「国産ワイン」と「日本ワイン」は何が違う? 大手メーカーの“二方向戦略”[ニュースクリップ]

ワインは好物です。

でも、30年ほど前、ボクがハタチになってお酒を飲めるようになったころ(と一応言っておきます)の日本のワイン事情は、あまり芳しいものではありませんでしたね。

もっと前、40年前の1970年あたりでは、台所にあったのは赤玉ポートワインだったと記憶してます。

舐めてみると、咳止めシロップと同じような味がしたような覚えがあります。

それから、正月などでは、トロッケンというドイツワインを父親が買っておいて、それを開けていた記憶もあります。

こちらは、最初に体験したワインらしいワインと言えるかな。

この後、ドイツワインの白を注文しておけば、まず外れない(けど甘い)という認識がしばらく続き、田崎真也さんが1995年に第8回世界最優秀ソムリエコンクールで日本人初の優勝に輝いたことで巻き起こったワイン・ブームのときにソニー・ファミリー・クラブの毎月配布されるワイン・コースを申し込んだりして、世界にはいろいろなワインがあって、まったく個性が違うものなのだということを知り、かなりハマっていました。

一方で日本のワインに対する認識は、大学時代に友人がいた甲府に遊びに行った際に飲んでいた地元の1升瓶ワインが、若々しいけれど美味しいという印象のまま、ほかにとくにない状態で近年まできていました。

現在は、新潟のワイナリーを知り、国産でもまったく引けを取らないワインが作られているという認識を持っています。

「国産ワイン」と「日本ワイン」は何が違う? 大手メーカーの“二方向戦略”|日経トレンディネット

国産ワインは「原料が日本産か海外産かに関わらず、日本で製造・販売する全てのワイン」を指す。さらに使用した果実の全部又は一部がブドウであればよい。ちなみに瓶詰めすることも製造したと見なされるようだ。

 言い換えれば、外国から持ち込んだ濃縮果汁を水で薄め、さらに砂糖も加えて発酵させても国産ワイン、原料全てがブドウでなくても国産ワイン、さらには海外から持ち込んだワインにこれらを混ぜても国産ワインになる。海外でワインを生産する主要国でワインとして認められていないものが「ワイン」としてまかり通り、海外産の原料を使っていても「国産」とされているのだ。

ワイナリーがない神奈川県の果実酒製成量が山梨県を抑えて1位に躍り出たのも、この手の果実酒を造るメルシャンの工場が神奈川県にあるからだ。

海外産原料を使った果実酒と日本のブドウで造った日本ワインを区別することは長年タブーとされてきた。「ワイン造りはブドウづくり」、「ワインは風土を表すもの」という言葉は、多くのワイナリーがモットーとして掲げる。しかし実際には、1970年代に安価な海外産ワインが日本市場に押し寄せてきた際に、多くのワイナリーは安価な原料を求め、日本の農家が育てるブドウではなく、海外産の濃縮果汁やバルクワインの輸入を増やした。標榜するモットーとは裏腹に、海外原料への依存度が高いのが実状だった。大手ワインメーカー2社が「日本ワイン」の定義を表明したことは、ワイン業界にとって非常に重要なことだったのだ。

 ただ国税庁の2011年のデータによると、日本ワインは国産ワインのうちの2割を下回り、残りの8割強は大手メーカーによる海外産原料を使った果実酒ということになる。

日本酒は1980年代初頭からのブームで模造品的な作り方がほぼ排除され、現在は地酒と呼ばれるしっかりとした作り方の日本酒が広く受け入れられているように感じています。

その意味では、まだまだワインはこれからかな、と。