用する際は、ウェブサイト内の注文画面に必要事項を記入する。集荷は自宅、受取りは会社といった選択も可能だ。また、集荷には専用ボックスを使うので梱包も不要。修理にかかる日数は、最短で2日間、費用は送料込みで女性のパンプスのかかと修理なら1,380円、男性用のビジネスシューズなら2,520円。支払い方法は、現金またはクレジットカードとなっている。
一方、専門の女性コンシェルジュが、オフィスまで靴の回収にとやってくるのが「フェアリーテール・アジアパシフィック(本社:東京都中央区)」が今年3月にスタートさせた「靴急便」だ。対象エリアは、現時点では東京都内の千代田区、中央区、そして港区の一部。当初は女性専用だったが、4月からは男性も利用できるようになった。
こちらの特徴はスピード。基本的には午前中に靴を回収して、その日の夕方には修理済みの靴を再びオフィスまで届けてくれるという。料金は女性用ハイヒール(ピンヒール)のかかと修理が1,200円、男性用のビジネスシューズで2,500円。支払い方法はクレジットカードのみ。靴のデリバリーはコンシェルジュが行うので、送料はかからない。
コンシェルジュ・スタイルを採用したフェアリーテール・アジアパシフィックは派遣(出張サービス)というわけですが、こちらも「めんどくさい」と思っていた利用者のニッチなニーズを取り込んでますね。
ボクはいま、クリーニングの宅配サービスを利用してますが、店舗に出向くことの抵抗感を減らすことで、もっとビジネスチャンスは広がる気がしてます。